シェアスタとは?CPA会計学院の勉強法共有イベントを徹底解説

公認会計士試験の合否を分けるのは、努力の量だけではありません。「勉強時間は足りているはずなのに答練で点が取れない」。その原因の多くは、勉強法そのものにあります。
CPA会計学院には、受講生と合格者チューター(試験に合格した先輩が受講生をサポートするスタッフ)が学習方法や合格ノウハウをオープンに共有し合う独自のイベントがあります。それが「シェアする!みんなの勉強法」、通称シェアスタです。
本記事では、シェアスタがなぜ受験生にとって強力な武器になるのかを解説しながら、実際に共有された「復習の仕方」「教材の回転方法」「失敗する勉強法」を紹介します。
\CPA会計学院の学習方法について詳しく知りたい方/

目次
シェアスタとは?他校にない3つの優位性
合格者の「暗黙知」を「形式知」に変える共有プラットフォーム
一般的な資格予備校では、合格者の勉強法は「合格体験記」として個人の主観で語られるか、個別相談で聞き出すしかありません。そのため、一部の層だけが知る効率の良い勉強のコツ(暗黙知)が、多くの受験生に行き渡らないという課題がありました。
シェアスタは、こうした受験生間の「学習ノウハウの偏り」を解消するために誕生した、CPAオリジナルの受講生参加型イベントです。
毎月異なるテーマ(「隙間時間の活用法」「教材の回転方法」「モチベーションの高め方」など)を設定し、事前に受講生と合格者チューターへ詳細なアンケートを実施。集まったリアルな学習データを分析し、イベント当日に発表します。
データにもとづく双方向のレクチャー
イベント当日は、登壇する講師と合格者チューターが、アンケートの集計結果と具体的な学習法を徹底解説します。「合格者は『教材の回転の仕方がわからなかった』という回答がほぼ0である一方、受講生の7割が回転方法に悩んでいる」といった衝撃的なデータを提示しながら、具体的なアドバイスを示していきます。
さらに、希望する受講生が自身の勉強法を発表・共有する時間や、悩みを講師・合格者チューターに相談できる質疑応答の時間も用意。通信生であっても「一人で抱え込まずに悩みを解決できる」仕組みが整っています。

出典:CPA会計学院「シェアする!みんなの勉強法(シェアスタ)」2025年10月開催回
CPAバーチャル校の掲示板で、いつでも見返せるアーカイブ環境
シェアスタの真の強みは、イベントがその場限りで終わらない点にあります。
開催後には、アンケートの集計結果、紹介された勉強法、さらに合格者チューターが現役時代に使っていたオリジナル計算下書きやミス防止マークの工夫などのノウハウが、CPAバーチャル校の掲示板に公開され、いつでも自由に閲覧・ダウンロードできます。
リース会計、ストック・オプション、連結会計、資産除去債務といった典型論点の下書きがパターン化して公開されており、都合がつかず参加できなかったイベントの内容も、あとから追いかけることが可能です。
さらに掲示板には、受講生自身が勉強法を書き込めるシートも用意されています。書き込まれた内容にはコメントもでき、「イベントに参加できなかった月」や「他の受講生にすすめたい勉強法を見つけたとき」に、いつでも知恵の共有に参加できます。
シェアスタは月に一度の一方通行のイベントではなく、受講生の手で情報が積み上がり続けるプラットフォームなのです。
受講生は、自分がつまずいたときや勉強の方向性を見直したくなったときに、いつでもこの「合格ナレッジの宝庫」へアクセスし、先輩合格者のノウハウを日々の学習に取り入れることができます。

出典:CPA会計学院「シェアスタ」2025年10月開催回

出典:CPA会計学院「シェアスタ」2025年10月開催回
事例①「復習のススメ」データが示す合理的な復習ペース

「いつ、どのタイミングで、どのように復習すれば知識が定着するのか」は、受験生にとって永遠の課題です。「復習のススメ」をテーマにした回では、合格者チューターと受講生を比較した、極めてリアルなデータが公開されました。
標準日程から遅れた受験生が陥る「1回だけ復習」の罠
分析データによると、標準日程から学習が遅れてしまう受験生には明確な共通点があります。それは「講義受講 → 1度だけ復習 → そのまま答練受験」が常態化している点です。
標準日程どおりに進めた合格者チューターと比べ、遅れている受講生は特に計算科目の問題の回転数で圧倒的な差をつけられていました。
「一度解いたから大丈夫」と復習を1回で終わらせると、答練までに知識の大半が抜け落ち、せっかくインプットした知識がゼロベースにリセットされてしまいます。
CPAが推奨する復習サイクルと日付管理ルール
CPAが受講生に案内している復習のタイミングは、次のとおりです。
- 1回目:講義を受講した当日、遅くとも翌日までに
- 2回目:1回目の復習から3日以内
- 3回目:2回目の復習から1週間以内
- 4回目以降:月1〜2回
さらに、学習した日付をテキストの目次や問題集のヘッダーにメモし、次に戻ってくるタイミングを決めてしまう合格者チューターも目立ちました。
合格者ほど、1回あたりの復習は「短い」
復習にかける時間についても、興味深いデータがあります。
講義を受けたあとの初回復習にかけている時間の平均は、財務会計論の計算で合格者チューターが1.79時間、一般受講生が2.04時間。理論では合格者チューターが1.45時間、一般受講生が1.72時間です。監査論や管理会計論でも同じ傾向が見られ、合格者チューターのほうが短時間で復習を切り上げています。
一方で、2回目の復習に入るタイミングは合格者チューターのほうが早く、計算科目では1日後から2日後に済ませる人が大多数を占めます。一般受講生は3日後が最多でした。
つまり合格者チューターの復習戦略は「復習間隔は短く、復習時間も短く」。
1回で完璧に仕上げようとするのではなく、わからない論点はいったん置いて短時間で切り上げ、そのぶん早く次の復習に戻ってくる、という設計です。前述の復習サイクルを回し切れるかどうかは、1回あたりをどれだけ軽くできるかにかかっています。

出典:CPA会計学院「シェアスタ」2025年6月開催回
計画倒れを防ぐ「バッファー付き・1日のノルマ算定式」
合格者チューターのなかには、極めてロジカルな計算式で復習サイクルを管理しているケースもありました。
- 日数(分母):目標日までの残り日数 - 目標日までの週の数
- 1日のノルマ:(各教材の総ページ数 × 目標回転数)÷ 日数
ポイントは「目標日までの週の数をあらかじめ差し引く」点です。週に1日分のバッファー(予備日)を組み込むことで、急な予定や他科目の遅れが出ても計画全体が崩壊せず、最後まで復習し切ることができます。
事例②「教材の回転方法」惰性の周回を排除する超高速回転
会計士試験では「テキストや問題集を何回転も回すことが重要」とよく言われます。しかしシェアスタでは、「単に回数を重ねるだけの作業としての回転には何の意味もない」という合格者チューターの厳しい指摘が共有されています。
「できた問題はもう回さない」という引き算の回転
短期合格・超上位合格を果たした合格者チューターは、「やみくもに10回転すればいいわけではない。できるようになった問題は、それ以上解く必要がない」と口を揃えます。
短期合格・超上位合格を果たした合格者チューターは、「やみくもに10回転すればいいわけではない。できるようになった問題は、それ以上解く必要がない」と口を揃えます。
- 回すごとに範囲をバッサリ削る:問題集を回すたびに、前回完璧に解けた問題や完全に理解している論点にチェックマークをつけ、次回以降の対象から除外します。これにより1周にかかる期間が「2週間 → 1週間 → 3日」と劇的に短縮されます。
- 「目解き」による超高速化:すべての計算問題を毎回電卓を叩いて解いていては、いくら時間があっても足りません。解けるようになった問題は、解法プロセスを頭のなかでイメージして確認する「目解き」に切り替え、時間コストを極限まで削っていました。
直前期における超高速回転の事例
「引き算の回転」と「目解き」を徹底した合格者たちの、直前期のリアルな回転ペースは次のとおりです。
合格者チューターKさんの事例(12月短答合格→8月論文合格)
- 計算の短答対策問題集:間違えた問題と迷った問題だけを抽出し、3〜4日で1周
- 理論の短答対策問題集:10月下旬までは2〜3日で1周、11月に入ると1日1周
- 理論のコンサマ(コンパクトサマリー):苦手論点に貼った付箋の箇所だけを確認し、3日で1周
合格者チューターNさんの事例(12月短答合格→8月論文合格)
- 全科目の基本ペース:常に「2週間で全科目1周」を目標に設定
- 計算科目:下書きの解法プロセスのみ確認(目解き)
- 理論科目:結論を中心に読み、背景にある趣旨を「自分の言葉」で説明できるかチェック
このように合格者チューターは、直前期に入る前の段階から「教材を超高速で回転できる状態」を戦略的に作り上げています。その結果、本試験直前までに膨大な試験範囲を何度も反復でき、知識の定着率を最大化させているのです。
合格者と受講生を分ける、回転の「2つの分岐点」
では、なぜ多くの受験生はこの状態にたどり着けないのでしょうか。データからは、2つの分岐点が浮かび上がります。
1つ目は、回転時に何を優先するかです。
「理解を重視してじっくり回転していた」と答えた合格者チューターは9.1%にとどまる一方、受講生では46.2%。逆に「理解より回転数を優先」と答えた受講生は0%で、合格者チューターは27.3%でした。ここに「丁寧にやろうとする受験生ほど回らない」という逆説が現れています。
合格者チューターは理解を軽視しているのではなく、回転の時間と理解の時間を分けて考えているのです。

出典:CPA会計学院「シェアスタ」2025年10月開催回
2つ目は、何を回転させるかです。
合格者チューターはテキストの利用率が短答対策問題集を上回る一方、受講生はその逆でした。短答対策問題集は論点の網羅性でテキストに及ばないため、これを回転の中心に据えると、抜けを抱えたまま反復を重ねることになります。
問題集で間違えた箇所はテキストに一元化し、あくまでテキストを回転の軸に置く。これが合格者チューターに共通する型です。

出典:CPA会計学院「シェアスタ」2025年6月開催回
事例③「合格者アンケート・失敗原因」データが暴く不合格の真犯人
シェアスタの人気テーマの一つが「不合格者の失敗原因」です。アンケートデータからは、多くの受験生が無意識に陥っている勉強法や認識の誤りが浮かび上がります。
最大の失敗要因は「勉強不足」。ただし合格者より多く勉強しても落ちている
2回目の試験でリベンジ合格を果たした合格者チューターへの「1回目で不合格になった原因は何ですか?」という質問に対し、実に58%が「圧倒的な勉強不足」と回答しています。事実、短答1回目で合格した合格者チューターの平均勉強時間は約1,900時間であり、不合格者の多くは合格に必要な学習量(絶対量)に達していませんでした。
しかし、データ解析はここで終わりません。受験を重ねるなかで勉強時間という課題はクリアしたはずなのに、成績が思うように伸びない。そうした受験生が一定数存在することも、シェアスタのデータからは見えてきます。時間を積み上げたにもかかわらず、なぜ成果が出ないのでしょうか。

出典:CPA会計学院「シェアスタ」2025年5月開催回
「勉強時間の積み上げ自体が目的化する」罠
複数回の受験を繰り返すと、受験生は「勉強時間さえ積み上げれば、いつかは点数が伸びる」という思考に陥りやすくなります。これこそが、シェアスタが指摘する最大の罠です。
勉強時間の確保という課題はクリアしているのに不合格になるのは、問題を解くこと(作業)自体が目的化し、各論点の解像度、つまり「なぜその処理をするのかを説明できるレベル」が上がっていないからです。
漫然と問題集を回す「作業としての勉強」になっていないか、学習の目的に対して常にシビアに自問する必要があります。
「ケアレスミス」という名の言い訳を排除する
不合格になった際、「今回はケアレスミスが多かったから、次は集中しよう」と片付けてしまう受験生は、次回も必ず同じミスを繰り返します。
合格者たちがミスを徹底的に分析して行き着いたのは、「ミスだと思っていたものの多くは、実際には理解不足または反復不足が原因である」という事実でした。
- 正答率データによるシビアな選別:答練や模試の復習では、単に得点を見るのではなく「全体の正答率が高い(40%以上)のに自分が落とした問題」にフォーカスし、原因を徹底的に深掘りする
- 「なぜ間違えたか」から「どう防ぐか」への昇華:「問題文の指示を読み飛ばした」で終わらせず、「条件指定キーワードに、解き始める前に大きく〇をつける」といった具体的なアクションに落とし込み、教材へ一元化して再発を防ぐ
難関試験を「最高の知恵」と「圧倒的な環境」で突破する

公認会計士試験は、長期間にわたる孤独な戦いです。「自分のやり方は合っているのだろうか」「他の受験生はどれくらい進んでいるのだろう」という不安は、学習のパフォーマンスを著しく低下させます。
シェアスタは、単なる勉強法のアイデア集ではありません。
受講生のリアルな統計データ、不合格を経験して這い上がった先輩たちの教訓、そして超上位合格を掴んだ合格者のテクニックをつなぎ合わせ、誰もが迷うことなく最短ルートで合格へ進むための「学習の羅針盤」です。
そして、これらのノウハウをCPAバーチャル校の掲示板からいつでも閲覧・ダウンロードできるという環境が、CPA生の強さと高い合格率を支えています。
あなたの努力を、一滴も無駄にしないために。シェアスタを賢く使いこなし、正しい方法論を手にして、合格へのロードマップを歩み進めていきましょう。
関連記事
ランキング
カテゴリー一覧
-
公認会計士を目指す方へ
これから公認会計士を目指される方向けに、試験情報や公認会計士資格などの基礎知識をご紹介。
-
公認会計士 学習方法
公認会計士資格取得に必要な勉強量、効率的な学習方法などを合格者の声も交えてご紹介。
-
公認会計士 キャリア
試験合格後の就職活動や公認会計士の十人十色のキャリアを具体例を挙げながらご紹介。
-
公認会計士イベントレポート
イベントやセミナーのレポートをご紹介。
-
その他
公認会計士全般についてのコラムをご紹介。