USCPA試験合格に求められる英語力を徹底解説!
USCPA(米国公認会計士)を目指そうか悩んでいる方にとって気になるのが「英語力」ではないでしょうか?
本記事では、USCPA試験の合格に必要な英語力について詳しく解説するとともに、TOEIC® L&R TESTや英語検定などの語学試験においてどの程度のスコアが目安となるのかについてもご紹介します。
目次
USCPA(米国公認会計士)の合格に求められる英語力は?
USCPA試験の特徴とともに、試験を突破する上でどのような英語力が求められるのかについて解説していきます。
①試験突破ならリーディングスキルだけでOK
結論から申し上げると、USCPA試験の合格において最も重要な英語スキルは「リーディングスキル(読解力)」です。実際に、受験勉強を始める前はTOEIC® L&R TESTで400点台だった社会人の方でも合格した事例があり、最初から高い英語力が求められるわけではありません。
もちろん、学習を進める中でリーディングスキルは高めていく必要がありますが、「英語の長文を読むのによほど抵抗がある」という状況でなければ、どなたでも学習を順調に進められます。
なお以下のとおり、USCPAの各科目の問題形式はMC(4択問題)とTBS(数値入力、多肢選択、穴埋め問題などの総合問題)の2種類となっています。いずれの科目も試験時間は4時間です。
科目 | 内容 | 試験時間 | MC(4択問題) | TBS(総合問題) |
---|---|---|---|---|
FAR (必須科目) | 財務会計及び報告 | 4時間 | 問題数:50問 配点比率:50% | 問題数:7問 配点比率:50% |
AUD (必須科目) | 監査及び証明業務 | 4時間 | 問題数:78問 配点比率:50% | 問題数:7問 配点比率:50% |
REG (必須科目) | 米国連邦税法及び諸規則 | 4時間 | 問題数:72問 配点比率:50% | 問題数:8問 配点比率:50% |
BAR (選択科目) | ビジネス分析及び報告 | 4時間 | 問題数:50問 配点比率:50% | 問題数:7問 配点比率:50% |
ISC (選択科目) | 情報システム及び統制 | 4時間 | 問題数:82問 配点比率:60% | 問題数:6問 配点比率:40% |
TCP (選択科目) | 税法遵守及び税務計画 | 4時間 | 問題数:68問 配点比率:50% | 問題数:7問 配点比率:50% |
なお科目合格の有効期限は出願州によって異なりますが、基本的に30~36か月となっております。
このように、MCでは50〜82問、TBSでは6〜8問が出題されることから、「英語の問題を素早く正確に読む力」に加えて「4時間の試験の間、大量の英文を読み続けることができる忍耐力」が試される試験と言えます。
しかしこの読解力も、USCPA試験対策を進めていくうちに自然と身についていくもので、事前に特別な英語学習が求められるわけではありません。コツコツと学習を継続することができれば、あまり英語に触れてこなかった受験生であっても、合格に必要な知識を身につけることができます。
②試験制度の変更によりライティングスキルは不要に
さらにこれから受験する方にとって朗報とも言えるのが、USCPA試験制度の変更です。
2023年までのUSCPA試験においては、リーディングスキルに加えてライティングスキルが求められる記述式問題が出題されていました。英語が母国語でない受験生にとって高いハードルとなり、せっかく科目合格していたにも関わらず期限が失効してしまった方や、撤退せざるを得ない方も多数いらっしゃいました。
しかし2024年からはこの記述式問題が廃止され、試験内容は先述のとおりリーディングスキルのみが求められるようになりました。
この変更により、これまでライティングスキルに不安を抱えていた方々にとって、大きなチャンスが訪れたと言えます。
③スピーキング・リスニングスキルも不要
USCPA試験では、スピーキングやリスニングの能力を問う形式は採用されていません。そのためUSCPA試験の対策においては、TOEIC® L&R TESTや英語検定のスコアを向上させるためのリスニングやスピーキングのトレーニングを行う必要はありません。
もし英語のリーディングによっぽどの抵抗がなくUSCPA試験へのチャレンジで迷われている方は、ぜひTOEIC® L&R TESTや英語検定のための勉強ではなく、USCPA合格のための勉強からスタートされることをおすすめします。
USCPA試験を突破する上で大切なのは「USCPA試験に出てくる英単語・表現・長文に慣れること」です。仮にTOEIC® L&R TESTのスコアが伸び悩む方や英語に自信がない方でも、USCPA試験に対応した教材を活用し継続的に学習すれば、十分に合格を目指すことが可能です。
そのため、TOEIC® L&R TESTや英語検定のスコア向上を目指す勉強から始めるのではなく、USCPA試験合格に向けて英文読解力や会計知識の学習を開始することが、合格への最短ルートとなります。
④会計・簿記の基礎的な理解が重要
英語力に並んで重要なのが「会計や簿記の基礎を理解すること」です。
USCPA試験は英語で出題される試験ですが、その土台となるのは会計をはじめとするビジネスに関する幅広い知識です。
具体的なUSCPA試験の範囲としては
- 財務会計
- 会計監査
- ビジネス分析
- 税法
- 情報システム
といった項目が挙げられます。
これまで全く簿記や会計に触れたことがなく学習に不安を感じる方であれば、弊社が提供しているCPAラーニングをご利用ください。
CPAラーニングでは、無料で簿記3級~1級の講座の受講や、テキスト・問題集をダウンロードすることができます。また、初学者でなくとも「簿記を基礎からしっかりと学び直したい」という方にもおすすめですので、ぜひ積極的にご活用ください。
⑤最短で合格を目指すためには、学習しやすい教材選びが重要
現在、多くの資格スクールがUSCPA講座や教材を販売しています。そのため、どの資格スクールを利用しようか迷われている方もいらっしゃるのではないでしょうか。
そこで、どのような教材を利用すると最短で合格を目指せるのかをご紹介いたします。
効率的な学習を可能にする教材の特徴は以下の4つです。
日本語と英語が併記された教材は、英語に自信がない方に特におすすめです。この形式の教材であれば、テキストの内容だけでなく問題文や解答も日本語と英語の両方で見比べながら学習を進めることができます。また、各論点のポイントや問題傾向について理解を深めることができるため、本番までに合格レベルの実力をつけることができます。
スキマ時間学習に適した教材は、仕事で忙しい社会人の方に特におすすめです。スキマ学習を行いやすい教材とは、1つのセクションが数ページにまとめられており各セクションを短い時間で学習できる教材や、スマホやPCにダウンロードすることで電車などの移動時間でも学習を行える教材を指します。このようにスキマ時間を利用した学習は継続しやすく、着々と実力を身につけることができます。
効率的なインプットとアウトプットが可能な教材は、学習の進め方に不安を感じている方に特におすすめです。学習の基本は、講義の視聴や教材を読むことによる知識のインプットと、その知識を利用して問題を解くアウトプットの繰り返しです。そのため、セクションごとに、学んだ知識とそれを利用する問題演習が紐づけられている教材では、学習方針に迷うことなく日々合格に必要な力を身につけることができます。
本質の理解に重点を置いた教材は、簿記・会計知識に触れたことのない方に特におすすめです。会計特有の特殊な考え方や概念などを文章だけで理解することは非常に困難です。そこで、そのような難しい知識を文言で暗記させるのではなく、図表などを用いて視覚的にサポートすることで本質の理解をしやすくなります。
弊社のUSCPA講座で提供している教材には、効果的かつ効率的な学習を可能とする上記4つの特徴がございます。
そのため、英語が得意でない方や社会人の方、簿記・会計初学者の方にも安心して受講していただけます。
弊社は日本の公認会計士試験合格者の約2人に1人※を輩出するに至っております。USCPA講座においても日本の公認会計士試験講座で培ったノウハウを応用し、さらなる合格者の増加を目指し、より質の高い教材開発に取り組んでおります。
- ※合格者占有率算定方法について
-
※ 合格者占有率は、令和5年公認会計士試験合格者数1,544名に占めるCPA会計学院公認会計士試験合格者数786名の割合で算出をしています。
※ 令和5年公認会計士試験合格者数は、公認会計士・監査審査会「令和5年公認会計士試験の合格発表の概要について」に記載の論文式試験合格者数をもとに記載しています。
※ CPA会計学院公認会計士試験合格者数は、2023年合格目標の初学者または再受験者対象のCPA本科コースを受講した方のうち、論文式試験に合格された方を対象にしています。
USCPA(米国公認会計士)の合格に求められる英語力の目安
USCPA試験の合格に必要な英語力をTOEIC® L&R TESTや英語検定などと比較してみます。ここで重要なのは、これらの語学試験で求められるスコアがUSCPA試験における英語力の目安となるものの、必ずしもこれらのスコアを持っていなければならないわけではない点です。
①USCPA(米国公認会計士)の合格に求められるTOEIC® L&R TESTの目安
USCPA試験の学習をすべて終了した時点で、TOEIC® L&R TESTのトータルスコアの目安としては800点以上であることが望ましいとされています。
実際、弊社に在籍している学習カウンセラーからのフィードバックでも、過去にUSCPA試験に合格した受験生の多くが、TOEIC® L&R TESTのスコアで800点を超えていることが確認されています。
ただし、学習を開始する時点でこのスコアを達成している必要はありません。先述のとおり、受験勉強を始める前はTOEIC® L&R TESTで400点台だった社会人の方でも合格した事例があります。そのため、学習開始時でのTOEIC®L&R TESTのトータルスコアは400点前後でも問題はありません。
なお、
- TOEIC® L&R TESTではリスニングスキルとリーディングスキルが求められる
- USCPA試験ではリーディングスキルが求められる
といった形式を踏まえると、この2つの試験を比較するのは難しいと言えます。そのためUSCPAを目指すことが決まっているのであれば、TOEIC® L&R TESTのスコアに囚われず、USCPA試験の学習を開始することをおすすめしています。
②USCPA(米国公認会計士)の合格に求められる英語検定の目安
USCPA試験では英語検定の準1級に相当するリーディングスキルが求められると言われています。しかし、英語検定にはリスニング問題や面接によるスピーキング問題が含まれているため、英語検定についてもUSCPA試験と一律に比較することは難しいです。
そのため、試験形式の違いを踏まえると、USCPAを目指すことが決まっているのであれば、英語検定のレベルに囚われずUSCPA試験の学習を開始することをおすすめしています。
まとめ:CPA会計学院のUSCPA(米国公認会計士)講座なら英語力に不安がある方でもスタートできる!
USCPA試験に合格するのに必要な英語力について、これまでにご紹介したポイントをまとめると以下のとおりです。
- リーディングスキルが最も重要であり、スピーキングやリスニングが苦手でも合格することができる
- 2024年からの試験制度変更により、ライティングスキルは不要となった
- TOEIC® L&R TESTのスコアは最終的に800点以上が望ましいが、学習開始時点では400点程度でも問題ない
- 英語検定準1級レベルのリーディングスキルが望ましいが、英語が得意でなくても無理なくスタートできる
USCPA試験を受ける際、英語力に不安を感じる方は多いかもしれません。
しかし最も大切なのは、USCPA試験は「アメリカの公認会計士試験」であり、問われているのは「会計」や「ビジネス」の知識であるという点です。言語が英語であるというだけで、会計やビジネスの本質的な理解が問われていることに変わりはありません。
CPA会計学院のUSCPA講座は、日本の公認会計士講座で培ったノウハウを取り入れており、英語力に不安がある受験生でもしっかりと基礎を固めながら学習を進めることができます。これにより、簿記・会計初学者でも安心してスタートを切ることができるだけでなく、最終的にUSCPA試験に必要な英語力と会計知識を効率的に身につけることが可能です。
さらに本講座内では、日本語・英語併記の教材が用意されているため、英語力が不足している方でもテキストの内容を理解しやすく、無理なく学習を進めることができます。
USCPAはあなたのキャリアの可能性を大いに広げる資格です。
USCPAについて少しでも気になる方は、ぜひCPA会計学院のUSCPA講座をご検討されてみてはいかがでしょうか。
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