
USCMAは米国管理会計士協会(IMA)が認定する資格で、U.S.CPAと並ぶ世界的な会計資格の一つです。管理会計と財務管理に重点を置いており、特にFP&A分野の専門性を示す証としてグローバルに高く評価されています。本記事では、USCMAの試験制度を紹介します。
本記事では、USCMAの以下について解説します。
- USCMAとは?
- USCMA試験の概要
- USCMA試験の予約から試験当日までの流れ
・IMA会員に登録
・CMA出願手数料の支払い
・試験料の支払い
・プロメトリックで日程予約
・受験 - USCMA試験の日本語受験
- USCMA試験の日本語受験の会場
- USCMA試験の日本語受験の形式
- USCMA試験の日本語受験の費用
- USCMA試験の日本語受験の手続き
- CPA会計学院のUSCMA講座の強み
- まとめ
USCMA(米国公認管理会計士)とは?

USCMA(米国公認管理会計士)は、米国管理会計士協会(IMA)が主催する国際資格で、USCPA(米国公認会計士)と並ぶ2大会計資格の1つです。*IMAは1919年にニューヨーク州で設立され、2025年現在、14万人を超える会員が150カ国以上で活躍しています。
USCMAは、FP&A(財務計画及び分析)と呼ばれる管理会計及び財務管理の専門知識とスキルを証明する資格です。多国籍企業やコンサルティングファームをはじめ、様々な業界の企業から会計・ファイナンス・経営管理・経営企画といった分野の専門知識とスキルを持つ人材として高く評価されています。
*IMAは1919年にニューヨーク州バッファローで「the National Association of Cost Accountants(全米原価会計士協会)」として設立され、1957年に「IMA」に名称を変更しました。本部はアメリカ合衆国ニュージャージー州モンテヴァルにあり、アメリカ、アジア/太平洋、ヨーロッパ、中東/インドに地域事務所を置いています
USCMAの試験概要
USCMA試験の概要は、下表の通りです。
| 受験条件(教育要件) | 四年制大学卒業の学位 ただし、受験時点で四年制大学卒業の学位は必須ではありません。 USCMA資格の登録時(合格から7年 以内)に四年制大学の学位証明書を提出する必要があります。 |
| 試験科目 | U.S.CMA試験はPart 1 (財務計画、業績管理及び分析)と Part 2 (戦略的財務管理)の2科目で構成され、科目合格制度が採用されています。 |
| 試験時間 | 各Part4時間(四択問題: 3時間、総合問題: 1時間) ・記述問題※に進むには、四択問題で5割以上の正答が必要です ・四択問題を3時間以内に終了した場合、残り時間を記述問題に繰り越せます |
| 試験方式と問題数 | コンピューター試験 四択問題(100問)+ 記述問題(2問) |
| 採点方式と合格点 | 採点は科目ごとに行われ、得点は0から500ポイントのスケールドスコアに換算され ます。合格ラインは各科目360ポイント以上です。 ※スケールドスコアとは、問題の難易度等を考慮し補正をした採点方式を意味します |
| 資格取得までにかかる費用 | $545×2科目=$1,090 ※2026年の試験料 |
| 試験実施期間 | 英語試験: 1・2月、 5・6月、 9・10月の3つのテストウィンドウ 日本語試験: 特定日に定期的に開催されます。 |
| 合格発表 | 試験結果は受験月の月末から6週間後に通知されます。 |
| 試験会場 | 日本では、東京および大阪のプロメトリックテストセンターで受験できます。 なお、受験時にパスポートの提示が必要となります。 1. 東京(御茶ノ水ソラシティ TEL. 03-3258-9151) /2. 大阪(大阪中津試験会場 TEL. 06-6376-5811) |
| 全科目合格までの有効期間 | MA Entrance Fee (CMA入会手数料)の支払いから3年以内に2科目合格する必要があります。 ※有効期間の起算日は受験日ではありません |
| 合格率 | Part 1: 約50% / Part 2: 約50% |
受験条件(教育要件)
USCMA試験は受験条件として、四年制大学卒業の学位が必要です。学部は特に問われません。
ただし、この要件は受験時には問われず、登録時(合格後7年以内)に証明書を提出すればよいです。
試験科目
USCMA試験はPart1とPart2の2科目から構成されています。科目合格制度が採用されており、1科目ずつ受験することが可能です。
Part1、Part2となっておりますが、順番は決まっておらず、任意の科目から受験することが可能です。
Part1/Financial Planning, Performance and analytics (財務計画、業績管理と分析)
| 出願範囲 | 割合 | |
|---|---|---|
| External Financial Reporting Decisions | 財務諸表報告の決定 | 15% |
| Planning, Budgeting and Forecasting | 予算の計画、編成 | 20% |
| Performance Management | 業績管理 | 20% |
| Cost Management | 原価管理 | 15% |
| Internal Controls | 内部統制 | 15% |
| Technology and analytics | テクノロジーと分析 | 15% |
Part2/Strategic Financial Management (戦略的財務管理)
| 出願範囲 | 割合 | |
|---|---|---|
| Financial Statement Analysis | 財務諸表の分析 | 20% |
| Corporate Finance | 企業財務 | 20% |
| Business Decision Analysis | 意思決定分析 | 25% |
| Enterprise Risk Management | リスクマネジメント | 10% |
| Capital Investment Decisions | 投資意思決定 | 10% |
| Professional Ethics | 倫理 | 15% |
試験時間
USCMA試験の試験時間は、各Part4時間(四択問題: 3時間、記述問題: 1時間)です。
四択問題を3時間以内に終了した場合、残り時間を記述問題に繰り越せます。
四択問題が3時間以内に終了しなかった場合、自動で記述問題に移ります。
また、記述問題※に進むには、四択問題で5割以上の正答が必要です。
記述問題に進む際に四択問題で5割以上の正答政党がない場合、その時点で試験が終了となります。
※日本・中国・台湾を除く海外の試験会場では2026年9‐10月試験よりエッセイ問題が廃止され、ケーススタディ形式の問題が50%の配点比率で出題されます。日本会場におけるケーススタディ形式の問題の導入につきましては、移行時期がIMAより発表されしだいご案内いたします。
試験方式と問題数
USCMA試験の試験方式はコンピュータ試験であり、テストセンターのPCを使って解答します。
各科目、四択問題が100問と 記述問題が2問出題されます。
資格取得までにかかる費用
資格取得にかかる費用は以下の通りです。
- IMA(管理会計士協会)への登録$295(1年間有効)
- CMA出願手数料$300(3年間有効)
- CMA試験料$545×2科目=$990
試験実施期間
USCMA試験を英語で受験する場合、1年間で1・2月、 5・6月、 9・10月の3つのテストウィンドウが設置されており、その期間内の都合のいい日を選んで受験することが可能です。
1つのテストウィンドウの期間内で各科目1回ずつの受験が可能ですが、同じ科目を同一のテストウィンドウの期間内で複数回受験することはできないので注意して出願を行ってください。
合格発表
試験の結果は、受験された月の月末から6週間後に通知されます。
採点は科目ごとに行われ、得点は0から500ポイントのスケールドスコア※に換算されます。合格ラインは各科目360ポイント以上です。
※スケールドスコアとは、得点した点数に対して問題の難易度等を考慮し補正した点数のことです。
絶対評価であるため、周囲の受験生の出来不出来に関わらず合否が決定します。
試験会場
御茶ノ水ソラシティ会場
〒101-0062 東京都千代田区神田駿河台4-6 御茶ノ水ソラシティアカデミア5F
(JR「御茶ノ水駅」聖橋口徒歩1分、東京メトロ千代田線「新御茶ノ水駅」B2地上徒歩1分または地下出口直結)
中津会場
〒531-0071 大阪府大阪市北区中津1-11-1 中津センタービル7F
(地下鉄御堂筋線「中津駅」 2番出口より右へ徒歩1分)
全科目合格までの有効期限
USCMA試験の科目合格の有効期限は、IMA Entrance Fee (CMA入会手数料)の支払日から3年以内です。そのため、支払日から3年以内に2科目合格する必要があります。
※全科目合格までの有効期間の起算日は受験日ではありませんので注意しましょう。
合格率
各科目50%
USCMA試験の出願から試験当日までの流れ
こちらでは出願から試験当日までの流れを紹介します。
出願から試験を実際に試験を受けるまでには大きく分けて5つのステップがあるため各ステップごとにその内容を解説します。
- IMA会員に登録
- CMA出願手数料の支払い
- CMA試験料の支払い
- プロメトリックで日程予約
- 受験
IMA会員に登録
まずは、IMAのホームページにアクセスしましょう。
そして、ページ右上にある「Sign-in」をクリックし、「REGISTER NOW!」から会員登録を行ってください。
CMA出願手数料・CMA試験料の支払い
USCMA試験の受験にかかる費用を支払います。
CMA出願手数料の支払日から3年間が全科目合格までの有効期限となるため、記録しておきましょう。
プロメトリックで日程予約
試験料金を支払うとIMAからメール(CMA Exam Authorization Letter)が届くのでそこから試験会場と試験日の予約を行います。
先述した通り、USCMA試験では、テストウィンドウの期間内の都合のいい日を選んで受験することが可能です。
ただし、予約は先着順ですので、早めに日程を決めて予約することをおすすめします。
予約する際には、プロメトリックのホームページにアクセスし、「テストセンター試験」の「スケジュールを設定する」からスケジュール画面に遷移し、予約を行います。
プロメトリックのサイトやスケジュール画面はどちらも英語表記ですが、右上の言語選択バーから日本語に変更することが可能です。
予約手続きについての細かい内容が書かれているため、日本語で内容を確認することをおすすめします。
試験日の予約後、予約の確認、変更、キャンセルは24時間いつでも可能です。
しかし、試験日を異なるテストウィンドウに変更することはできません。
また、予約の変更をする際に、試験日の3営業日前午後12時 (正午) までに予約変更を完了しなかった場合には、手数料が発生することがあります。
受験当日の流れ
プロメトリックテストセンターにて受験します。
受験時にはパスポートが必要となるため、忘れないように持っていきましょう。
試験開始時間の30分以上前に受付でチェックイン手続きを行う必要がありますが、受付で並ぶこともあるため、テストセンターには余裕を持って到着するようにしましょう。
USCMA試験の日本語受験
2025年6月よりUSCMA試験の日本語受験が可能になりました。
これにより、Professional Ethics(職業倫理)のように読解力が必要とされる問題において、言語の壁を取り除いての受験が可能となります。
日本語受験と英語受験の違いを比較していきます。
USCMA試験の日本語受験の会場
USCMA試験の日本語受験は英語受験と同様に、東京・大阪のプロメトリックテストセンターで受験可能です。
USCMA試験の日本語受験の形式
USCMA試験の日本語受験は、問題文や指示から解答の言語まですべて日本語です。
試験の内容については、試験科目や出題範囲、試験時間や試験方式に問題数まで英語受験と同じ内容となっています。
USCMA試験の日本語受験の費用
USCMA試験の日本語受験の費用は英語受験と同じです。
USCMA試験の日本語受験の手続き
USCMA試験の日本語受験での受験手続きは、英語受験とほとんど同じです。
違いとしては、受験登録の際に、「CMA Japan-Japanese」を選択することです。
これにより、日本語受験が可能になります。
CPA会計学院のUSCMA講座の強み・選ばれるポイント

学習環境

CPA会計学院では、5校舎・10ラウンジ・47都道府県で提携している有料自習室で学習ブースの利用が可能。自習室は、無料・予約不要でいつでも何度でも快適にご利用いただけます。校舎の開放時間内であれば制限無く使用できるので、ご自身のペースで学習が可能です。
質問体制

1人ひとりの疑問に寄り添い、質問・相談できる環境を整えております。疑問点を持ち越すことなく、理解を深めることが合格への近道です。学習相談も論点質問も、予約システムから簡単にご予約いただけます。
合格後のフォロー体制

会計士バックグラウンドを持つコンサルタントを中心に、合格後のキャリア相談や転職支援を実施しています。また、CPA会計学院のアルムナイネットワークを通じたオリジナル求人情報も豊富に取り揃えています。
オリジナルテキスト

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優秀な講師陣による講義
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まとめ
USCMAはFP&A(財務計画及び分析)と呼ばれる管理会計及び財務管理の専門知識とスキルを証明することができ、グローバル企業にも自身の専門性をアピールできる魅力的な資格です。
ただし、USCMAは、米国管理会計士協会(IMA)の資格であるため、資格取得までの手続きが複雑に感じることもあると思います。
日本人がUSCMA資格の取得を目指す場合、相談できる専門家と一緒に合格を目指すことが合格への近道となります。
専門スクールで効率よくUSCPA試験の合格を目指しましょう。

