CPAは、各科目の講義を複数の講師が担当しており、その中から自分に合った講師を選べます
前川俊輔さん
CPAを選んだ理由
CPAを選んだ理由は、CPAラーニングで日商簿記検定の講義を受講していた際、担当されていた登川講師と植田講師の講義が非常に分かりやすく、興味深かったため、「もっとこのお二方の下で学習したい」と感じたからです。
財務会計を担当されていた登川講師の講義は非常に洗練されており、一見難解に思える論点でもスムーズに理解できるほどでした。一方、管理会計を担当されていた植田講師の講義は、論点に関連する例え話や合間の雑談が秀逸で、講義を受講する中で、馴染みの薄かった管理会計の分野を非常に身近に感じられるようになりました。
このように、CPAラーニングを通じてCPAの講師陣の素晴らしさを身をもって体験していたため、他校と迷うことなくCPAを選びました。CPAラーニングで日商簿記検定を学ぼうと思ったきっかけは、偶然X(旧Twitter)のポストで「簿記1級を無料で学べる」という広告を見て、「無料であれば試してみよう」と思ったことでした。その偶然のおかげで公認会計士論文式試験の突破に至ることができ、大変良かったと感じています。
CPAの良かった点
CPAの良かった点は、各科目の講義を複数の講師が担当しており、その中から自分に合った講師の講義を受講できる点です。複数の選択肢の中から自分が学びたい講師を選ぶことができるため、「私はこの講師の下で学習し、合格祝賀会でお礼を伝えよう」という前向きな気持ちで講義を受講することができました。
また、苦手な論点や理解が浅い論点については、複数の講師の講義を視聴し、異なる視点からインプットを行うことで、より深く、多角的に理解を深めることができました。さらに、複数の講師が競い合う構造になっているためか、各講師がそれぞれ個性のある講義を展開しており、それらを聞き比べることも楽しみの一つでした。講義の中で雑談をする場合もあり、講義を通して多くの人の実務や趣味の話を聞く機会が豊富にあったことも良かった点です。
公認会計士を選んだ理由
公認会計士を目指している理由は、資格によって安定した収入と自由な働き方を実現したいと考えたからです。私は多趣味であるため、時間的、経済的に高い自由度がある職業に就きたいと考えていました。具体的には、資格を取得し、その専門性を活かして働くことで仕事への不安を軽減し、様々なことに挑戦できる環境を築きたいと考えていました。
数ある資格の中から公認会計士に挑戦しようと考えたのは、会計の学習が自分に合っていたからです。公認会計士試験に挑戦する前は、弁護士、行政書士、宅建、アクチュアリー、パイロット免許など、様々な資格に挑戦しては断念することを繰り返していました。その中で日商簿記検定の学習は楽しく続けることができたため、そのまま会計系の資格である公認会計士を目指すことにしました。
学習を継続させるコツ/苦手科目の克服方法
学習を継続させるために必要なことは、モチベーションを維持することだと考えます。そのため、目標設定を小さくして達成しやすくし、自分の努力不足に対して罪悪感を抱かないような工夫をしていました。例えば、答練の場合、「A判定を取る」という目標は自分にとってハードルが高かったため、「答練をリアルタイムで受講する」というように、努力すれば確実に達成できる目標にしていました。
学習時間についても同様に、自分が最低限達成できそうなレベルの目標を設定することで、達成感を感じやすくし、学習を継続するモチベーションを維持していました。
また、苦手科目の克服方法については、単純に学習時間を他科目より多く確保していました。苦手科目は無意識に学習を避けてしまいがちであるため、「毎日2時間はこの苦手科目を学習する」などのように決めることで、苦手科目から逃げないようにしていました。
学習で苦労した点や工夫した点
私は、週に2日ほどアルバイトをしながら学習していました。フルタイムで働く方や大学の講義などの学業がある方と比べると学習時間は確保しやすい環境でしたが、その中でもアルバイトと両立するにあたって意識していたことがありました。
それは、「自分のお仕事や学業を除いた可処分時間の中で最大限学習すれば良い」と考えることです。確保できる学習時間は人それぞれであるため、自分が持っている可処分時間の中で最大限努力をしているのであれば、それで十分に両立できていると考えます。
これからCPAで公認会計士を目指そうと考えている方へ
公認会計士試験の合格率は、表面上は高くありません。しかし、講義を全て受講する、答練を全て受けきる、問題集や答練の復習に労力を注ぐ、学習法を工夫する、講師やチューターからフィードバックを受ける、試験会場で試験を受けきるなど、合格者が当然に行っていることを実践している人を母集団としたときの合格率は、CPAAOBが公表する合格率よりもずっと高いと考えます。
要するに、CPAが提供するサービスやアドバイスを信じて取り組めば、想像以上に実力がつき、結果も出やすくなるということです。そのため、合格率に怯むことなく、素直に愚直に努力してください。