支え続けてくれたCPAの先生方に、ただただ感謝の気持ちでいっぱいです
小南沙織さん
CPAを選んだ理由
実は、私が一番最初に選んだ予備校は、CPAではありません。
私は短答式試験を、他の予備校で勉強しました。無事合格したのですが、短答式試験合格を目指すカリキュラムだったため、論文式試験に向けてどこかの予備校に申し込む必要がありました。
そして、当時短答式試験のために勉強していた予備校の看板講師のお二人がCPAに移籍されるということで、私は迷わずCPAを選びました。こちらの先生との出会いが、後に公認会計士合格への道を切り開く鍵となります。
CPAに移籍することで、そのお二人に直接質問出来るようになることが大きな魅力でした。
一人では、ここまで来ることができませんでした。私の、長く険しい受験勉強において、最も重要な最後の二年間に全力で生徒を助け、見守り、支え続けてくれたCPAの先生方に、ただただ感謝の気持ちでいっぱいです。
CPAの良かった点
声を大にして世界に発信したいこと。それは、“池邉先生の素晴らしさ”です。
私は管理会計論が大の苦手でした。答練が返却されると、管理会計論の池邉先生に必ず見てもらい、アドバイスをもらいました。池邉先生は一見見た目がワイルド(怖い)ですが、優しく時に厳しく、しかし愛とユーモアがあります。
何故か池邉先生と話した後は、管理会計論に対する苦手意識が薄れ、いつも前向きになることが出来るんです。あんなに怖…イルドなのに、不思議ですね。
そして合格発表の日、誰よりも何よりもまず第一に不合格者に向けてメッセージを発してくださるのが、池邉先生です。ツイッターのあの励ましに、精神的に支えられてきた生徒は私一人だけではないはず。辛い時に何度も思い出し、池邉先生の言葉を御守り代りにして、私は走り抜くことが出来ました。
このようにCPAでは講師の方に直接質問し、相談出来る体制が整っていることが大きな魅力だと思います。
ちなみに一番対策をした管理会計論の答練の成績は最後まで悪く、本試験で大失敗し、他の教科の足を大きく引っ張りました。これだけつらつらと前置きした後、大逆転サクセスストーリーを想像させた皆さんからの総突っ込みが聞こえてきました。
ツッコミの先頭には勿論池邉先生がいます。池邉先生、ごめんなさい。
公認会計士を選んだ理由
現職は、家業の経理をしています。小さな会社であるため、お金の流れを全体的に見ることが出来、簿記の勉強をはじめるとその楽しさにはまりました。
日商簿記3級、2級、1級の勉強をした後に税理士試験に進みました。
税理士試験を3年連続不合格になり、もう撤退した方がいいのか悩んでいたところ、知り合いの会計士さんに撤退は会計士試験にチャレンジしてからにしてはと言われたのが、私が会計士受験生の世界に足を踏み入れたきっかけです。
目標が出来たことが嬉しく、手当たり次第情報を集め、すぐに公認会計士の勉強を始めました。
このように公認会計士のお仕事に憧れを抱いたというよりは、最初は人生において何かを成し遂げたい、というのが正直な動機でした。
しかし勉強を進め、公認会計士のお仕事を知っていくうちに、頑張って勉強したことが実務に直結する、素晴らしい職業だと感じるようになりました。
直接誰かの病気を治して感謝されたり、美味しいものを提供して目の前の人を秒で笑顔にするような華やかな仕事ではないかもしれません。時に数字とにらめっこをし、地道な作業を積み重ね、忍耐力を要する仕事です。
しかしこの仕事は、日本経済を支える縁の下の力持ちだと私は思います。公正性と責任感を持ち、CPAで育ったという誇りを持って最後まで諦めず、一人前の公認会計士を目指します。
学習で苦労した点や工夫した点
初めての論文式試験は一生忘れません。愕然とするほどの酷い成績、当然不合格。短答式試験を暗記で乗り切り、そのままの意識で論文式試験に向き合ったことが原因です。
猛省し、2年目は1年目と同じことをしないと自分に誓いました。
具体的には、徹底的に理解を強化し分からないことはすぐ先生やチューターさんに質問するようにしました。
また、1年目は通信で答練を溜め込んでしまいがちであったため、2年目は通学にし、答練をスケジュール通りライブで必ず受けることにしました。
国見先生が、毎年だいたい答練の順位通り受かっていくとおっしゃっていたので一回一回の答練を大事にしました。当日のプレッシャーも、体調も、交通機関や身に降りかかるハプニングすら、“今日しかない本番”を重ね慣れていくことが、本番に弱い私にとって非常に重要だったのです。
そのため、答練のある日は仕事を休ませてもらい、答練のない日に仕事をするという理想的なスタイルで、2年目は完全にお勉強優先にすることができました。
全て家族のお陰です。家族には色々と迷惑をかけて申し訳なかったですが、「みんなにとっていつまでも私が受からない方が不幸」と自らを鼓舞し、奮い立たせていました。
これからCPAで公認会計士を目指そうと考えている方へ
私は短答式試験も論文式試験もギリギリで合格したため、偉そうなことは言えません。
しかし、長年の受験勉強を通し、同じ方向を向いた方々との、多くの出会いがありました。私が得たどんな経験も、これからの人生に必ず生かされると信じています。
今これを読んでいるあなたの未来には、心が折れる時や立ち上がれない時が来るかもしれません。もうやめてしまいたいと涙する夜も来るかもしれません。そんな時は、思い出して欲しいのです。CPAの先生方の顔を、言葉を。彼らは絶対にあなたを見捨てません。あなたがあなたを見捨てない限り、道は開けます。
CPAを信じて、最後まで正しい学習方法を実践してください。あなたは必ず、合格します。