監査論講師 松本 裕紀

監査論講師 松本 裕紀
松本 裕紀 講師
松本 裕紀 講師

プロフィール

平成17年関西大学商学部卒業
平成17年公認会計士第2次試験合格
公認会計士試験合格後、大手監査法人勤務を経て、大手公認会計士受験予備校へ
10年間にわたり、財務会計論及び監査論の講師として多くの合格者の輩出に貢献

監査論は地味で一見難解な科目です。私も正直言えば、受験生の頃、監査論を苦手にしていた時期がありました。

そんな私だからこそ断言しますが、監査論は決して難しくない。いくつかの大筋さえ理解してしまえば、あとはそれを他の論点に応用させるだけの連続です。それをぜひ講義で実感してください。一緒に頑張りましょう!

徹底的に分かりやすく。ひたすらに分かりやすく。

監査論が難しくて苦手だという相談をよく受けます。確かに、監査実務に一切触れたことのない受験生にとって、監査実務を理論化した監査論はとっつきにくいものです。また、監査に関する規定には特有の読みにくさがあり、このことも苦手な要因の一つであると考えられます。このような監査論の性質から、理解を伴わない暗記偏重型の学習に走る受験生が後を絶ちません。

そもそも、監査論という科目は、監査人が財務諸表の適正性に関する意見表明の基礎を得るために必要な手続を、個々の場面ごとに切り取って順に学習しているだけであり、すべての論点の終着点は同じ(一つ)であるわけです。こうした監査論の全体像を頭で描き、各論点同士のつながりさえ見えれば、実は監査論は大して怖い科目ではないのです。

私の監査論の講義では、実際の監査実務の現場でどのような監査手続が行われているのかについての具体的な紹介と、個々の規定の本質的な理解の二点に重点を置きます。さらにこの二点を結びつけた解説を行いながら、監査論の全体像を俯瞰できるようになるための、小手先ではない確かな実力を養成します。

よくある質問

苦手な科目の場合どのように学習すればよいか?

監査論に限った話ではありませんが(というか勉強に限った話でもないと思いますが)、苦手な科目については、枝葉の細かい論点は全部無視して、まずは各論点の基礎中の基礎のみマスターすることから始めましょう。理解できない部分が多いとそこばかり目に付いてしまう気持ちは分かりますが、そこはぐっと我慢。基礎が固まれば周辺の細かい論点にも応用を利かせられるようになります。大丈夫。焦らずできることを少しずつ増やしましょう。

科目においての理解重視の学習とは

とにもかくにも、口頭で説明できるかどうかを確認しましょう。受験仲間相手でもいいし、我々講師相手でもいい。学習した論点について、一通り説明できれば理解できたと判断していいと思います。それから、「理解を覚える」ことも大切です。「あれ、この論点。前に質問して理解したはずなのに・・・結局なんだったっけ?」。誰でも一度は経験があるはずです。自分が苦手な論点では、理解した道筋をテキストにメモするなどして、理解したことも忘れないようにしましょう。

科目において重要性をどのように意識して学習すればいいか?

短答式は、頻出論点で7割ほどカバーできるように出題されますから、それらの頻出論点の取りこぼしを多くても2問~3問に抑えられるように重点的に学習することが合格の近道となります。論文式は、短答式以上に重点的に出題される論点が明確で、かつ、範囲もそこまで広くありません。テキストに付された重要性がAおよびBランクの論点をおさえておけば十分と考えます。

短答式試験突破のための勉強法

短答式では、各論点の理解だけでなく細かな規定の暗記も必要となります。報告は書面で行うのかそれとも口頭でよいのか、規定で列挙された手続を必ず実施するのかそれとも場合に応じて実施するのか・・・等々。こうした、多くの受験生がひっかかりやすい点を意識するためには、普段の学習から、作問者の立場に立った教材の読み込みを行うことです。「自分が作問者なら、この論点でこんなひっかけの問題を作るかな?」。そういった視点の学習を続けていれば、いつしか驚くほど精緻な知識を習得できている自分に気が付くはずです。

論文式試験突破のための勉強法

論文式では、大きく外さない論述を行えるようになるために、まずは各論点の「考え方のプロセス」を身につける必要があります。その上で、論述に必要な材料の暗記を行います。誤解している方が多いですが、論文式においても、稚拙な論述にならないように必要な用語や言い回しは最低限暗記しておかなければいけません。近年の論文式試験は、典型論点の出題は影を潜めており、その場の思考力を試す出題が多くなってきていますが、だからこそ、論述するうえで必要な材料はしっかりと頭に入れておく必要があるのです。