USCPA資格取得後のキャリア ロールモデル 03

USCPA資格取得後のキャリア ロールモデル 03
里内 亮 氏

里内 亮 氏

有限責任監査法人トーマツ

リスクアドバイザリー事業本部 コンピテンシー事業部

シニアスタッフ

U.S.CPA 資格取得を目指された理由

新卒で入社した前職の事業会社経理部で、管理職にはBig 4出身のJCPAまたはプロパーだが経理経験の長いUSCPAホルダーが多く、自身も専門性を強化したいと考えました。

USCPAを選んだ理由は、体系的に幅広い経理論点をカバーできること、それを英語で学べること、取得までに必要な勉強時間の目安が、社会人が働きながらでも取り組める水準であったためです。

資格取得後、現在の職種を選択された理由

事業会社で経理をしている中で、もっと良い決算プロセスは無いか、経理が扱う情報を経営管理に活かせないか、という問題意識がありました。しかし、自身含めて経理部全体が日々の決算・申告業務に追われていること、自身の経験・知見不足から、課題への打ち手が見つかリませんでした。

そんな中、会計専門性を武器に幅広い会社の経理部にアドバイザリーサービスを提供し、課題解決の支援をしている現職の存在を知り、転職を決断しました。

現在の職種において、USCPA 資格がどう活きているか

経理実務経験だけではカバーできない論点でも、USCPA学習で広く浅く学習して予備知識があったことでキャッチアップがしやすいです。

例えば、アドバイザリー初案件は内部統制関係で、それまで経理で決算整理仕訳、監査対応などに従事してきた中で意識してこなかった領域でしたが、BECやAUDで発注~支払、受注~回収など一連の基本的なプロセスなど知っていたことが、クライアントの規程やサンプルチェックに役立ちました。

資格を取得して感じたUSCPA資格の強み、メリット

実務面では上記に記載の通り、業務経験の無い領域でも基礎知識があることでキャッチアップしやすいです。

転職面では、事業会社経理でも会計アドバイザリーでも、求人にはUSCPAがMust/Wantに記載されていることが多く、転職のチャンスが広がるのではないかと感じます。

また、資格取得を成し遂げたことに対する自信、専門家としての肩書を得ることによる自覚・モチベーションアップにつながりました。

これからUSCPA資格にチャレンジする方へのメッセージ

USCPA試験の合格には、仕事と勉強を両立させつつ、Expireのリスクを抱えながらの1年超を走りきらなくてはいけません。そのためには、合格した後どんな自分になりたいか、をしっかり固めて取り組むことが重要だと思います。

私は専門家としての一歩を踏み出したいというゴールがありました。社内でのキャリアアップ、海外駐在を勝ち取る、転職など、資格取得で開ける未来を思い描き、粘り強く取り組んで頂けたらと思います。

在職中に学習する上でのアドバイス

Expireが資格取得にあたって最大のリスクであると思います。1科目目に合格してから、仕事・ライフイベントの見通しを立てつつ、計画的に残りの科目を進めていくことが重要です。

勉強が進んできたら受ける、ではなく先に試験日を決めて申し込み、そこに何としても合わせるように勉強をしていくアプローチの方がよいと思います。

また、試験直前は土日+有給休暇で最後の追い込みをかけることも合格確率アップのため重要です。