経理キャリアの”頭打ち感”を打破するUSCPA
転職者
上場経理経験が8年あったSさんがUSCPAを取得することで、準大手監査法人FASへの転職を実現された事例です。
非上場企業経理:3年半(年次/マネジメントまで経験)→上場企業経理:2年(月次)→上場企業経理:3年(連結決算の導入・開示資料作成・子会社の PMI)と経理人材として着実にキャリアアップをしていたSさん。
順風満帆に見えるキャリアを築いているなかで、なぜUSCPAの取得に至ったのか。現職に残る選択ではなく、なぜ転職をする決断に至り、そしてFASへの転職を実現させたのか。
Sさんのキャリアの変遷をキャリアアドバイザー目線でコメントしながらご紹介します。USCPAに合格後に経理→コンサル・FASへのキャリアを検討している方や、合格後スムーズに次の転職を実現したい方はぜひご一読ください。
1.会計とは全く異なるキャリアからスタートしたSさんの社会人生活
華々しい会計人材キャリアを築かれているSさんですが、ファーストキャリアは共済と、経理とは全く関係のない業種からのスタートでした。
その後2年で転職し、非上場企業で総務を経験されます。そのなかで簡単な仕訳を担当する機会があり、それがSさんにとっての初めての経理業務との出会いでした。
経理業務に興味を持たれたSさんは、この頃から簿記の勉強を開始します。
Sさんの学生時代プロフィール
出身大学 | 都内難関私立大学 |
資格 | 日商簿記3級 |
キャリアアドバイザー
林 寛之
大学卒業後、1社目を2年で退職、2社目も1年で退職と決してキレイとは言えないファーストキャリアでしたが、日商簿記の資格取得によって、会計知識とご自身の本気度をアピール。
「経理の仕事をしたいから転職活動をしている」というポジティブな理由をアピールするためにも日商簿記の資格取得は有効だといえます。
2.念願の経理キャリアスタート。実務経験×勉強で中身の濃い経験。
3社目は未経験経理として、非上場企業(従業員数1,000名規模)へメンバーポジションで転職を成功されます。
月次・年次決算を経験し、Sさんの頑張りもあり、入社2年ほどでチームリーダーに任命されます。メンバー育成などのマネジメントや社内フローの構築まで経験されるなかで「さらなるキャリアアップとして、上場企業で経理をやりたい」という想いが芽生えます。ちょうどそのタイミングで日商簿記1級に合格されており、3年半勤め上げたのち、プライム上場企業の経理に転職されます。
キャリアアドバイザー
林 寛之
念願の経理職への転職を成功され、入社に満足せず、そこを「スタート」として努力を続けられています。このタイミングで日商簿記1級も合格されており、その結果、2年というスピード感でチームリーダーに任命&社内フロー構築など、短期間で中身の濃い経理実務経験をすることに成功。知識×スキルとともに経理人材として、市場価値の高い人材へレベルアップしています。
3.キャリアの頭打ちを実感したタイミングでのUSCPAとの出会い
4社目のプライム上場企業では連結決算を経験し、経理のキャリアとして一定の経験を完了されます。更に年収を上げるためにはどうすればいいか。会計人材として更にステップアップしたいするためにはどうすればいいのか。
そこでSさんが出会ったのがU.S.PAでした。「日商簿記1級の次に高次の資格は公認会計士だが、日本の会計士資格は働きながら取得するのは難しい。しかし、働きながらの取得が可能なUSCPAなら、長期的なキャリア形成に活かせるのではないか」と考え、勉強を開始。
その後、本体での連結決算の導入や開示業務にメインで携わりたいと思い、グロース上場企業へ5社目の転職。子会社の PMI の一環で経理体制の構築などに携わります。
キャリアアドバイザー
林 寛之
USCPAは、”グローバル×会計”における一定の知識・スキルを持つことを証明するパスポートのような役割を担います。グローバルに興味がなくとも、自身が高度な会計知識を持つことをアピールできることは、資格取得することの大きなメリットの1つです。
Sさんは経理として着実なキャリアアップをしているものの、一定のキャリアに到達されているがゆえに、さらなるキャリアアップをするにはどうすれば良いのか?を考え始めたのではないでしょうか。
4.”USCPA”が頭打ち感を打破する要因に。FASへの転職活動を成功へ導く。
5社目入社の翌年には無事USCPAに合格。現職に対して不満はないものの、「USCPAを活用できている実感はない。今のままでいいのか?USCPAを有効活用できるキャリアがあるのではないか?」と思われ、入社から3年が経過したタイミングで、弊社のキャリアカウンセリングにいらっしゃいました。
当初のSさんは「①現職に残る②エキスパート職になる③マネジメントの経験を積む」の3つの選択肢しかないと考えていました。しかし、USCPAはかなり高度な会計知識と英語レベルを有していることを証明できる資格です。優秀な「経理」に留まらず、ビジネスの最前線で活躍する可能性を秘めています。
そこで弊社キャリアアドバイザーは「①CFO(新興上場のマネジメントポジション)②コンサル・FAS③USCPAを活かせる事業会社」の3つをご提案。経理以外の選択肢があることにSさんは衝撃を受けます。最終的には②コンサル・FASへの転職を決心。アドバイザリー業務を中心に応募し、準大手監査法人系FASへの転職を実現させました。
ポイントまとめ
大前提、今回の転職が実現できたのもSさんの努力の賜物です。しかしながら、この転職が実現した要因は”戦略性”です。
Sさんは経理業務に出会うまではキャリアの志向性が固まっておらず、新卒3年間で3社を経験されています。しかし「経理として生きていく」と覚悟を決めたSさんは、3社目以降は業務での努力だけでなく、日商簿記からUSCPA取得といった自己研鑽を続けておられます。特に経理未経験から経理職への転職に関しては、日商簿記の資格取得がSさんの本気度を証明するものとして評価されたのではないでしょうか。
また転職によるキャリアアップにおいても、いきなり2〜3段階上のレベルへの転職を狙うのではなく、段階的にキャリアアップさせながら資格取得も同時進行的に行うことによって今回の転職を成功されています。これらはSさんのキャリア戦略といっても過言ではありません。
いかがだったでしょうか?
未経験からFASへの転職はなかなか簡単なものではありません。
しかし、今回のように戦略的なキャリアアップとUSCPA資格取得を掛け合わせることで、その可能性を広げるケースもございます。
専任アドバイザーがあなたの疑問を解決します
USCPA資格についての漠然としたご質問や、出願州選択のご相談まで、少しでも疑問をお持ちの方は、ぜひお気軽にご利用ください。
担当キャリアアドバイザー紹介
林 寛之
早稲田大学商学部出身。新卒で信託銀行へ就職。その後、外資ホテル、リクルートでの営業経験ののち、CPAキャリアサポート株式会社へ転職。CPASSキャリアにて、日本・米国公認会計士資格取得者や学習中の方の転職を支援。
FASへの転職に限らず、
合格後のキャリアをスムーズに開始されたい方は、
ぜひCPASSキャリアのキャリア相談をご活用ください