最初に自分の中で勉強方法が確立できれば、あとはしっかり量をこなせば合格はついてきます。

――:宮北さんは会計士を目指してから1年で合格されたんですよね。

宮北:正確には1年3カ月ぐらいです。

――:勉強はいつ始めたのですか?

宮北:大学2年生の5月ぐらいから始めました。

――:それで2年生の12月の短答式試験に受かったのですね。

宮北:本当は、大学3年生の5月の短答式試験合格を目指すコースでした。

――:前倒しで短答式試験に挑んだら受かって、8月の論文式試験にも合格ということですね。そもそも、会計士をなぜ目指そうと思ったのか、なぜCPAに入ったのかなど、スタートのところを教えてもらっていいですか?

宮北:最初は会計士を強く意識したわけではなくて、普通に大学生活を1年間送っていた中で、大学生のうちに何かしないとまずいなと思うようになりました。そこからいろいろ考え始めて、どうせだったら形に残って将来にも役立つものがいいなと考えました。会計士をやっている友人が周りにいたので、それでこの資格を知って、目指し始めたというところです。

――:弁護士など他の資格は考えなかったのですか?

宮北:やはり在学中に終わらせたいという気持ちがあったので、弁護士だとそれは無理かなという可能性が大きいように思いました。

――:より短期で取れる会計士を目指そうということですね。会計士のスクールは世の中にいろいろあると思うんですけど、CPAにした理由は何かあるのですか?

宮北:単に友人が行っていたのがCPAで、CPAしかほとんど知らなかったので決めた感じです。

――:知り合いもいたし、流れで飛び込んだというような感じですね。具体的に、入学してから合格までの1年3カ月を振り返ってみて、どのように勉強を進めたのですか?まずは短答式試験まではどのように勉強したのか教えてください。講義もかなりの回数がありますよね。

宮北:コース自体が5月スタートで、翌年の5月に受験するコースだったので、講義の消化と復習、理解の定着をなんとかして両立させようということを意識していました。

――:どれぐらいのペースで講義を見ていたのですか?

宮北:週に5本ぐらいです。

――:きちんと復習までしていくというかたちですね。そのペースだと、12月までに全部は終わらないですよね。短答式試験までに、どのぐらいまで消化できましたか?

宮北:科目ごとに話をすると、監査論と管理会計論は全部終わっていて、財務会計論が計算と理論どちらも8~9割ぐらい消化していました。企業法は最後の金融商品取引法2回分ぐらいの講義のところが終わっていなかったんですけど、9割は終わっていました。

――:講義を見終わったのはいつぐらいでしたか?

宮北:試験の1週間前まで見ていました。残り1週間だけ短答式試験のための勉強をしていたという感じです。

――:短答式試験1週間前までは、講義を受けて復習して、適時、答練も受けてという感じですか?

宮北:今までの方法をずっと続けて、最後の1週間だけ短答式試験のために詰め込もうと思っていました。

――:では、12月に向けて短答対策問題集はほぼやっていないのですか?

宮北:財務会計論計算はやっていました。管理会計論の計算問題についてはやっていたんですけど、やはり企業法や監査論の理論に関しては、回す時間がなかったのであまりやっていませんでした。

――:テキストベースで、結論を最後に頑張って覚えるというかたちですね。12月に短答式試験を突破してからはどのように勉強していましたか?

宮北:まずは、消化し切れていなかった分の講義を消化していきました。それを1カ月ぐらいやって、そこから租税法・経営学を見始めました。それも遅れたスタートだったので、周りの人より少し早いペースで見ていって、最終的に追いつくぐらいの進め方をしていました。

――:3月末ぐらいにはかなり追いついていたという感じですか?

宮北:そうですね。

――:論文式試験対策に関していえば、後半からはかなり余裕を持って学習したという印象ですね。総合順位は4位で合格されているということなので、素晴らしいですね。
全体的なイメージはついたので、より具体的なことを教えていただきたいんですけど、CPAで勉強していたときに、こういうところがやりやすかったな、良かったなとか、こういうところを特に強く意識して勉強していたなとか、そういったところはありますか?

宮北:やはり重要性がテキストに振ってあるというところが一番大きかったです。

――:重要性は、どのように使い分けていましたか?

宮北:例えば、AB論点というのは先生方も講義の中できちんと説明をされるので、そこに関しては、問題を解けるだけではなくて、なぜそういう処理をしているのかというところから考えて、理解して、問題を解けるようにしていきました。逆にC論点は先生方も講義の中であまり触れられないので、分からないところがあってもそこまで深く踏み込むことはせずに、結論だけさらうぐらいのイメージでやっていました。

――:AB論点はしっかり理解して、C論点は深入りせずに結論は押さえるということですね。C論点には一応全部触れたのですか?

宮北:講義の中で触れたものには触れました。

――:C論点も講義の中で大部分は触れるはずなので、一通り、大部分はやっているということですね。
12月で受かったということは、短答式試験対策でいうと、反復はやはり他の人よりも圧倒的に少ない中で合格していると思います。こういうことをしたから反復は少なくても点数が取れたのではないかなど、何かありますか?

宮北:他の人と少し違っているかもしれないと思うのは、講義を倍速にしなかったことです。どうにかして講義の中で理解まで終わらせてしまおうとしていたので、そこがやはり土台となって、反復の回数が抑えられたのかなと思います。

――:結局、理解は1回しっかりしてしまえばそうは崩れないので、あとの反復の回数も減らせますよね。そういった意味では、これだけの短期合格を目指す人だと、普通は2倍速もしくは2.5倍速ぐらいで聴いてしまう方も多いと思うんですけど、それよりは等倍で聴いて、その代わり1回の授業中で仕留めきるということですね。

宮北:2倍速にしたとしても、やはり1時間半~2時間ぐらいかかってしまうので、その時間が完全に無駄になってしまうのはもったいないと思いました。等倍で3時間になったとしても、そこで終わらせられたらいいかなと思います。

――:そこで終わらせて、あとの復習時間を短くするということは確かに大事ですね。
答練は全部受けていましたか?

宮北:もちろんライブではなかったですけど、受けた講義の範囲の部分は一応受けていました。

――:授業を受けて復習して、受けられるような答練も一通り全部やって、アウトプットをそこでしっかり確認しながらやっていただいたのですね。やはり答練を受けることによって、このままでいいのかなど、そういうのが出てくると思います。

勉強中、質問はけっこうする方でしたか?それとも少なめでしたか?学習の計画なども含めて、どのように講師やチューターを活用していたかということをお聞かせください。

宮北:あまり質問はしないほうでした。特に学習計画の相談は、簿記を見始める最初の段階で慶三先生に質問したくらいで、ほぼしなかったです。

――:12月に短答式試験を受けることは、自分なりにペースを考えて決めたのですか?

宮北:その次の5月を確実にするために、12月にとりあえず受けておこうと思っていました。それは慶三先生に相談しに行ったんですけど、受けたいなら受ければいいよという感じで言われたので、もちろん受かるつもりはなかったんですけど、一応受けておこうと思って決めました。

――:前倒しをしていったという感じですね。基本的には授業をしっかり聴いて、そこで理解をしていってということですが、そこまでは質問をしなくても、しっかり理解できていたということですか?

宮北:疑問に思うところは細か過ぎるので、外してしまってもいいかなと思っていました。

――:重要なところだけ、しっかり授業中に押さえたということですね。CPAで1年半やってきて、こういうところが良かったなとか、テキストの重要性のランク付け以外に何かありますか?

宮北:CPAに限った話か分からないんですけど、やはり周りの人のレベルが高いというのが大きかったです。一緒にご飯を食べているときなどに疑問点を解決できてしまうので、もちろんチューターや講師の方も校舎にいらっしゃるんですけど、やはり友人のほうが聞きやすかったりするので、特に論文式試験のときに、そういうところはとてもためになったなと思います。

――:いろいろ情報交換をして、自分の勉強に生かせたのですね。ここからは論文式試験のほうに話を切り替えていきたいんですけど、論文式試験に向けて、それぞれの科目ごとにどのように勉強していましたか?

宮北:計算は、普通の人に比べると講義を見たのが最近のことだったので、計算の復習はあまりしていなくて、答練で出たところを復習するぐらいの感じでした。

――:では短答式試験の力はある程度キープしておきながら、答練をチェックして、危ないところはまた強化するという感じで、答練ベースで確認していたのですね。

宮北:そうですね。理論科目は、監査論・企業法は短答式試験と違うので、一からやり直さなければいけないので、経営学と租税法ももちろんやらなければいけないんですけど、かなりの時間をほぼ理論科目に割いていました。

――:本試験の科目別の成績は、どうでしたか?

宮北:会計学が一番良くて、2位で偏差点70弱でした。

――:それは、計算・理論ともにしっかり取れたという感じですか?

宮北:財務会計論の第5問の計算がかなり当たっていたので、そこが大きかったと思います。

――:他の科目はどうでしたか?

宮北:監査論は、順位はぎりぎり2桁ぐらいで偏差点60ぐらいだったと思います。

――:100位弱ぐらいですね。

宮北:企業法が、300位ぐらいだったと思います。

――:偏差値50後半ぐらいですね。経営学と租税法はどうでしたか?

宮北:租税法が、30位で60後半ぐらいでした。経営学があまり良くなくて、偏差点が56ぐらいでした。

――:56でも科目合格レベルだから、全然悪くはなくてすごいですよ。何位ぐらいでしたか?

宮北:600~700位ぐらいです。

――:一番良くない科目でも56ぐらいは取れているので、バランスを取って勉強されていた感じですね。特にこの科目が得意だったというのはありますか?

宮北:得意だったのはやはり財務会計論計算です。ただあまり時間を割かなかったので、自分の中では得意だと思ってたんですけど、答練の成績はあまり良くなかったんです。本番は良かったです。

――:答練の成績はどれぐらいでしたか?

宮北:A判定が出たら喜ぶぐらいで、いつもBまたはC判定でした。

――:それは計算部分がということですか?

宮北:そうです。

――:財務会計論の理論部分はどうでしたか?

宮北:理論部分は、最初は本当に悪くて、そもそも講義も見終わっていなかったので、ずっとE判定でした。第2回の論文模試ぐらいでようやくA判定が出るようになってきた感じです。

――:CPAの場合、A~E判定でC判定が合格ライン、偏差値52なんですけど、E判定からA判定に上がっていったというのは、こういう力をしっかり養えたからだというものはありますか?

宮北: 本当に初歩的なところなんですけど、まずは論点ごとに基本の考え方を押さえるところから始めました。細かい言葉づかいよりは、核となる考え方を論点ごとに整理して押さえて土台を作ってから、細かい用語を覚え始めました。その用語を覚え出したぐらいから点数に反映されるようになってきた感じです。

――:最終的に点を取るためには絶対に暗記が必要で、キーワードや文章の流れを押さえないといけないんだけれども、そこまでにしっかり土台を作っていたので、後半でぐっと伸びていったという感じですね。理解を固めるときは、まだそれほど点数に反映されていなかったと思うんですけど、特に焦りはなかったのですか?しっかりやっていけば8月末までには間に合うというように思っていましたか?

宮北:そうですね。まだ時間はあるなと思っていて、自分にとっては8月までというは長かったので、それほど焦りはなかったです。

――:財務会計論のテキストを見せてもらいながらですけど、具体的に、こんなふうに計算を短時間でやったよみたいなことを教えてください。

宮北:そんなに書き込みをしないタイプなんですけど、事業分離などはやはり理解に苦しむところがあったので、そういうところだけは書き込みしました。

――:確かに、普通の合格者に比べると圧倒的に書き込みが少ないですね。普段、復習するときはどうやってそのテキストを見ていたのですか?ここを押さえようというところだけ色を塗ってありますよね。

宮北:そうですね。マーカーの部分と、最低限の書き込みだけをさらっていくような感じでした。この書き込みもおそらく、先生方が書くように言ったところ以外はあまり書いていないかもしれません。

――:基本はテキストに書いてある内容をしっかり押さえ込もうというかたちですね。

宮北:ただ、もう少し書き込みはしがほうがよかったなと復習しているときに思うことはありました。

――:でも4位で受かっているので、素晴らしいですね。話が変わるんですけど、1日の学習時間は平均するとどれぐらいでしたか?

宮北:8時間ぐらいです。1日の動きを習慣化していたので、だいたい10時にCPAに行って19時ぐらいに帰るというサイクルを繰り返していて、そうすると1日8時間ぐらいになると思います。

――:1日12時間とかそれぐらいやっていたわけではないのですね。

宮北:無理がない範囲でやらないと続かないと思っていました。

――:毎日8時間ぐらいの勉強で、1年でこの順位で受かるというのは、相当やり方が正しくできていた証拠だと思います。お話に出ていた、理解を重視しながら重要性のメリハリをつけて、反復回数をなるべく減らすようにしてという方法と、周りの仲間と刺激を与え合いながら実現させたかたちですね。
宮北さんが感じる、これから会計士を目指す人、今勉強している人に、こういうポイントをしっかり守ったほうがいいんじゃないかというような「短期合格するならポイントはここだ!」と感じるものを教えてもらってもいいですか?

宮北:ちょっと抽象的になってしまうんですけど、自分の感覚を信じることが大事だなと思っています。先生方がこのぐらいやったほうがいいという量をすべてこなそうとすると、やはり絶対に時間が足りなくなってしまいます。自分の中で、この計算はできるなというところが絶対あると思うので、そういうところは勇気を持ってあまり復習しないようにするといいと思います。自分が今いる段階を知って、それに合わせて勉強方法を作ることが大事かなと思います。

――:今の自分の実力や状況をしっかり把握して、必要な力になるまで足りないところは上げるけど、ある程度足りているなというところは勇気を持ってショートカットしていくということですね。それは大事ですね。
それ以外に何かありますか?たぶんそこが皆さん興味があるところだと思うので、「短期合格するならこういうのを大事にするといい」と思うところをいくつか教えていただけますか?

宮北:やはり講義はあまり倍速にしないほうがいいと思います。急いでいる人ほど倍速にしてしまうと思うんですけど、むしろそれは効率が悪くなってしまうのかなと思いました。

――:講義を倍速にする・しないというのは1つの具体例ですけれども、要するに、最初にしっかり理解しましょうということですよね。そのほうが勉強時間は少なくて済むので、最初の「1回」をしっかりするということが大事ですね。自分の中で、理解できているかいないかの判断というのはどうしていましたか?どうなればOKというような何か基準はありましたか?

宮北:計算問題だと、解法の暗唱ではなくて、問題で数値などを見たときに自分の中で解法を思い描ければいいかなと思っていました。

――:それも、理解が伴っているから解法がイメージできるんですよね。

宮北:講義を見た直後だと覚えてしまっているので、少しタイミングを置いてから見たときに解法が浮かんでくればいいかなと思っていました。

――:よく理解や暗記についていろいろ言われますけど、最後に解法が出てこないと結局は解けないんですよね。解法ばかり覚えていると、やったことがある問題は解けるけど初見の問題は解けないというふうになってしまうので、しっかり納得感を持って解法を覚えることで暗記しているわけではなくても解法がイメージできるようになります。

宮北:納得していると、数値を見ればこの数値をどう処理するか、それに従って解法が出てくると思います。

――:理解に基づいて解き方も納得しているからできているんだなというのはありますね。自分の感覚を信じること、今の実力と求められている力で足りないところを効率的に埋めていくこと、まず最初にしっかり理解をすること、そしてその1つの例が、講義を倍速で急いで聴いて疎かになるぐらいなら、じっくり聴くことですね。
確かに会計士の講義は、入門期から全部合わせると200回ぐらいあると思うんですけど、1講義3時間で見ても600時間なので、1日8時間勉強できれば、単純に数字だけでいくと、3カ月ぐらいで講義を見終わることができます。宮北さんの場合は1年3カ月で合格したので、そのうちの3カ月分を、均等に分配してですけれども、講義を省略しないでしっかり聴くということが大事になるのですね。他には何かありますか?

宮北:やはり答練を受けることです。当たり前かもしれないですけど、答練を受けないと、自分の実力がどれぐらいなのか分かりません。ただ単に例題ができるというだけでは他の人との差が分からないので、自分が周りの受験生と比べてどれぐらいできるのか把握するためにも、答練は絶対に受けないといけないと思います。

――:点数だけではなくて、納得して解けたのか、間違えたとしても完全に分からなくて間違えたのか、ただ覚えていないだけなのかという状況をチェックして、正しいアプローチを取るために答練を受けることが大事なのですね。
1)自分の感覚を信じる、2)講義を倍速にしない、3)答練を受ける、ということですね。整理すると、1)と3)はつながると思うんですけど、自分の状況を知って適切な対応を取っていくこと、プラス理解重視で効率化を図っていくということになりますね。
具体的に、反復するときはどういう教材を使っていましたか?

宮北:理論科目は、ほぼテキストしか使っていません。計算科目は短答対策問題集も使って、分からない論点だけやったりもしていました。

――:テキスト中心で理論科目をやっていたということは、文章を丸ごと覚えていこうというよりは、しっかり納得してキーワードと流れを押さえていくというかたちですね。
それでは、これから会計士を勉強する方と、今勉強されている方に何かメッセージがあればお願いします。今、合格したあとで感じることでもいいです。
例えば、会計士の勉強をしていて、成績が伸び悩んでいるような友人がいたら、どういうアドバイスをしますか?

宮北:まず正しい勉強方法を自分の中で見つけないといけないと思っています。それはもちろん自分だけでは無理な部分もあると思うので、講師の方やチューターの方に相談しながら、自分に合った勉強法を見つけることが大事かなと思います。

――:現状の力から望ましい力にいくときに、どういうやり方が自分に合っているのかというのは人それぞれ違うので、「自分はこういうやり方をやっていけば上がるんだ、点数が取れるようになるんだ」ということをまず認識して、そこで今うまくできていない部分を改良していくかたちですね。

宮北:いろいろな人の話聞いて、それをすべて実践しようとしてしまうと、もちろん時間も足りないしパンクしてしまうと思うので、やはり自分の状況に合ったアドバイスを見極めて、それをしっかり実践することが大事だと思います。

――:いろいろな人に相談はするけど、それを鵜呑みにするのではなくて、1つ1つの中身をしっかり見て、自分に合う方法を取り入れた上で、その正しい勉強方法をきちんと実践することが大事なのですね。

宮北:最初に自分の中で勉強方法が確立できれば、あとはしっかり量をこなせば合格はついてくると思うので、それだけですね。

――:会計士試験にはいろいろな科目がありますよね。宮北さんは、正しい勉強方法について科目ごとに意識していたことはありますか?

宮北:理論科目と計算科目でだいぶ違うと思っています。もちろん最初は理解することが大事なんですけど、僕は理論科目のほうが苦手で、かなり時間がものを言うと思っています。

――:キーワードとか骨格とか、最後は覚えていかないといけないですよね。

宮北:もちろん量は大事なんですけど、量だけこなせばいいとは思わないでほしいです。

――:ちゃんと理解したあとで、量をこなしていくということですよね。
最後に、会計士としてのこれからの抱負や、どんな会計士になっていきたいかなど何かありますか?

宮北:せっかく会計士になったので、まずは、会計士を知っている人が想像するような能力は十分持ちたいなと思っています。ちょっと抽象的なんですけど、その会計士としての能力を持った上で、それをどこかに生かしていけたらなと思います。

――:まだ合格したばかりで、具体的な目標がなくてもいいと思います。ぜひ素敵な会計士を目指してください。
ここまでをまとめると、短答式試験は半年で合格して、論文式試験も1年で合格したので、ここまで短期間でできたということは、本当に正しいやり方を実践できていたからだと思うんです。さきほど、アドバイスで正しい勉強方法をしっかりやろうと言ってくださったんですけど、そのときのポイントがいくつかあります。
理解をしっかり重視していくこと、そして自分の感覚を大事にして、足りないところを効率的に埋めていくこと、つまり答練でチェックしながら足りないところを埋めていくということです。
ゴールというのは、最終的に本試験で点数を取るというところをたぶん強く意識されていたと思うので、そういう意味では、重要性でメリハリをつけていったというかたちになるのかなと思います。
何か伝え足りないこと、言い足りないことがあればお願いします。

宮北:問題を解くときに、自分が分からない問題が出てもどうにか知識を補って、分からなかったとしても戦うというか、もがくようにはしていました。監査論や企業法は、直接その知識が自分の中になかったとしても、他の選択肢を切ったりすることで、2択か3択までは絞れたりします。そういうところが何箇所かあると点数の期待値も変わってくると思うので、問題を解くときは、分からないから分からないというように適当にマークするようなことは避けてほしいと思います。

――:知っている知識や理解を駆使して、少しでも得点できる確率を上げようということですね。

宮北:それはかなり意識していました。

――:論文式試験でもそういう対応はしていましたか?

宮北:全部の論点を知っているということはあまりないので、解答を白紙にするよりは、なんとかして自分の知識の中から何か正しいことを書けるようにはしていました。

――:理解に基づいて、少しでも対応力や応用力を上げるようにしていたということですね。
分かりました。長い時間お疲れ様でした。ありがとうございます。

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