納得がいかないところは、先生に何度も質問して自分のものにすることができました。

――:織戸 梨穂さん本日はよろしくおねがいします。CPAを選んだ理由を教えてください。

織戸:CPAを選んだ理由はいくつかあるのですが、やはり一番大きな理由は、講師やチューターにいつでも質問できるということでした。

私は以前、別の予備校に通っていましたが、その予備校では、講師に質問できる機会は、ライブ授業が終わったあとに先生をつかまえて、その数分間で分からないことを質問するという状況でした。そのような形式だと、自習しているときに分からないことが出てきても、すぐに解決できないという難しさを感じていて、「次に先生に質問できるときに聞こう」と思っていても、そのときには、自分は何が分からなかったのか忘れてしまったこともあって、勉強が効率的に進んでいないなと思うことがよくありました。

CPAに移籍を考えたときに、パンフレットの「いつでも質問できる」ということにとても魅力を感じました。入学する前に一度、CPAのチューターの女性の方に話を聞いたところ、「本当にいつでも質問できますよ」と言ってくださったので、安心して、CPAなら疑問点を解決しながら勉強ができると思いました。

そのほかに、合格率の高さにも非常に魅力を感じていました。CPAへの移籍を検討したときに、最初は他の大手の予備校のほうが安心かなという思いが少しあったのですが、やはり合格率の高さを見ると、他校のように大きくなくても、とても信頼して授業を受けられる予備校であるCPAに魅力を感じました。

また、自習室を見に行ったときに、とてもきれいで、椅子もとても座りやすそうで、勉強しやすい環境もそろっていたのが魅力的だったと思います。

私が以前通っていた予備校では、計算問題の解き方が、特殊なのではないかと感じることがあって、別の予備校に移ることに対して不安がありましたが、初めて受講相談をしたときに、確か梅澤先生に相談をしたのですが、「CPAでは、理解を重視して講義を行っているから、たとえ前の予備校で特殊な解き方をしていたとしても、CPAの授業ならきっと理解を強化して対応できると思う」と言ってくださって、その話を聞いて、安心してCPAで学習できると思いました。

水道橋校ができたということはとても大きくて、早稲田校と日吉校は学生が多いイメージで、社会人の私は入りづらいかなと思ったのですが、水道橋校ならいろいろな人が来そうだから、社会人の私でも入っていけるかなという安心感があって、入ろうと思いました。

――:織戸さんが以前通われていた予備校さんになくて、CPAにあったもの、その違いを教えてください。

織戸:私は最初、他校にいたのですが、最初にそこを選んだ理由は安かったからです。私は社会人だったので、始めのうちは仕事をしながら勉強するというスタイルを半年ぐらい続けていました。結局最後は仕事を辞めて勉強したのですけど、勉強を始めたときは、まさか自分が仕事を辞めてまで打ち込むなんて思ってもいませんでした。公認会計士は難関資格だから、きっとどこかで、諦める可能性もあるかなという、それほど固い決意で始めたわけでもなかったので、やめるかもしれないことに高い金額を出すよりは、安い金額で始められたほうが、手軽で、金銭的なリスクが少ないので、他校がいいなと思ってそこに入りました。

ですが、勉強しているうちに、公認会計士という仕事について、勉強を始める当初よりもいろいろな情報が自分の中に入ってくるようになって、とても魅力的な仕事だし、今、銀行員をやっているよりは「絶対に公認会計士になりたい」と強く思うようになりました。最初は、やめるかもしれないという思いで始めたけれども、結局はものすごく本気になったし、仕事も辞めてまで絶対取りたい資格だなと思ったという変化がありました。
他校で後悔していることは、やはり質問がなかなかできなかったので、理解ができていなくても質問するのが面倒くさいから、「この程度の理解でいいか」というように、どんどん流してしまった論点がたくさん積み重なってしまったことです。自分の中で、結局あまり分かっていない状態でカリキュラムを置いてしまったということが、とても残念だったと思います。

そのほかに、他校は「短答式試験一年合格」とうたっているのですけれども、非常に短期間に思い切り詰め込む感じなのです。CPAに来て思ったのですが、本当は、試験上とても大事な論点なのにかなり雑にやっていたなというところが多くあって、けれどそういったことは他校にいた頃は全然分かっていませんでした。CPAに来て、授業もとても分かりやすかったし、納得がいかないところは、先生に何度も質問して自分のものにすることができたので、安いとやはりそういった雑なところはあるのかなと、あとからそういうふうに思いました。

CPAは、他校よりも値段的には高いのですけれども、与えてくれる価値は比べものにならないくらい絶対に大きいです。まずは、質問できる環境と理解重視の講義で、それは、あとあと論文式試験になってくると非常に大事なことだと思うので、理解を重視していく講義、そして理解を重視しているからこそ先生も一生懸命対応してくれるということが、他校にはなくてCPAにあったものだと思います。

――:CPAの良かった点を教えてください。

織戸:CPAの良かった点は、やはり先生にいつでも質問できるところでした。私の以前の予備校では、授業が終わってからの数分間で先生をつかまえて質問するというかたちでした。その予備校にいたときなのですけれども、受講生がみんな先生に殺到するので、まずは先生をつかまえづらいということがありました。私は家が少し遠いので、授業が終わってからそれほど長く残ることができないこともあって、時々、先生に質問するのを諦めて帰ってしまうこともありました。

しかしCPAでは、朝の9時から夜の9時半までずっと校舎に先生がいてくださるので、とても心強かったなと思います。CPAの先生方は、ただ質問対応をしているだけではなく、本当に親身になって質問に答えてくれるところがとても良かったと思っています。

以前、他校にいたとき、質問の内容を評価するというか、私が一生懸命考えて、分からない上で先生に質問しているのですが、質問の内容が低レベルだったり、先生が少し気に入らなかったりすると、対応が雑になったり、周りに他の生徒もいるのに厳しいことを言われたりという対応を受けていました。そのようなこともあったので、なかなか先生に質問しづらいなと思っていました。

CPAの先生方は、私は全員だと思うのですけれども、どんな質問でも顔色一つ変えずに答えてくださるし、「説明してくれているから早く納得しなければいけない」と焦ることがなかったと思います。分からなければ分からないで、別の角度から説明を続けてくれるという対応をしてくれたので、安心して、質問したら怒られるかなという恐怖心を抱きながら質問に行かなくて済んだことは、本当にCPAに移って良かったなと思います。

また、勉強の内容だけでなく、学習の計画や、受験をしていると漠然とした不安やこのままでいいのかなという焦りが定期的に訪れるのですが、そのようなことについての相談にもいつでも乗ってくれたことが非常にありがたかったなと思います。

私も思っていたし他の受講生もみんな言っていたのですけれども、先生のところに行って話をするとモチベーションがとても上がるし、この先どんなことをやっていったらいいかということを明確に教えてくれて、やるべきことを示してくれるので、不安も消されるし、ここまでに何をどういう状況に持っていけばきっと合格できるという確信を持てるような話をしてくれたので、非常にありがたかったです。

前の予備校では、個人的な学習計画や不安について相談する機会というのはなかったので、そのようなことを話せる場があるというのは、CPAの大きな魅力であり、とてもいいところだと思います。

さらに、テキストもとても良くて、短答式試験と論文式試験で別々の重要性が示されているというところも良かったですし、私がとても好きだったのは企業法のテキストなんですが、結論、趣旨、理由、と分けて書かれているので、本当に分かりやすいです。前の予備校と比べてとても分かりやすく、他の科目に関しても、理解しやすいテキストなので非常に良かったと思います。

――:公認会計士を目指した理由を教えてください。

織戸:私は、大学を卒業してから一年半、地方銀行で働いていました。地方銀行で働いて一年ほど経った頃に、このまま銀行で働き続けてもいいのかなという思いを持つようになりました。その不安が生じた理由なのですけれども、まず一つ目は、もともと地方銀行には、入りたくて入ったわけではなかったのです。

新卒の就職活動のとき、私の大きな軸として、国際的な仕事がしたいという思いはあったのですけれども、なかなか就活もそこまでうまくいきませんでした。就職した銀行というのは地銀なのですが、「地銀だけれど今後海外にも目を向けてやっていこうと思う」という話をしてもらって、地銀でも海外とつながりを持って仕事をする機会はあるのかなという少し甘い考えで、「ここでいいか」というような感じで決めてしまって、入りました。

結局入ってから、いろいろとその銀行の国際部の人とも話をしてみたのですけれども、なかなか海外とつながりを持って働く機会は少ないのかなと思いました。このまま銀行で働いていても、自分が働きたかったような環境で働くことは、もう何十年も先になってしまうのではないかと思ったことが、まず一つ目の不安でした。

また、銀行にいるとノルマがたくさんあって、多くの金融商品を売らなければいけなかったのですが、私は、そのようなノルマを抱えながら仕事をすることがとてもつらくて、上司からもいつも「見込みはあるか」など、いつも問い詰められていて、そういった生活をずっと送っていって、このまま何十年も先、自分が60歳になるまでノルマを抱えながら仕事をしていけるのかという不安がありました。

女性なので、将来的には結婚もしたいし、子どもも少なくとも一人は欲しいなと思っていたのですけれども、私の職場の様子を見ていても、子育てをしながら仕事をしている人はいるけれどもとても大変そうだったし、ノルマも抱えて職場ではつらい思いをして、家に帰ったら家事と子育てをしてというように、自分がなりたいと思うような人がいなかったので、このまま働き続けたら自分の人生に納得がいかないのではないかと思って、転職をしようと決めました。

転職活動をしていく中で、公認会計士という職業を知ったのですけれども、まず公認会計士をいいなと思ったのが、仕事の幅が広いというところです。監査、税務、コンサルなど、非常にさまざまなフィールドに活躍の場があるというところにとても魅力を感じたし、何かしら自分が好きになれるものがきっとあると思って始めました。

さらに、調べたら、会計士はとても国際的な仕事だと出てきたので、公認会計士になったらきっと海外に行って働くチャンスもあると思うし、日本にいながらも海外とつながりを持つことが、働き始めたらすぐに叶うのではないかと思って、受験しようと思いました。

そしてやはり、資格を持っていると長く働きやすいということがとても魅力的でした。女性なので、出産・育児をすると、なかなか働き続けるのは難しくなるとは思うのですけれども、資格を持っていれば自分のペースで働けるというのは、今後とても働きやすくなるのではないかと思って、会社に入ってノルマを抱えながら会社のペースで仕事をするよりは、きっと実りある人生になると思ったので、公認会計士になろうと思いました。

――:学習で苦労した点や工夫した点を教えてください。

織戸:短答式試験と論文式試験で苦労したところは、少し私の中で違うのですけれども、まず短答式試験のときに大変だなと思ったのは、試験範囲が膨大であるところだと思います。覚えることが非常に多くて、覚えても覚えても忘れていくというのはとても大変でした。

それでも短答式試験の範囲は広いし、覚えなければ合格点は取れないので、工夫したことといえば、自分がよく間違えたりすぐ忘れてしまったりする論点や単語を、こまめに見るということくらいでした。テキストであれば、よく忘れてしまうところや間違えてしまうところに付箋を貼って、移動時間などに、間違えたところだけぱっと見返せるようにしました。

また、私は家が遠かったので、移動時間が毎日一時間半以上かかっていたのですが、電車の中の時間は、自分の中では一応工夫していました。人が多く、話し声が聞こえてくるためあまり集中はできなかったので、「覚える」ということを一生懸命やろうとして、白い紙に、よく間違えることや忘れることを書き出して、ひたすら見るという時間をつくって、なんとかして覚えきれていないところをなくそうとしていました。

論文式試験は、短答式試験に比べると覚えることは少ないので、覚えきれないという苦労は、大変だったけれどそこまではなく、それよりは、答練を受けたときに、自分の答案がどこまで正確なのかがなかなか分からないというところが大変だったと思います。それを解決するためには、やはり先生に質問に行くというのが一番工夫かなということで、答練があるごとに先生のもとに答案を持って行っていて、たぶん持って行かなかったことはないと思います。
答練があるごとに自分で見返して、ここがこういう採点になっている理由が分からないとか、なぜマルがついているのかバツがついているのか、自分ではなかなか文章は分からないので、先生のところに持って行って、どういう理由で駄目だったのか、どうすればもっといい文章が書けるのかということは、答練ごとに欠かさずにやっていました。

やはりそれをやっていくと、答練の回を重ねるごとに自分の文章が良くなっていると感じられたので、やはり先生のもとに答案を持って行くということは、欠かさずにやっていて良かったと思っています。

――:学習で工夫した点を教えてください。

織戸:学習で工夫したことは、覚えきれないところや間違えてしまうところ、重要な論点のところで、自分が何度も見返したいページに付箋を貼っていくことです。付箋を貼って、日頃から大事なところは見返せるように工夫をしていました。

それから、論文式試験に入ってからなのですが、短答式試験ではあまり根拠や論拠をそこまで意識して一生懸命覚えていなかったのですけれども、論文式試験ではとても大事なので、論拠が目立つように、短答式試験のときには使っていなかった…私の場合は青だったのですが、色を使って目立たせるようにしていました。

――:今後、どういう公認会計士になりたいのか教えてください。

織戸:まずは、国際的な会計士になりたいと思っています。私は小さい頃に海外にいたこともあって、外国の人と話すことも英語も好きなので、そういった自分の好きなこととつながるように、まずは海外でも活躍できるような会計士になりたいと思っています。

ただ海外で活躍している会計士というだけではなく、やはり女性なので、女性としても輝いていきたいと思っています。就活をしていく中で、子育てをしながら海外赴任も経験されて、今、日本のグローバル企業において監査のトップに立つような仕事をしている女性の方とも話をする機会があったのですが、仕事でも輝いているし、プライベートも充実している姿にとても憧れたので、私も海外でも活躍できて、子育てもしっかりして、二つを両立できるような女性になりたいと思っています。

――:就活で決め手となった監査法人を選んだ理由を教えてください。

織戸:私は、トーマツという監査法人に就職することにしました。就職活動をしていく中で、基本的に、大手の監査法人を中心に説明会などに行かせてもらっていたのですが、正直、どの監査法人もとても似ているし、できることもほぼ同じで、監査法人でできることという視点で決めることがなかなかできなかったのですけれども、それでもトーマツに決めたのは、就活中にトーマツの人と話す機会が多かったことかなと今では思っています。

就活中に一番、人と会って話してみないかという誘いをしてくれたのがトーマツで、そこに面倒見の良さをとても感じたし、トーマツの職員さん自体も、「うちの監査法人はみんな面倒見が良くて、後輩の育成もとても頑張る」というような話をされていて、そういうことにとても納得したし共感もしたので、トーマツに入りたいなと思いました。

さらに、いろいろな話をしていく中で、トーマツで早いうちから海外に行っている人の話を聞く機会が多く、私もできれば早めに海外に行って働いてみたいと思っているので、ロールモデルとなるような人が見つかったというのも決め手になったと思っています。

――:これから公認会計士を目指す方へ一言お願いいたします。

織戸:私は今、公認会計士試験に受かって、これから働くことがとても楽しみだなと思っています。公認会計士の仕事は、若いうちから大企業の内部を知れたり、企業の中の経営者と話せたり、普通ではなかなかできないような経験が仕事でできるだろうと思っているので、今から非常に楽しみです。

公認会計士の試験は、とても難しいし範囲も膨大で、私も受ける前はとても不安だったのですけれども、正しい勉強法をして、本当に信頼できる先生のもとで一生懸命勉強していけば絶対に受かる試験だなと、今終わってみて思うので、不安は少しあるとは思うのですが、頑張れば受かるはずなので、ぜひ迷っている方は一歩踏み出してみてほしいと思います。

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