大手予備校から移籍して、一発合格!—常盤 理沙 さん

大手予備校から移籍して、一発合格を果たし

齊藤:常盤さんよろしくお願いします。常盤さんは、2015年の論文式試験の合格発表の後に、大手予備校からCPAに移籍してきて、見事1年間で論文式試験に合格した方です。

常盤:よろしくお願いします。

齊藤:この1年間をどのように勉強してきたのか?今まで勉強してきたことと、どういうところを変えたのか? 他校からCPAに移籍しようかを迷っている方も多いと思いますので、色々聞かせてもらいたいと思います。よろしくお願いいたします。

常盤:私の経験がこれから会計士試験を目指す方の役に立てれば幸いです。なるべく詳細にお伝えできたら良いなと思っています。よろしくお願いします。

齊藤:ありがとうございます。まず、公認会計士をどういう理由で目指そうと思ったのか?あと、会計士をいつごろ知ったのか?まず聞かせてもらえますか?

常盤:私は、高校生の時に学校から職業インタビューという課題を出されて、どういった職業の方にインタビューしようかと悩んでいた時に、母親から公認会計士という職業があるよと教えてもらったことがきっかけです。その時は公認会計士に対してそれほど強い関心はなかったのですが、仕事内容を調べたら面白そうな職業だったので、取りあえず会計士の方にインタビューしてみようと思い、監査法人で勤務されている方にホームページのお問い合わせのところから直接アポを取ってインタビューをさせて頂いたというのが経緯です。

齊藤:突撃アポみたいな感じですね(笑)。その時の印象は?

常盤:印象はとても良かったです。高校生相手ながら会計士の仕事内容など詳しく丁寧に説明して下さって、会計士に対してとても良いイメージを持ちました。逆に、その時の会計士の方々があまり良くない対応だったら、会計士は目指さなかったのではないかと今では思っています(笑)。

齊藤:じゃあ高校生の時に、会計士を大学に入ったら目指してみようかなと思ったの?

常盤:そうです。大学に入ったら目指そうと思っていました。

齊藤:大学に入学して、すぐに会計士の勉強を始めたの?

常盤:はい。大学に入学した時には大手の予備校しか知らなかったので、大学1年生の夏頃にその大手予備校に入学しました。

齊藤:勉強は順調だったの?短答式試験はいつ合格したの?

常盤:勉強は順調とは言えなかったですね。短答は大学2年生の12月に初めて受験したのですが結果は不合格。最終的に大学3年生の12月に合格しました。そして翌年の2015年の8月に1回目の論文試験を受けました。

齊藤:8月の論文試験を受けて、ダメだったのでCPAに移って来たんだよね。

常盤:はい。合格発表後の11月に移って来ました。

他校からの移籍に不安があったが…。

齊藤:他校からCPAに移る時って、不安とかってあったとは思うんだけど、どうでした?

常盤:はい、もちろん、テキストも変わるし環境も変わるので不安はありました。

齊藤:そんな不安を抱えながら、どうしてCPAを選んだの?その理由って?

常盤:受験を始める時に、会計士試験についての色々な情報を得るためにTwitterを始めたんです。受験を始める前はCPAのことを知らなかったのですが、Twitterでの評判がすごく良かったのが印象的でした。生徒と講師の距離が近く、とても親身になってくれるところが魅力的だったので、取りあえず話を聞きに行ってみようと思ったのがきっかけです。

齊藤:TwitterでCPAのことを知ったんだ。
親身なCPAということで話を聞きにきてくれたんだけど、親身なことはどの専門学校でもいうよね(笑)。実際、来校して選んだポイントって何だろう?例えば合格率が良かったとか、何か受かりそうな雰囲気を感じたとか、最終的な決断を出来た理由はあったりする?

常盤:私は暗記に頼っていました。とにかく暗記すれば乗り切れると思って、文章や計算式などをひたすら暗記していました。でも、勉強を始めてみたら学習量が膨大で、限界を感じていたんです。なので、理解重視型の予備校に通いたいなと結構前から思ってはいました。CPAに来校して講師の説明を聞いていると、たしかに理解を重視した指導をしていることが実感できました。やはり暗記だけでは乗り越えらないので、ここは思い切ってCPAに移籍しようと決めたんです。

齊藤:暗記の限界を感じていたと。

常盤:はい。確かに、短答式試験は暗記で無理やり乗り越えました。しかし、暗記に頼った勉強に限界を感じているなか、いざ論文式の答案を書こうと思ってもうまく書くことができませんでした。8行くらい問いに答える欄があっても3行で書きたいことが終わってしまったり、これではいつまで経っても論文には受からないだろうなと感じていました。なので、理解の部分を補強して論文式の答案を書けるようになることがまずは重要だなと思いました。

齊藤:実際1年間通ってみてどうだった?

常盤:そうですね。やっぱり、思った通り親身になってくれたことがとても良かったです。前にいた予備校は、親身になってくれる講師もおらず、わからないところも自分でなんとかするしかないという感じでした。一方でCPAには毎日講師がいるのにはとても驚きました。以前は、質問対応も、講師が1週間に1回来れば良いほうで、質問出来る環境では無かったです。いつでも質問出来る環境にあるというのは、1番良かった部分ですね。

齊藤:それって普通のCPA生だと、それが当たり前になっているから。そうじゃないところから来ると、結構そこが新鮮なんだね(笑)あとは、理解に関しては?実際、受けてみて感じたことってある?

常盤:そうですね。ちゃんと、理解しやすいようにテキストが作成されていて、疑問点が明確になってきたり重要なところを重点的に理解できるようになっていきました。質問したら、講師の方から理解が不足している点を指摘され、そこで更に理解が深まるという良い循環ができていました。前にいた予備校ではできなかった本当に深いところまで理解することができた、という実感を持てましたね。

齊藤:自分が、ここが分からないみたいな箇所が明確になると気持ちいい?

常盤:「ここが原因だったのか」というのが分かったりすることは、新鮮でしたし、勉強もしやすかったです。今までは抽象的に「なんとなくダメっぽいな」とか、「これじゃ上手く説明できてないな」程度でしか原因分析できていなかったのですが、「あ、ここを直さなきゃいけないんだ」ということが明確になりました。そういう細かいところまで気づかせてくれる環境はとても良かったと思います。

齊藤:講義とか答練には、どんな感想を持ってる?

常盤:講義も答練も、説明の仕方が工夫されていました。講義は「あ、こういうことか」と、すっと納得できたり、「あ、ここってこういう風に考えるんだ」と新しい発見が多々ありました。答練も理解を深めたり、新しい気づきがあったりと、講義と答練のペアで色々なことを吸収できたと思っています。

得意科目は簿記(財務会計論:計算)。間違いノートが効果的でした。

齊藤:常盤さんも、やっぱり苦手科目とか得意科目ってあったとは思うんだけれども。まずは、得意科目を教えてください。

常盤:1番は簿記ですね。安定して点数が取れていて、短答、論文ともに得点源になりました。あと、企業はいつも合格点を超えていたので、得意なほうでしたね。やり方はある程度掴めていたので、点数は取れていました。

齊藤:簿記が得意になった要因ってなんかあったりするの?

常盤:簿記は間違いノートを作っていました。間違えた論点などをパパッと書き出して、まとめたノートを作っていました。それを答練の前などに見返したりすると、記憶が定着するんです。自分がミスするところは、また同じミスすることが多いと思うんですよね。だから、そこの部分をしっかり押さえておくと、次同じような問題が出題されたとしてもミスせずに正解できる問題が増えていきました。それを毎回繰り返していくことによって簿記が得意になったっていうのはありますね。

齊藤:その、間違いノートはどれ位の期間で見直すの?

常盤:私は、基本答練前に見直していました。間違えた箇所などをさらっと書いてあるだけでそんなにノートの量は多くないので、すぐ見終わってしまいます。しかし答練は毎回本番と思って受けようと決めていたので、ちゃんと見直すようにしていました。

齊藤:この間違いノートを作り始めた時って、どれ位の時期から作り始めたの?最初の方だと、間違いノートってすごい沢山になっちゃうじゃない?で今、ちょっと気になったのは、そんなに多くなかったっていう話だったから。

常盤:ちゃんと作り出したのは、答練が始まった後くらいからです。試験の半年前の短答答練が始まったあたりですね。この作業を行うことでケアレスミスは減ってきて、得点源になったという感じです。

齊藤:企業法はどうして得意だったの?

常盤:最初の頃、講師の方に勉強法や答案構成の仕方などを教えて頂いたんです。「まず最初は定義を書いて、次は規範定立を書くということや、まず大枠を捉えていって構成に注目してみたりすると、段々と全体が分かってくる」ということなどです。それを聞いた後に、自分で勉強方法を編み出して自分で考えながら勉強していたので、それが良かったのかもしれません。

齊藤:じゃあ企業法が不得意な人は、勉強方法が間違ってるのかな?

常盤:主に論文のことですけど、まず書き方が分かってない人が多いんだと思います。やはり書き方を分かっていると、それだけで点数が伸びる科目だと思うんです。なんで、そこを押さえないといつまでも苦手のままになってしまうと思います。

齊藤:文章の構成とか、文章の流れを掴むのが大切なのね。

常盤:そうです。CPAだと、論文対策集があると思うんです。あれを見ても書き方が分からない人って結構一定数いると思うんです。とにかく、全体を見るように努力して、どういう流れでこの論文は書かれているのかというのを掴むようにしている人は、強いと思います。書き方などが分からず、なんとなく書いてるだけでなんとかなると思っている人は、やはり辛そうにしていましたね。

齊藤:確かにね。理論科目は、論点が1つ漏れちゃうとかなり大きな失点になってしまうから、まずは、細かな文章の精度と言うよりは、文章の構成とか、どういう順番で書くべきか、論点が何個あるのかなどの大枠を押さえるって大切だよね。

苦手科目は監査論。

齊藤:一方で、苦手科目は何でしたか?

常盤:監査論です(笑)。経営も苦手でした。しかし最終的にその2科目は、とても点数が伸びました。

齊藤:何で苦手になっていたの?

常盤:監査論は、リスク・アプローチですらよく分かっていなかった状況で、自分でも何を書いているかわからなくなっていました。短答の時はとりあえず文章を暗記して何とか乗り切ってしまったという感じなんです。もう勉強の前提から崩れていたと言うところに原因がありましたね。

齊藤:で、それを克服して、最終的には偏差値が63になったよね?どう克服していったの?

常盤:私は「まず単語レベルで監査用語の意味をしっかり押さえるように」と講師に言われたので、まず単語レベルで押さえ、分からなかったら質問するという、ルーティンをひたすら繰り返していました。

齊藤:確かに、今でも覚えているのは、最初に常盤さんが質問してきた時は、何を質問したいのか不明確で、監査論の基礎的な部分を全然理解していないなという印象でしたね。「これはどういう意味?」って聞くと、一生懸命テキストにある言葉を思い出して言うから、大事なキーワードとかが抜けていたりしてたね。

常盤:はい。まずどうやって説明していいか分からない状況でしたね。

齊藤:やはり用語の定義をしっかり自分のものにすることを意識していたり、理解できていないところをより具体的に質問してたよね。あとは、何か気をつけていたことや講義を受けるにあたって気をつけてたことはある?

常盤:論文は結論よりもその結論になる理由が大事なんですよね。またその理由の理由になる部分を、自分で探したりしながら読むという癖を付けるようにはしていました。テキストだと結論があって、その直接的な理由は、その上、または、その下ぐらいに書いてあります。じゃあこれの根本的な理由はどこにあるんだろう?ということを意識していると、リスク・アプローチとか、監査総論とか主体論とかに行き着くんですよね。そういった部分をしっかり押さえることによって、暗記に頼る部分が減ってきたんです。

齊藤:他校さんから移って来て、講義受けようという時に、どういうことに気をつければ良いのかな?

常盤:まずなるべく暗記には頼らないと決めて、説明している所はしっかり聞いて理解できるようにすることだと思います。自分で重要だと思う所に線を引いたり、テキストの表現を変えて理解したりして、自分が読みやすいように、テキストを変えていったりしながら、授業を受けていました。前の予備校で理解できていなかったり、理由の部分が掲載されていない所がCPAのテキストに載っているときはそこを重点的に読めるように枠で囲ったりして目立つようにしていました。

齊藤:そうすると、やっぱりポイントは、しっかり理由の所ところを押さえると。論文ではそこが大事になるわけだから、そこをしっかり目立つように加工してたというわけね?

常盤:そうですね、テキストを加工して本試験前はテキストだけ見れば最終確認ができるようにしていました。

齊藤:じゃぁ次は、経営学。

常盤:経営は、CPAのテキストが誰にでも理解しやすいように書いてあってビックリしました。「なるほど、そういうことか」と理解出来る部分が多くて、このテキストをしっかりやれば、大丈夫だなと実感しました。なので、まずはテキスト重視でやろうと決めて、テキストをグルグル回していました。

齊藤:経営だと計算と理論があるよね?それぞれ良かったところなどはある?

常盤:計算は、式の意味を理解できるように途中式までしっかり書いてあったことが良かったポイントです。以前はなぜこの式になるのか不明確だったのでとりあえず式を覚えればいいやという感じでした。なので、すぐ式は忘れてしまいますしすごく効率が悪い勉強をしていましたね。一方でCPAは逐一順序立てて式の意味が書いてあるので、式を暗記しなくても、しっかりと記憶に残るんです。
理論に関しては、普段使うテキストももちろん良いのですが、問題集がとてもよかったと思います。経営の理論は手薄になりがちだと思うのですが、この問題集1冊で網羅的に押さえられ、本試験でもアドバンテージになるような点数を取ることができました。

齊藤:理論はテキストでやっていくっていうよりは、最初は問題集で入っていったの?

常盤:テキストと問題集、両方使っていましたね。私の場合は、まずテキストを一読して問題集を解きます。そこで分からなかった問題の論点はテキストに戻って確認し、理解できたらまた問題集を解くという感じで上手く組み合わせて使っていました。

齊藤:テキストはよく使いこんでいたよね。

常盤:答練で出た所や問題集で間違えた所などをテキストに書き写して一元化していました。さらに、間違いやすい所には付箋を貼ったりするなど工夫して、確認する回数を増やしていました。

齊藤:経営や監査を得意にしたいと思っている人にアドバイスするなら?

常盤:気をつけた方がいいのは、何度も言っているのですが、暗記だけに頼らないことですね、本当にこれだけは言いたいです。もちろん最終的には暗記しても良いんですが、まず、何でこの式になっているのか、何でこうなっているのかとか、というのを考えて理解してから暗記してください。暗記だけだと限界があって絶対に忘れてしまいます。忘れた時には何も残らずただ時間が無駄になってしまうんですよね。その反面考えた記憶って結構、残っているんで効率的に勉強することができます。本試験で忘れてしまっていても、理解していればある程度は解答を導き出せるので、そのプロセスは大事にした方が良いと思います。

合格のコツは?

齊藤:合格のコツを聞いてもいい?

常盤:まず、勉強の方法を間違えないことが第一です。成績がいつまでも上がらなくてつまずいた時には、もう手遅れだったりするんです。とにかく最初が肝心だと思いました。最初の出だしと言うか、どうやって勉強したら会計士試験合格に届くのかという、おおまかな全体像が見えていることが大切だなと思いました。

齊藤:あとは今会計士を始めようかどうか迷ってる人とか、会計士の勉強してて上手くいってないなっていうような方に、何か常盤さんなりのエールをあったら教えてください。

常盤:私は、この試験勉強を通して勉強の仕方、計画の立て方などをしっかり身に付けることができたと思っています。この試験はやらなければいけないことが多くやるべきこととやらなくていいところの取捨選択をしてうまく乗り切る必要があります。この勉強をしていなかったら、私は勉強の仕方も分からないままだったなと感じています。大変な面もあるのですが、そういったことも学べるのが会計士試験勉強の良いところでもあるので、多いに目指す価値があると思っています。
私も会計士試験はそんなに簡単には行かず苦労することも多々ありました。しかしそんなときでも、まずは冷静になって原因を分析して、うまくいかない理由を考えてみると良いと思います。そうすると次に勉強するとき、どんなことに気を付けて勉強すればいいのかがわかるようになります。

齊藤:なるほどね。じゃぁ、受かって、将来どんな会計士になりたい?やっぱ、まだ働いてないからさ。なかなか難しいとは思うんだけれども、こういう会計士になりたいなとか。

常盤:今のところは監査法人でパートナーになるというのが目標です。今、とても尊敬している女性のパートナーの方が居て、そういう会計士になれれば良いなと思っていますね。仕事も出来て人間関係も楽しそうで誰からも信頼されるような人になっていきたいなと思っています。

齊藤:結構、監査法人で、「あ、この人良いな」っていう憧れのパートナーさんがいらっしゃると。それは良かったね。

一般的には女性の方が向いてるかなぁとは思ってて。女性として、会計士を目指すメリットみたいなのってある?

常盤:やっぱり、資格をもっていることは良いことだと思います。監査法人を1度辞めたとしてもまた復帰が出来るのがメリットだって良く言われるじゃないですか。あと会計士は男性と同等に働けて、同じ土俵で戦えることはとてもありがたいことだし、やりがいがあることだなと思います。普通の一般企業などに就職してしまうと、どうしても難しい部分があると思うので。資格って本当に強いなって思いました。

齊藤:確かに。女性で男性と一緒の土俵で戦っていきたいなっていう人は、目指す価値はあるかなと。

常盤:あると思いますね。

齊藤:わかりました。勉強をしていて、楽しかったとか苦しかったとかあると思うんだけど、どういう時に楽しいとか苦しいって感じていましたか。

常盤:苦しかったのは、やっぱり成績が上がらなかった時とか短答や論文に落ちてしまった時ですね。辞めたいと思うこともありました。でも、成績が上がってきて、ある程度いけるかなって思い始めた時は、勉強が楽しくなったというか、苦しくはなくなりましたね。淡々とこなしていっていた感じですね、私の場合は。

受講生、講師との絆

齊藤:11月位に移籍して来ていつ位から、論文は「いけるんじゃないか」と思い始めたの?

常盤:論文の模試があって、結果は約100人中30番位だったんです。そのくらいの成績を取り始めたころから少し行けるんじゃないかというような兆しが見え始めました。

齊藤:CPAに移って来ても、最初点数が悪い時は結構戸惑ったこともあったと。でも諦めずにやっていたら、意外にちょこちょこ点数が取れるようになってきて、兆しが見えてきたぞという感じですね。
同じ受験する仲間とどう接して来たかとかある?受講生同士で質問とかはしていた?

常盤:そうですね。受講同士はとても仲が良かったですね。休憩時間でくだらない話をしたり、受講生同士で質問もかなりし合っていました。毎日のように質問はしていた位です。

齊藤:常盤さんは質問に答える方が多かったの?

常盤:私は、聞く方が多かったですね。
成績が優秀な友達に「これって何なの?」みたいな感じでいつも聞いていました。講師に質問する前に一度友達に聞いてみて、それでも解決しなかったら講師に質問しに行くといったこともしていました。友達同士でまず考えることによって、新しい視点が発見できたりすることが多々ありました。友達はいつも適格に答えてくれていたのでとても有難い存在でしたね。

齊藤:聞く方が多かったと。

常盤:でも、一緒に疑問点を解決するというのも結構ありました。「これどう思う?」と聞いたら「私はこう考えるよ」というような感じで。

齊藤:そういうのって、結構忘れづらいよね。

常盤:そうなんです。忘れないんですよね。本試験や答練のときでも「あれ、あの時話し合ったやつだ、書けるぞ」というのが結構あったりして。そういうことができたのはすごく良かったと思っています。

齊藤:なるほど、なるほど。あとは、対先生とかはありますか。

常盤:対先生だと、やはり質問がしやすかったり、距離感が近かったことです。論文模試が終わった後などに面談があったり、普段も勉強につまづいたときは気軽に相談に乗って頂ける環境にありました。
やはり、私は人に見られているなという環境にあると、結構やらなければとやる気が出るタイプなので、どうしても誰もきにかけてくれる人がいないと少し怠けてしまう部分がありました。なので、たまに自分の今の状況などを把握して下さって気にかけてくれると、より頑張ることができましたね。

齊藤:やんなきゃと。

常盤:結構、私の中では大事なポイントでしたね。

齊藤:確かに。点数が良いと褒めて、点数が悪いと、「どうしたの?」ってよく話しかけていたね。
時間配分を失敗してとかっていう話をしてたような気がするな。

常盤:しましたね。監査論の答案が返却されたら毎回齊藤先生に答案を見てもらっていましたね。まず答案が返却されたら解答と照らし合わせて自分で何が原因で点数が取れなかったのか分析をしました。その際に疑問に思った所を齊藤先生に質問して疑問点を解消していきました。監査論は特に苦手だったので答練があるごとに先生に答練を見てもらって1時間、多いときは2時間議論したりしていましたね。あれは非常に有用な時間でしたね。後でこんなに毎回答案を持ってきた生徒はいなかったと言われましたね(笑)でも毎回やっていったからこそ本試験はいつも以上の力を出すことができたのだと思います。

齊藤:確かに、確かに。やっぱり質問することは大事だね。分かりました。ありがとうございました。

常盤:ありがとうございました。

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