答練を受ける3つの目的!子供の頃からの夢だった公認会計士—長内 美優 さん

会計士を目指したのは小学生の時です。

齊藤:まず会計士を何で目指そうと思ったの?

長内:小学校の時の文集に書いたからです。

齊藤:今まで聞いた中で最も早いな!もう小学生の頃から会計士を目指したいと思っていたんだ。

長内:本当は国家公務員になりたかったんです。中央官庁で働くことに対して憧れを感じていたし、無難で安定しているので良いなと思っていました。でも、卒業文集を書く時に、「国家公務員になりたい」と書くのは小学生ながら可愛げがないかなと思ったんです(笑)。それで、いろんな職業が載っている「13歳のハローワーク」を読んだりとか、ネットで職業を調べたりしてみたんです。その時に母親が「会計士とか税理士がいいんじゃない?」とアドバイスをくれて。私は昔から算数などの数字を使って、答えを出すことが好きだったので、お母さんが勧める会計士か税理士が良いかなと思ったことが経緯です。

齊藤:その文集に、会計士になりたいと書いたんだね。

長内:はい。でも、小学生の時は会計士も税理士も何をしているのかよくわからなかったんです(笑)。中学・高校は大学の付属に入って、6年間は遊んだから、大学ではちゃんと勉強したほうがいいかなと思っていました。英語もできないですし、自分には何も武器がなくて、就職活動などに対してとても不安でした。その時に小学校の卒業文集で書いたことを思い出して、とりあえず簿記から会計士の勉強を始めてみようと思ったんです。

友達がたくさんいるCPAの環境で切磋琢磨できた。

齊藤:とりあえず簿記を受けてみることにしたんだね。まず簿記の無料体験を受けて、やっぱり会計士をやろう、CPAで勉強しようと思ったの?

長内:会計士について講師の方にお話を聞いたとき、やはり魅力的だなと思ったし、ボケっとした4年間になるのももったいないと思ったので、やることに決めたんです。

CPAにした理由は、他にどんな予備校があるのか知らなかったのと(笑)、友達がたくさん入っていたからです。友達がいれば一緒に頑張れるかなと思って。

齊藤:大学で何か成し遂げたい、何か武器になるものが欲しかったということか。CPAに通ってみて、ここは良かったとかあったら教えてください。

長内:友達ができやすい環境にあったことや、講師の方が常駐していたので質問などもしやすく、距離が近かったことです。他の予備校の友達が出来た時に少し話を聞いたんですけど、講師も常駐していないので質問もできない、校舎も広いしあちこちに点在しているから、逆に友達になりにくいということも言っていて。そういう話を聞いて、CPAにして良かったなと思いました。あとはテキストも非常にわかりやすかったです。

齊藤:なるほど。講師が常駐していることのメリットって他になにかある?

長内:カリキュラムから少し遅れてしまったという時に、自分に合わせてカリキュラムをカスタマイズして作ってくれるなどのサポートがしっかりしていた点ですね。進度が遅れてしまっても、私のために作ってくれたカリキュラムに従えば何とかなるかなと思っていました。

また、無理に全ての講義を見なさいと言われるわけではなく、その人その人に合わせて提案してくれるのはとても良かったです。

後は質問がすぐにできることですかね。やっぱり生徒同士だと、こういう感じかなあで終わってしまうところも、講師が教えてくれると安心感があるし、講師もわからないようなところだったら、そこはあまり重要じゃないからいいかなと判断できました。

齊藤:自分が分からないところも、「まあ今の段階はわかんなくていいよ」と言ってくれたりしたら、そこは考えなくて済むから大事なところに時間を使えたっていう感じだよね。

ライブ講義が自分に合っていた。

齊藤:じゃあ、次ちょっと話進めて行こうと思うんだけれども、勉強を始めて1年目はどういうところに苦労したとか、それをじゃあどういうふうに克服したとか、今から勉強を始めようと思っている受講生に対して、こういうことを注意しておいたほうがいいことはある?

長内:苦労したことは、どんどん進度が遅れていってしまったことですね。最初は頑張ってライブの授業とかにちゃんと出ていたんです。でも、だんだんと友達が授業に来なくなって、モチベーションが下がってしまって。そうなると自分もライブじゃなくてDVDで見ればいいやってなってしまって、そこからどんどん遅れていってしまった感じでしたね。遅れてしまうと、更にモチベーションも下がってしまって、その後もやりたくなくなって。取りあえずDVDを見て、復習しないで進めてしまったりして。

齊藤:DVDに関しては、自分の都合に合わせて効率的に見られるっていうメリットはあるけれども、やっぱり自分を律しられないと遅れる原因にもなっちゃうぞということか。

長内:私はDVDで授業を受けることは向いていなかったですね。決まった時間に授業があったほうが、それに向けてスケジュールを組んだりするので。私はライブ講義のほうが良かったですね。

齊藤:DVDで進めていく受講生に対しての注意点って感じだね。

長内:はい。後は、ライブだと、講師にすぐ質問しに行けるからいいかも。休憩時間とか、授業が終わった後とかにすぐ疑問解決できるからいいかなと。

齊藤:あとは、復習をおろそかにすると、どんどん嫌になっちゃうから、復習はしっかりしたほうが良いと。

長内:復習はしっかりしたほうがいいし、授業もよくわからないまま線引くと後から全くわからなくなってしまいます。ちゃんとわからないなら、わからないところに付箋貼ったりして、後から質問するようにしたりとか。ある論点をわからないまま進めると、つながりのある論点はわからなくなってしまうんですよね。特に管理会計ですかね。費目別、部門別の次はボックス図を使って工程別をやったりするので、本当に流れをわかっていないと何をやっているわからなくなってしまうんです。

齊藤:だから一つずつ理解して押さえて、次の授業受けて行かないと。

長内:そう、復習しないで次の授業を受けても何の意味もないです。

齊藤:ただ単純に線を引いたテキストだけ残るっていう。

長内:やりがちだと思うけど、それは良くないかなって思います。

齊藤:なので、しっかり講義を受けて復習する。あとはわからないところは、ちゃんと質問して、次の授業までに解決しておくっていうのがポイントだね。

1年目の遅れを取り戻す秘訣は?

齊藤:じゃあ、そんな遅れがちだったところを、どう修正して克服していったの?

私が知っているのは、いつだろう。1年目の11月ぐらいに、長内さんが常に受付に来て「わからない」「できない」「つまらない」「やめたい」ってマイナスの事しか言わないのに、何で校舎に来ているんだろうって思ってた(笑)。何がきっかけで勉強するようになったの?

長内:2年生の12月に短答があるじゃないですか。だから2年生の4月から8か月くらいがんばれば、なんとかいけるのではと思ってしまっていたんです。

齊藤:ちょっとなめていたわけですね(笑)。

長内:ちょっとなめていたし、1年生の間はもう遊ぼうって決めて遊んでいました。なのでその後から切り替えられたという感じですね。

齊藤:4,5月から理論科目が始まって、その理論科目をやりながら、長内さんは計算科目や財表とかを、やらなきゃいけない状況だったのね。その時のバランスとか、気を付けていたこととかある?

長内:取りあえず、新しい科目が崩れてしまったら一巻の終わりだったので、企業と監査はちゃんと復習していたと思います。そんな苦手な感じもなかったし、監査は齋藤先生が校舎にいたので、逐一わからないことを聞いて解消していました。だから、無理に覚えなくても先生と話していたから結構記憶に残って、あんまり苦労しなかったです。

齊藤:企業・監査を崩れないようにしながら、しっかり復習して、他の3科目の復習時間に当てて行ったっていう感じか。

長内:最後まで計算に時間を充てていました。

齊藤:その時の、計算や財務諸表論を勉強する時に気を付けていたこととかってある?

長内:企業と監査は、普通に言われたところをやっていって、わからないところはその次の授業までには解消していました。でも、そんなに何度も復習する時間もなかったので、答練の度にその答練の範囲を復習するぐらいでした。

簿記と財表は一緒に勉強した方が知識も深まって良いと言われていたので、そうしていました。財表の引っかけを簿記のテキストに書きこんだりしていました。例えば、割引率は何を使うとか、簿記のテキストには書いていないけど、財表のテキストには書いてあるものもあるじゃないですか。簿記と財表を毎日交互に勉強して、セットでやっていたので、財表の内容を覚えたまま簿記をやるというようないい流れで勉強できていました。

論文の勉強で大切なのは、理解してその上で暗記すること。

齊藤:簿記をやりながらも財表の知識の確認ができたってことか。じゃあ次に、短答が受かり、その後の論文について聞こうかな。1回目の論文でこういうこと気を付けてて、じゃあ2回目受けるうえではこういうところを修正したとか。

長内:1回目に勉強する時に理解して勉強していたので、覚えきれてなかったところが2回目の勉強の時は覚えられるようになっていました。なので、1回目は3か月しかなくて間に合わなかったんですけど、理解して勉強していたので、2回目は時間に余裕をもって覚えたりすることができました。

齊藤:なので、大事なのはしっかり理解をして、その上で暗記して行くと。で、ちゃんと暗記する時間が1回目の時はどうしても後回しになっちゃって、終わらないというのが私の性格ですと。でも2回目になるとそこが回る計画が立てられて、うまく回せるようになったんだね。

自分の言葉でわかりやすくテキストを加工した。

齊藤:今日は、監査のテキストを持ってきてもらったと思うんだけど、どう使ってたの?

長内:監査のテキストは、専門用語で書かれているところを自分なりの言葉でわかるように書き足していきました。授業などで言われたことを、なるほどって思ったまま書いて、わからなかったら、聞きに行っていました。

齊藤:そこって1個ポイントだね。監査論だけじゃなくて、いろんな科目で専門用語はたくさん出て来るじゃない?それをどういう意味なのか自分の言葉で話せる、自分の中で納得することがすごく大事だよね。

齊藤:得意科目は、やっぱり監査と財表?

長内:管理は得意かなと。

齊藤:管理は確かに得意そうな雰囲気あったよね。

長内:管理も、毎週毎週やっていく時に、意外と理解していたのかもしれないです。一気に詰めたことで理解できたのかもしれません。一気にやると、その科目の全体像が見えるので良かったんじゃないかなって思います。

何で?って考えながら楽しく勉強することが合格のコツ。

齊藤:あとは合格のコツ。合格するために、これは自分として大事にしてたよということはある?

長内:楽しく勉強することだと思います。勉強がつらくて、つらいだけだったら辞めるべきだとは思います。

齊藤:でも、つらい時もあったでしょう?

長内:ありました。けど、勉強している内容がすごく嫌だったわけではなかったので、つらいしかないわけではなかったです。

齊藤:つらい時もどう考えて楽しいなあっていうふうに、気持ちを持っていったの? 始めから最後まで、ずーっと楽しいってやっていければいいけど、そういう人ってなかなかいないじゃない?

長内:そうなんですよね。だから最終的には受かりたいか、受かりたくないかだと思いますね。

齊藤:そうだよね。

長内:受かりたいと思ったら勉強します。

齊藤:受かりたいけど、ちょっと今楽しくないなあっていう時もあったんじゃない?

長内:直前期は覚えることに重点的になってしまうから、楽しくないことが多かったです。そんな時も、何で?どうして?と追求していければ楽しいんじゃないですかね。「何で」ってずっと思いながら読んでると、そんなに苦ではなくなるのかなと。

齊藤:まあテキストに書いてあるからこうなんだな、じゃなくて、何でこういうふうに規定されているんだろうとかを考えるってことか。

長内:これとこれの違いは何なのだろうかとかの比較をしたり。似ているけど何が違うのとか、実際これ、監査論だったら実際の会社ではどうなっているんだろうとか、企業法の規定とかだったらこれとこれの違いはどうしてできているんだろうとか。数の違いとか、要件の厳しさの違いとかが微妙にあったりするじゃないですか。それはどうしてそうなんだろうとか考えると、こっちが多いのが当たり前だなとか、そういうのが出てくると忘れないし、なるほどって思うから楽しいんじゃないですか。やらされている感があまりなくなるのかなって。知りたいから考える感じになると、自分も覚えるし、そこまで苦じゃなくなるのかなって思いますけどね。

齊藤:何でって考えて、鵜呑みにしないでイメージしながらやっていくと、楽しくなれる。

でも、つらくなって逃げだしたいなと、でもまたもう1回やろうかなと思うのは、やっぱり受かりたいから。

長内:そうですね。勉強を始めてから会計士になることしか考えていなかったです。やりたいことがまだ明確に決まってないので、取りあえず会計士になっておけば転職もしやすそうだなと。最初から1つの企業に入りたいというような気持ちもなかったし、やめる気もなかったので、いつかやるしかないなら今かなって思う時が2年生になって来て。さすがに2年生からやらないと、在学中に合格できないと思ったからだと思いますね。

齊藤:だからつらいなと思っても、やっぱり受かりたいっていう気持ちが大事だね。他に合格のコツはある?

できなくても答練をちゃんと受けることにメリットがある

長内:答練は必ず受けたほうがいいと思います。点数が出なくても、受けたほうがいいと思う。そして必ず復習したほうがいいと思います。別に最初からできなくてもいいんじゃないかなって、私は思うんです。その答練のためにちょっとテキストを読んでみたとか、ちょっとここ間違えちゃうんだなってわかることが一歩ずつ大事なんじゃないかと。だって、こういう何にもやらない人よりは、ずーっとマシですし、その積み重ねがすごい大きくなっていくと思います。

齊藤:だからCPAとしては、この答練をやる目的っていうのが大きく三つぐらいあって、一つがやっぱり、

長内:答練に向けて勉強する。

齊藤:そうそう、勉強量が増える。そうじゃないとやらないから。答練があることによって勉強量が増えれば、より受かりやすくなるでしょ、っていうのが一つ。その勉強量がもしそこまで行かなかったとしても、受けて何がいけなかったのか、じゃ、今後どういうところ気を付けてやっていけばいいのか、あとはどれくらい時間取ればその点数になるのかっていう、今後の指針になるっていうのが二つ目かなと。あとは三つ目としては、講師が点数を把握できる。受けてくれないと、どこまで復習ができていて、どこまで理解ができているのかまったくわからない。でも、それがわかれば、「ちょっと最近調子悪いんじゃない」みたいな話ができるわけじゃない。でも受けてくれないと、どこまで理解しているのかわからないし、どこまで進んでいるのかわからないから、「取りあえず受けてよ」としかアドバイスができない。具体的なアドバイスが、もうしづらくなっちゃうんだよね。

CPAで、何で早い段階からテストやっているのかというと、その三つの目的があるのです。なので、今言ってたのは、その一つ目のほうを、あんまり自習ができてなくても受けることによって、この二つ目と三つ目のメリットが得られる。だから答練を受けたほうがいいよっていう話だよね。

今の長内さんの話だと、勉強量が追いついてなくても、あまり自習ができてなくて点数が取れるかどうかわからないっていう状態でも受けたほうがいいと。

長内:受けたほうがいいと思います。どういうふうに問題が出るかとかもわかるので、そういった意味でもいいのかなって。そうすると、ここが聞かれるんだ、じゃあここをやらなきゃいけないんだとかもわかってくるんじゃないかなと思って。

齊藤:それは二つ目の、今後の復習の仕方に反映するっていうところのメリットがあるっていうことだよね。

長内:基礎答練受けている人って結構勉強を頑張っている人だと思うんですよ、私の感覚的に。追いついてない人は受けないから。だから、ちょっと点数の平均点とかが高めに出がちだと思うんです。だから、自分が受けて全然できてないなって思うこともあるんじゃないのって思います。全然できなかった、平均点は高いのに、とかそういうのはあんまり気にしないで受けたほうがいいんじゃないかなって思います。答練受けるんだったら復習は何かしらしますもんね、普通。私もさすがに受けるんだったら、受ける前の5分でも10分でも見ようかなっていう気にもなるし、その積み重ね大きい気がします。この論点だけはやろうかなとか、それでもいいと思うし。やっぱり受けるなら勉強量も増えるんじゃないですか、何もしないよりかは。

齊藤:そうだよね。だからやっぱりその三つをちゃんとイメージして、そのために受けていくっていうのは大事だね。私はあんまり点数で怒らないんだけど、やっぱり受けないことに関しては、気にかけているからね。

長内:1つ答練が遅れていても、同じライブ会場で受けさせてあげるとか、そういうのもやると良いと思います。

齊藤:今はSunday答練っていって、毎週日曜日に教室を開放して遅れてしまっている答練を皆で受けられるようにしているんです。

長内:それっていい仕組ですね。その日曜日の答練を毎週やれば、勉強量も増えるしすぐ追いつけるし良さそうですね。

齊藤:だから今週、その答練のライブで受けれなかった人が、その日曜日に受けて解消するっていう人もいたりする。あとは少し遅れてしまった人が2週間に1回ぐらいずつテストを受けてくるとか、いろんな使い方があって、結構受けてくれている人はいるね。

長内:やっぱり答練っていう目標があると勉強するのでとても良いと思いますね。

齊藤:人間は目標がないとなかなか動けないじゃない?

長内:やっぱり答練を受けるペースとかも、講師が自分に近いところで考えてくれるからいいんじゃないですかね。

苦しくなったら講師のところに行く!CPAの良さを最大限使う。

齊藤:あとは何か後輩に一言言いたいことはあります?例えば今から目指そうっていう人。あとは今がんばってやってる人。それに対して、こんなこと気を付けようよって。

長内:授業とかが溜まってしまっても、挽回できるので、もう追いつけないなって思っていても諦めないほうがいいのかなと思いますね。どうしようという状況になってもやる気があるんだったら講師のところに行けば何とかしてくれます(笑)。

齊藤:なるほど(笑)。

長内:そこがやっぱりCPAのいいところだから、そこがなくなってしまったら、他の予備校に負けちゃうんじゃないかなって思います。

齊藤:今から目指すんだったら、とにかくカリキュラムから遅れないこと。テストを受ける。できなくてもめげない。じゃあ勉強をしている人に対しては?

長内:今やっている人は、ある程度遅れていても大丈夫だから、自分をできる人と比較しすぎないことですかね。そりゃできる人はすごいできるし、やっぱりセンスも努力も違う人がいるので、そういう人にならないとダメだと思わなくていいと思います。パーセントにしたらあれですけど、数的にはまあまあ受かる。人数にしたらそれなりに人は受かるから、ちゃんと勉強を続けているだけでアドバンテージだし、へこまなくて大丈夫かと。ギリギリ受かったって合格は合格だし。だけど、成績が上位の人からいろいろ勉強法とか聞いたほうがいいのかなっては思います。

齊藤:先輩から?

長内:先輩でも同期でも、なんかこの人たちは違うっていう方、いるじゃないですか。たぶん頭のいい人は説明も上手だから、勉強方法とかもそうだし、1つ問題を聞くのでも、こういうふうに考えてるんだっていうのがまず勉強になるから、そういう気づきが大事なのかなと思います。

齊藤:だからそういう同期とか先輩とかに、論点の考え方とか勉強の仕方とかっていうところを聞いて真似ていく。で、あ、真似することができる、いいなと思ったところは自分のものにしていくと。

長内:あとは自分の勉強スタイルがどういうタイプなのかが大事なんじゃないんですか。やっぱり毎日勉強するんだから、たくさん回すタイプなのかとか、早く自分のスタイルを見つけることが一番大事な気がします。

齊藤:自分の勝ちパターンというか、こういうふうにやっていけば点数取れそうだなとか。確かに、そういうところに気を付けてくださいと。

長内:タイプの選別がまず一番大事そう。じゃなきゃいくらやっても伸びないと思います。

齊藤:いろんな人いるもんね。それはそう思う。

どこに行っても対応できる会計士になりたい。

齊藤:最後に、どんな会計士になりたいか。

長内:私は今のところ会計士でずっとやっていきたいと思っているので、いろんな会社を見れる会計士になりたいですね。今自分が何社かクライアントを担当していても、そのクライアントがいきなり新しい事業やったりとか、どこかと吸収合併とかして、新しい全く違う業種を始めることになったりするかもしれないじゃないですか。そういった時に、「え、私ここの業種しか見てないからわからないです」と言う人は使えないのかなって思うと、いろんな業種の監査をして、ある程度どこでも対応できるような人になりたいかなと思っています。

齊藤: 普遍的な会計の考え方をベースに、その業界特有の監査の知識を身に付けたいってことだよね。

長内:そう、「新しいところだから、わかりません」は、ちょっと使えない人間の言い訳かなと思って。

齊藤:そりゃそうだよね。だって、それでお金をもらっているわけですからね。

ぜひいい会計士になってください。まあでもいい会計士って定義は何でもいいんだと思う。自分のなりたい会計士がそれなんだと思う。だからそこに向かって、日々努力することが大事だとは思う。いい会計士なんて人それぞれ価値観が違うわけで。

長内:あとは、私はやっぱり楽しい会計士になりたいですね。

齊藤:さっきも言ったけど、そうやってあなたが楽しく働くことによって、あ、会計士になろうって思ってくれる人も出てくるだろうし、あ、長内さんと一緒に働いて良かったなって思ってくれる上司の人も出てくるだろうし、ああ、あんな先生いたなってクライアントの人が思ってくれるかもしれないし。楽しく働かなきゃ、周りも暗くなっちゃうからさ。

わかりました。長いことありがとうございました。

長内:ありがとうございました。

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