以前は時間をかけてようやく理解していた内容もスムーズに学習を進めることができました
藤村海拓さん

CPAを選んだ理由
私が他の予備校からCPAに移籍した理由は、このまま同じ予備校に在籍し続けても合格できないと感じたからです。
というのも、私は友人と一緒にその予備校で公認会計士の勉強を始めました。その予備校を選んだ理由は、大学のカリキュラムに沿って深く考えずに申し込んでしまったためです。
今思えば、このときに各予備校を丁寧に比較していればよかったと後悔しています。
元々通っていた予備校のカリキュラムは、計算科目の演習をひたすらこなし、テキストと演習を通じて全論点を網羅するというものでした。また、講義は対面形式もありましたが、3時間近い講義を座って聞くことは非常に負担が大きく、正直、時代に合わない非効率的な学習形態だと感じていました。オンライン講義を利用するようになったものの、その内容はテキストをなぞるだけの単調な説明が多く、初学者だった私にとっては理解が追いつかず、苦痛に感じることも多かったです。
結果として、テキストの内容を自分なりに解釈し、それを演習で試すという非効率的な学習方法しか取ることができませんでした。短答式試験には3回目の5月でなんとか合格できましたが、当時は論文式試験に合格するイメージがまったく持てませんでした。
当然、その年度の論文式試験は不合格でしたが、同じ年にCPAへ移籍して合格した友人の話を聞く中で、CPAのカリキュラムや教材の質の高さに強く惹かれ、移籍を決意しました。
CPAの良かった点
CPAの良かった点は、何といってもテキストと講義のわかりやすさです。
他の予備校に在籍していたときにもWeb講義はありましたが、どれもテキストの内容をなぞるだけで、正直なところあまり聞く意義を感じられませんでした。さらに、講師を選ぶこともできなかったため、自分で理解しようと試行錯誤しながら問題を解くという、非効率な学習をしていました。
一方でCPAでは、テキスト内に理解を助けるワンポイントアドバイスが随所に記載されており、以前は時間をかけてようやく理解していた内容もスムーズに学習を進めることができました。また、複数の講師の中から自分の好みに合わせて講義を選択できる点も非常に良かったです。
さらに挙げるとすれば、答練の質と実施頻度も素晴らしかったです。
全科目の答練には講師の講評が付いており、復習時に注目すべきポイントを絞って効率的に見直すことができました。また、答練の実施頻度も適切で、復習が追いつくように設計されていたため、答練の消化不良が起こりにくい点も非常に良かったと感じています。
公認会計士を選んだ理由
公認会計士を目指した理由は、2つあります。
1つ目は、働く環境の選択肢が豊富にあることです。
一般的に企業に就職すると、転勤や職種などは会社側の判断によって決められることが多く、個人に選択の余地はほとんどありません。また、公認会計士の資格を持たない場合、自分が望まない環境で働くことになっても、経済的な事情などさまざまな制約によって転職や独立が難しい場合があります。私は、自分の人生を自分で決定し、計画的に歩みたいという目標を持っており、そのためには、あらゆる企業に共通する会計や税務に精通した職業専門家である公認会計士が最適だと考えました。
2つ目は、行き詰まっている人の手助けを通じて社会に貢献したいという思いです。
資格や実績がない状態で他者から信頼を得るのは難しく、そのためには社会的信頼性の高い資格が必要だと感じました。会計や税務の知識は、すべての企業や個人に共通して関わる重要な領域ですが、内容が複雑で理解が難しい面もあります。そこで、それらに関する正確な知識を身につけ、相手にわかりやすく説明することで社会に貢献できると考えました。
このような理由から、さまざまな分野で経験を積み、会計や税務に関して多角的な知識を身につけられる公認会計士という職業を志しました。
学習で苦労した点や工夫した点
私は論文式試験に不合格となった際、日々の答練や模試の順位・判定にこだわっていなかったことが最大の原因であると考えています。そこで今回は、すべての答練や模試で順位にこだわることを意識しながら学習を進めました。
基本的には、本試験までのスケジュールを日々の答練をペースメーカーとして構築し、目の前の答練で良い結果を出すことを目標に据えて勉強していました。その中でも、上級答練期は範囲指定があるため、どうしても短期記憶に頼ってしまいがちです。しかし、それでは本試験で合格するという最終目標の達成にはつながらないと感じ、答練前の直前3時間のみを答練対策の時間に充てるという工夫をしていました。
これからCPAで公認会計士を目指そうと考えている方へ
私はCPAに入学して、ようやく論文式試験に合格する明確なビジョンを持つことができました。
ここ数年、CPAは公認会計士試験合格者の過半数を占める実績を誇っており、CPAで扱われていない論点はほとんど存在しません。いまや、試験はCPA生同士の実力勝負といっても過言ではありません。
したがって、CPAを選んだという判断は間違いなく正しい選択です。あとはCPAから提供される教材を一つひとつ確実にこなし、答練での順位に強くこだわってください。そうすれば、間違いなく合格可能性は大きく高まります。
最後まで諦めずに頑張ってください。心から応援しています。