高速回転の重要性とその際に意識すべきこと

はじめまして!チューターの藤信です!
短直3を受けられた方はお疲れ様でした。人によっては4科目を1日でやる答練は初めてだったかと思います。また、既に経験がある方でも4科目分を一気に復習しないといけないので相当な負荷がかかったと思います。
そのなかでこんなことを思われた方もいるのではないでしょうか。
「こんな膨大な量のテキストをどうやって全部復習すればいいんだよ・・・」
「答練前に全範囲を復習しきれなかった・・・」
そんな方にこそ読んでほしいのがこの記事です。
今回は学習期間中に絶対に1回は聞いたことがあるはずの言葉、「高速回転」の重要性とやり方についてお伝えしたいと思います。
【この記事の対象読者】 短答受験生
【読了時間】 約4分
【目次】
1.高速回転の重要性
2.高速回転の際に意識すること
(1)何をいつまでに終わらせるかを明確にする
(2)重要性の意識
(3)長期・短期記憶
(4)時間で区切る
【本文】
1.高速回転の重要性
短答式試験は論文式試験と比べて過酷だと受験を通して私は感じました。その理由の一つが暗記しなければいけないことが論文と比べて多いという点が挙げられます。
論文式試験では比較的記憶が長持ちしやすい趣旨や理由が問われることが多いですが、短答では記憶が長持ちしづらい結論部分を多く問われます。
そこで結論部分を覚え込むために必要なのが「高速回転」です。
高速回転を行うことによって直前期に知識の定着を強固なものにする必要があるのです。
しかしこの高速回転は闇雲に追い込めばいいというものではなく、しっかりと戦略をもって計画的に実施する必要があります。
そこで高速回転の際に意識するべきことを以下で述べていきたいと思います。
2.高速回転をする際に意識すべきこと
(1)何をいつまでに終わらせるかを明確にする
高速回転に置いて重要なこと、、、
それは各論点の定着度合いを深めること+各論点の定着度合いのムラをなくすこと
この2つです!
これを達成するためには事前に科目ごとに明確な目標を持ち、それを達成するために何をどれだけいつまでにやるかを決める必要があります。
例えば苦手な管理会計の保険として企業法でしっかりと稼ぎたいという目標を持っていたとすれば、次の答練までに約○時間を使ってテキストのAB論点を2周、授業で取り扱ったC論点を1周する、というような形です。
このように範囲を事前にしっかりと決めておかないと行き当たりばったりの勉強になってしまい、結果として全範囲を網羅した復習ができなくなってしまいます。
(2)重要性の意識
「重要性を意識してください」と言われることは多々ありますが、高速回転の時にはそれをどう勉強方法に落とし込めば良いのでしょうか。
それは、重要性の高い論点から低い論点に向かって勉強することになります。
高速回転しなければいけない範囲はとても広く、計画通り復習が進まないことは良くあります。その場合計画が後倒しになってしまい復習できない範囲も出てきます。その際には当然重要性の低いところから切る必要があります。
そのために重要性の高い論点を先に復習し、仮に復習できなかったとしてもあまり痛手とならない論点を後にやるように勉強計画を立てた方がいいです。
例えば1日のはじめの方でAB論点を学習し、最後の方でC論点を学習するというようにすることで、計画通り勉強が進まなかったとしても確実に重要性の高い論点を確認することができます。
(3)長期・短期記憶
科目によって知識の残りやすさが違うことは皆さんも感じていることと思います。
例えば計算科目は比較的記憶に残りやすく、単なる結論の覚えこみの部分も多い企業法や監査論のテキスト③などは記憶に残りづらいと思います。
そのため科目によって復習タイミングを変える必要があります。
つまり、短期記憶の科目は試験直前に多く触れるようにする事が大事です。
こうすることで忘れやすい科目の知識の抜け落ちを最小限にとどめることができるのです。
実際に高速回転の計画を立てる際には、自分にとってどの科目が長期・短期記憶に当てはまるのかをしっかりと分類して、計画を立てると良いと思います。
(4)時間で区切る
勉強計画通り進まないことが多いという話は前述しましたがこれを防ぐためには、
勉強計画を範囲で区切るだけではなく時間でも区切る事が必要です。
ここからここまでの範囲を今日中に終わらせるといった目標を立てると、終わらなかった範囲を翌日にまで持ち越してしまいがちです。しかしこのように後倒しにしてしまうと、結局復習できない論点ができてしまいます。
それを防ぐために時間で区切ることが必要なのです。私の場合、財務理論はテキスト1ページ読むのに約1分かかるのでこの論点を終わらせるのに何分、もしくはこのテキストを終わらせるのに何時間必要といった標準時間を設定していました。
そしてその標準時間を過ぎてしまった場合は復習しきれなかった部分を1ページ10秒を目安に飛ばし読みするか全く読まずに飛ばすなどして、次の論点や科目に移るようにしていました。
なお1周目で飛ばし読みした部分は2周目の復習でしっかりと読み、逆に1週目でしっかり読んだ部分は2周目では軽めに読むなどしてムラをなくしていました。
以上が高速回転をする際に気をつけるべきことです。
次回のブログでは実際に私がやっていた高速回転の方法について紹介したいと思います。
https://cpa-net.jp/post-20190329.html
お時間があればご覧になってください!