佐藤講師

短答レベルアップ講座 その3 ~理論の力を計算に~

今回はまじめに勉強の話をしてみます(^^♪

「短答レベルアップ講座 その1,その2」については,以下のURLで見れるので,見たことない方はどーぞ☆

https://cpa-net.jp/post-20161214.html

https://cpa-net.jp/post-20171212.html

先日の短答式本試験の実際の問題を使って,「理論で習った内容が計算に活きるぞってこと」や「問題文を読む際に強く意識すべきこと」を話していこうかな。

文章長くて嫌な問題ですよね泣 僕が問題を解くときに真っ先に意識するのが一体何の金額が問われているかです!これは問われてないことを極力やらないようにするためですね(効率重視☆)。

本問は「負債の部に計上される引当金」の金額が求められてます。資料1は理論でも出てきますが,製品保証引当金の論点で,当然に負債の部に計上するため,問題文の指示に従って640,000百万円×1.25%=8,000百万円と算定できます。

次に資料2の貸倒引当金。これも理論でもやるけど,貸倒引当金は資産の控除項目で資産の部に計上される項目なので,今回は一切無視(電卓たたいちゃダメ,絶対ダメっ)!

資料3は従業員賞与。この問題,6月末に支払う賞与の支給算定期間が10月から3月(期末)となっており,しかも問題文において「6月の支給については支払う金額が確定している」とあります。つまり,期末時点では金額が確定している以上,賞与引当金という勘定科目は使えません。賞与引当金は金額が未確定な場合に計上される項目ですね(これは引当金一般に言えますが)。資料3も一切無視となります。

ちなみに,今回は支給額が確定していて,支給額が支給対象期間に対応して算定されているので,未払費用が計上されることになります(理論の短答問題集を隅々までやっているとちゃんと載っているんだけどねっ)。

とにもかくにも,理論的にしっかりと理解していると,無駄に電卓をたたくことがほんとに減りますね笑

資料4は債務保証で,保証先のA社がB社への貸付金の返済期日の延期を求めているというちょっと風変わりな問題。当社において,この債務保証に対して引当金を計上するためには,「損失の金額を合理的に見積もれる+損失発生の可能性が高い」という2要件を満たす必要があることは理論で学習します。本問では将来の損失の見積金額の指示がなく,また「返済の延期は資金繰りの一時的な事情」とあるため,損失発生の可能性が高いとは言えなそうだなぁと感覚的にわかると,これも一切無視。

 

ということで,たった1回の電卓操作で1の選択肢を選ぶことができてしまうわけです(すごいでしょ!?)

お次はこの問題。

見たことない形式で心が折れそうになりますよね・・・。これは講義でいつも伝えてますが,「計算と理論の連携」を意識すること。理論で習った内容が実際の会計数値にどういう影響を及ぼすのか,ここを普段から強く強く意識してると,こういう問題ではとても威力を発揮します!

まず,絶対に最初に意識してほしいのが何の金額が問われているのか(絶対に一番最初に見てほしいっ)!

今回は連結上の退職給付に係る負債の金額に与える影響が問われているので,各種差異は即時認識となります(ここがキーです)。

なので「イ」は即断で「影響を与えない」を選ぶことができます(数理計算上の差異はB/Sは全額認識されているので,費用処理年数の変更は関係ないない)。この瞬間に2択です。「ア」では割引率を下げています。「退職給付債務=当期までに発生していると認められる額÷割引率」で基本的に求めるので,割引率が下がれば退職給付債務の金額は増加することになります。変更前との金額の差額は数理計算上の差異ですが,差異は即時認識なので「必ず増加させる」を選ぶことができます。

計算基礎や見積りが変更された場合に,どのように会計数値が動くか,また臨時償却と補正処理で各期の損益に与える影響はどう異なるか等,2つの考え方がある場合にはそれぞれどのように会計数値を算定するかという視点を常に強く持って財務・計算や理論の勉強をすると,このような応用的な問題でも対応できる可能性が飛躍的に高まります

 

次の問題はおまけ笑

でたぁーーー特販(>_<)。特に何も指示を見ずに適当に選択肢を選んだ人も多いと思います(まぁ,それでも全然いいんですが笑)。ただ,問題で問われている金額をよ~く見てみてください(いい加減,うるさい!と言われそうですが,ほんとにこれが一番大事なんだもん)。問われているのは割賦販売に係る「売上高」と「営業利益」の金額で,回収期限到来基準が使われています。

ここで,資料1に「売価75,000千円,原価45,000千円,10回払い」とあるので,1回支払いを受けたことによる利益は3,000千円。ここで,回収期限到来基準は理論ではしっかりと対策をとるべき論点の一つです。回収期限が到来した部分について利益認識していくもので,今回は3回分の支払期限が到来しているので,営業利益は3,000千円×3回分=9,000千円に近しい数値になるハズ。この発想がもし浮かべば,営業利益が8,625千円となっている「3.」「5.」の2択までは絞り込める可能性はある問題でした(まぁ,特販やらないですよね)

「知らない論点だから1秒も考えない」だともったいないケースもあるので,時間があればちょっとは考える癖をつけてみるといいと思います。

 

一応,理論の問題もちょっとだけ振り返りを(これをしっかりやれ!と突っ込まれそうですが(>_<))。

古典的な論点からは,会計公準と固定資産が出ていましたが,これらは古典的な論点のうち,対策をとるべき論点に挙げていたので,とりやすかったかなぁと。

金融商品の問題はALL適用指針の細かい論点なので,できなくても問題ないです。財務諸表とリースの問題はできれば稼げるという問題でした。一番大事なのはAランクの6問をいかに取りこぼさなか,ココに尽きると思います

是非,本試験を受験された方は,一度自分の回答を分析してみてください!

そして分析の際には,是非,東京CPAのWEBサーベィをご活用ください(最後は広告になってしまった・・・)。

https://cpa-net.jp/cpa-course/experienced/answer.html


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