佐藤講師

「短答レベルアップ講座 その2 ~理論の力を計算に~」 財務会計論理論 佐藤講師

 

久しぶりにまじめなに財務の理論の話をしてみます( 一一)

「短答レベルアップ講座 その1」については,以下のURLで見れるので,見たことない方はどーぞ☆

https://cpa-net.jp/post-20161214.html

 

今回は「理論で習った内容が計算にとっても活きるぞっ」という話をしてこうかな。

2017年12月の財務会計論の実際の問題を使って行ってみますか!

 

一見するといや~な問題ですよね,デリバティブ。ただ,この問題って僕はほぼ電卓使わないで正解を選べてしまいました笑

前提となるのが財務・理論で習うこの規定!

「(金利スワップの特例処理を適用する場合)金利スワップを時価評価せず,その金銭の受払の純額等を当該資産又は負債に係る利息に加減して処理する」

 

この規定さえ理解していれば,選択肢1の「特例処理を適用した場合,金利スワップ(資産)の貸借対照表価額は234,375円になる」は×となります(特例処理って時価評価しないし)。

さらに選択肢3も同様に「特例処理を適用した場合,金利スワップ(資産)については時価増加額345円を認識する」も×とできます(時価評価しないし)。

 

また,ヘッジ会計を適用した場合,ヘッジ手段(金利スワップ)から生じた損益はヘッジ対象の損益の勘定科目に合わせる点は理論の講義で教えてるし,そもそも特例処理の規定で「その金銭の受払の純額等(ここでいう220,000円)を当該資産又は負債に係る利息(ここでいう支払利息420,000円)に加減して処理する」とあります。

これを理解してれば,選択肢2と5の「損益計算書に計上される受取利息は220,000円,支払利息は420,000円」と2つの勘定が計上されるのは×と判断できるわけです(金利スワップから生じる220,000円の損益も支払利息として表示ですね!)。

 

残るは選択肢4と6ですが,選択肢4は「ヘッジ会計を適用する場合,金利スワップ(資産)の貸借対照表価額は234,375円になる」とあります。ここで,理論の講義で「金利スワップの時価は,金利スワップ契約を締結することにより,将来得する(損する)キャッシュ・フローの現在価値で決定する」と説明しとります。本問において将来得する金額(割引前)って10,000,000円×(2.20%-2%)=40,000円なので,234,375円という金額はデカ過ぎるんすよね(-_-)

ってなわけで,この問題って実はほとんど電卓をたたかずに,選択肢6を選択することができてしまうわけです!理論をしっかりわかっているとスゴイ,スゴイ!

 

もう一問,行ってみますか☆

問題11も電卓なしで,正解してしまった笑

この問題は理論の知識として(計算でも重要ですが(-_-))あるキャッシュ・フローがどの区分に計上されるかがわかっている事と投資活動と財務活動は営業活動に比べて,一般的に金額が出しやすいという経験則を持っていると一瞬で答えが出てしまいます。

 

(1)~(6)のうち,投資活動に関するキャッシュ・フローは何もないので,△2,700百万円から無調整で解答値△2,700百万円が出せる結果,この瞬間に選択肢3を選べてしまいました笑

一応,財務活動に関するキャッシュ・フローは(4)の自己株式の売却による収入100万円しかないので,△5,500百万円+100百万円=△5,400百万円と,これまた一瞬で算定することができます。

もちろんこの問題では営業活動に係るキャッシュ・フロー(財務活動もですが笑)を算定する必要は一切ありません!

 

この問題を瞬殺で解くためには,理論の知識としてそれぞれのキャッシュ・フローがどの区分に計上されるかを判断できる必要があります。

例えば(6)の事業税(付加価値割および資本割に限る)の支払いは,付加価値割および資本割の事業税がP/L上,租税公課等の科目で販管費(営業費用)に計上されるという理論で習う知識を活用すると,「C/F計算書上も営業活動の区分(小計の上)に計上する」って導き出せますよね!

ちなみに「所得割の事業税」は法人税等の支払として営業活動の区分の小計の下ね☆

ちなみに(5)の「工場が被災したことによる保険金収入」も営業活動の区分の小計の下ね☆

 

これらの問題って,論点の理解が高まっている人からすると一瞬で解け,一方暗記に頼った勉強をしていると無駄に時間がかかったり,正解にたどり着かなくなるという類の問題です。僕は受験生時代からこの手の問題が,とてもとっても好きでした!

知ってれば超省エネで解ける問題☆

是非,皆さんも財務・理論の知識をどんどん高めて,計算で省エネで高得点を取れるレベルを目指してみてください!

 

「東京3大煮込みって知ってます?」

お酒のアテの代表格と言えば「(モツ)煮込み」。みなさんは「東京3大煮込み」をご存知でしょうか?

居酒屋探訪家の太田和彦さん(居酒屋探訪家,,,いい響きだっ)が,東京で最強にうまい煮込みを出す3店を挙げたのをきっかけに,呑兵衛界で知らない人はいないとまでに知れ渡った煮込みのこと。

具体的には北千住の「大はし」,森下の「山利喜」,月島の「岸田屋」の3店が出す煮込みが「東京3大煮込み」と呼ばれております!

 

もちろんすべての店に行きましたが,個人的には岸田屋さん☆

月島はもんじゃ焼きじゃないです,「岸田屋」です笑

ここの煮込みを食べた時にびっくらこいたのを覚えてます,衝撃のうまさに!

気になる方は是非☆ただ,めっちゃ並ぶけどね(-_-)

 

あっ,言うの忘れてた!本年度もめっちゃたくさんCPAから合格者を輩出することができました!特にCPA早稲田校の合格者諸君,一段落したら恒例の「アレ」を手土産にもってくるんだぞっ!

CPAオンライン校のご案内

公認会計士講座の教材に興味がある方へ

この記事を書いた、CPA会計学院では、ただいま公認会計士講座の講義・教材を販売しております。

お気軽にご覧くださいませ。

ctaonline

CPAオンライン校へ


受講生の主な就職先

資料を取寄せる(無料)  無料説明会を予約する