佐藤講師

「知って得する☆マネー講座 ~個人型確定拠出型年金 前編~」佐藤講師(財務会計論 理論)

 

お久しぶりの「知って得する☆マネー講座」

30年後の人間の平均寿命は男性で85歳,女性で90歳ぐらいと予想されてるんです。つまり定年になってからも結構生きるので,老後の蓄えはとっても大事☆

ってなことで,今回は「個人型確定拠出型年金(通称iDeCo:イデコ)」です!

 

iDeCoの特徴

iDeCoの簡単な特徴は以下の通り!

・個人が任意で加入する年金制度。なので,実際にお金をもらえるのは60歳からで,受け取り方は一括/分割が選択可!

・確定拠出なので,掛金の運用リスクは自分が負う!つまり,自分で投資する金融商品を選んで運用☆

・毎月掛金を運用機関に拠出する。掛金の限度額は自営業の人で月6.8万円,サラリーマンその他で月1.2万~2.3万(状況による)。最低拠出額は月5千円で千円単位で拠出額を自由に決定!

iDeCoのメリット

続いてこのiDeCoちゃんの強力なメリットをご紹介☆

監査法人勤務の公認会計士D君(30歳:30年間拠出,年収1,000万,掛金月2.3万:年27.6万)を例に考えてみますか!

 

1.掛金拠出時のメリット:掛金は全額所得控除☆

所得税(住民税も)は,基本的に以下のような算式で算定されてます。

(もらった給与-様々な控除金額)×税率=所得税

様々な控除金額の中には,例えば給与所得控除,配偶者控除,医療費控除があるけど,その期に払った掛金もその全額が「小規模企業共済等掛金控除」の対象になるので,毎年税金の減額効果があるんです

年27.6万円拠出すると,年間82,800円も税金が減額されるから,30年間だと合計248万円もの節税効果だよ!おぉー

 

2.掛金運用時のメリット①:掛金の運用益は非課税☆

普通,金融商品を運用して売却益や配当の利益を獲得すると,その利益に対して20.315%もの税金がかかってきます(>_<)

つまり,がんばって株式を運用して100万円の利益を獲得しても,手元には約80万円しか入ってこないんです(-_-メ)まぁ,不労所得みたいなもんだから,しゃーない泣

ただ,iDeCoの場合,掛金運用中の運用益には一切税金がかからないのだ!確定利益じゃないから非課税なのは当然だけど,通常の金融資産(例えば株式)の場合,取得原価1,000万円の株式を1,100万円で売却した場合,税引後の約1,080万が手許に残り,この金額を新たな投資に充てることになるけど,iDeCoの場合,1,100万円満額を運用し続けられるので,投資効果はでかいっ☆

 

3.掛金運用時のメリット②:とてつもない複利の力☆

例えば運用利回り1%を前提とした場合,第1期の掛金27.6万が第2期には27.88万に,第3期には28.16万に増えていきます。掛金は毎期拠出するから第2期の掛金もこのループに入っていきます☆

D君の場合,30年で積立元本828万のところ,運用利回り1%でも運用益は136万!

運用利回りが2%なら運用益は302万,5%なら運用益はなんと1,047万だよ,どひゃー

 

4.お金の受取時のメリット:超強力な所得控除☆

がんばって30年拠出して,さあ60歳になったらお金が受け取れますが,その方法は2つ。「一時金として一括でもらうパターン①」と「年金として分割してもらうパターン②」

どっちでもお金をもらう以上,普通は所得税がかかりますが,この所得税の計算上,とてつもない控除があるのです☆

 

パターン①の場合には「退職所得控除」

30年間拠出して運用利回り1%とすると,D君の場合は約964万円のお金を獲得できるわけですが,この時,所得税の計算上,以下のようになります。

退職所得控除:800万円+70万円×(拠出年数-20年)

この場合,控除計は1,500万と計算できて,964万円-1,500万円=△536万円(課税所得にマイナスという概念はないので0)となるため,所得税が0円にっ!

 

パターン②の場合には「公的年金控除」

これは計算が多少複雑なのですが,D君の場合5年に分けて受け取ると,控除のおかげで5年通算で28万しか税金を払わなくて済み,これが10年に分けて受け取るとな,な,なんと無税に(^^♪

 

つまりiDeCoの場合,実際にお金を受け取るときも全然税金がかからないというわけ,すごいすごい!

 

ってなわけで,前編は以上!結構,会計士業界でもこのiDeCoやってる人,多いみたいですね。皆さんも合格したら是非,ご検討を!

では,後編では実際の僕の運用状況なんかも公開しようかな☆お楽しみに~~(^^♪

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