
公認会計士勉強法 反復が何より大事な理由 梅澤講師(管理会計論)

CPA公認会計士講座専任講師管理会計論担当の梅澤です。@umechan_cpa
次の5月短答を受験される方も,12月短答に向けて計算力を強化していきたい方も,勝負の冬ですね!頑張っていきましょう!!
今回は,反復が何より重要な理由について説明していきます。以前にツイッターに投稿していたものをブログ形式でまとめています。
答練中はできないけど解答配布後にできるのはなぜ?
答練後に頻繁に受ける質問があります。
“試験中だとできないけど,解答が配られた後ならできるんですよ,どうしたら良いですか?”っていう質問です。
で,色々掘り下げて聞いている内に,多くの方に共通する内容が,反復不足です。そういう方は基本的に演習が不足しているんですね。
人間の脳は,負荷がかかりすぎると普段ならしないようなミスをしたり,一度にたくさんの情報を処理しようとしてもできなかったりします。
試験後に解答が配られた後に,“できたはずなのにー”って毎回のように悔しがっている受験生は,まず脳の処理能力について考えた方が良いです。
管理の計算って脳にかなりの負荷がかかりますよね。試験後にすごくぼーっとする人も多いと思います。
“得点できる状態”と“その論点はわかる”はやっぱり違います。
できるようになるためには,試験中に脳にかかる負荷が小さくなるようにしなければ安定して合格点は取れません。
少ない負荷で問題を解けるように 反復しよう
対策としては,まず少ない負荷で問題が解けるようになることです。
具体的には,各計算手法に必要な資料,注意点,手順等がスラスラ出てくる状態にまで反復練習することです。
反復練習が足りてないために,試験中の脳にかかる負荷が大きくなってしまうんです。
考えなくても解ける状態を目指さなければいけません。
考える(脳に負荷をかける)のは,その問題特有の指示等,見たことの無い部分だけ!典型的な部分についても思い出しながら解いていたら,脳が悲鳴をあげて指示の見落としがあったりして,簡単な問題も落とすことになります。
もう反射のレベルまで反復してほしいです。
試験中に気をつけること ひとつひとつ丁寧に解こう
続いての対策としては,これは試験中に気を付けることですけど,その問題の計算プロセスを想像したら,そのステップを一つひとつを確実に丁寧にクリアしていくイメージで解いていくことです。
例えば,個別原価計算であれば①直接費を賦課,②間接費を配賦,③仕損費の算定,④仕損費の処理,⑤原価差異の算定,⑥売上原価に賦課,といった様々なステップがあると思いますが,これらを全部同時に考えていると脳に負荷がかかりすぎます。
一つひとつは非常に簡単なので,色々考えすぎず,順番通り丁寧に解いた方が良いです。
もちろん,得意な論点は同時にいろいろな計算を可能な限り省略して解いていく方が良いのですが,細かいミスが多い方は,あまり脳に負荷をかけない方法で解いてみるのがお勧めです。
色々書いてみましたが,完璧を目指してもしょうがないので,まずは苦手意識のある論点からだけでも反復回数を増やしてみることをお勧めします。