梅沢講師

管理会計論 講義復習ブログ④ 製造間接費会計(梅澤講師)

管理会計論CPA専任講師の梅澤です。@umechan_cpa

11月からCPAでは初学者向け公認会計士講座の管理会計論の講義がスタートしています。この講義復習ブログでは,主にCPAの受講生向けに,講義内容の復習ポイントについて説明していきたいと思います。

 中級期第4回・第5回 経費会計

今回は,中級期第4回と第5回で学習した経費会計についてです。

 

製造間接費の定義について

製品との関連による分類の定義を押さえてください。この点,以前にも注意点として説明していますが,“一定単位”をどのように考えるかで直接費とするか間接費とするかが変わってきますので,注意しましょう。

 

製造間接費の配賦基準について

原則物量基準ですが,例外として金額基準が認められています。

なお,金額基準の素価基準については,直接材料費と直接労務費の合計と押さえてください。なお,特段の指示がある場合,もしくは直接材料費と直接労務費の合計で解答の金額が無い場合については,直接経費も加えて素価とすることもあることも知っておいてください。

 

配賦基準の使用方法及び総括配賦と部門別配賦について

製造間接費を細かく配賦するか,まとめて配賦するかで,原価要素別配賦,原価要素群別の配賦,一括配賦に分けることができます。また,部門別の配賦を行うか否かで,総括配賦と部門別配賦に分けることができます。一括配賦と総括配賦は異なるものですので注意してください。前者は各部門勘定ないし製造間接費勘定に集計された原価要素をまとめて配賦する方法であり,後者は部門別に原価を集計せずに配賦することを示しています。

例えば,部門別に一括配賦することもあれば,総括配賦を原価要素別に行うこともあります。

 

製造間接費の予定配賦について

製造間接費を予定配賦するメリットをしっかりと押さえましょう。

また,個別原価計算において,製造間接費は原則として予定配賦する点を押さえましょう。総合原価計算においては,製造間接費を予定配賦する旨の明文規定はない事も知っておいてください。

 

正常配賦について

正常配賦と予定配賦の違いについてはあまり気にしないで大丈夫です。ただし,製造間接費は正常生産量に基づいて製品へ均等に配賦されるべき理由だけ説明できるようにしておいてください。

 

予算を設定する目的について

予定配賦率の設定と原価管理の2つを押さえておきましょう。

 

配賦差異の予算差異と操業度差異の分析について

まず,製造間接費配賦差異は分析しなければ,原価管理活動の良否を判定することはできないことを押さえましょう。

製造間接費配賦差異は,予定配賦額と実際発生額の差額で求められますが,この予定配賦額には,製品原価計算のために固定費を均分して配賦した影響が含まれています。

固定費は本来一定額発生するものですから,これを変動費かのようにして配賦してしまっている予定配賦額は原価の発生目標を示しません。

そのため,製造間接費配賦差異を分析して,予算許容額と実際発生額との差で原価管理活動の良否を示す予算差異と,予定配賦額と予算許容額との差で固定製造間接費の配賦漏れとしての操業度差異を算定することになります。

 

なお,操業度差異は固定費の配賦漏れですから,変動費からは発生しない点も押さえてください。ただし,固定予算を採用する場合には,予算許容額の算定上,変動費も固定費のように扱ってしまいますので,操業度差異に変動費が含まれる結果となります。

 

固定予算について

固定予算のメリット2つ,デメリット2つは必ず押さえましょう。

メリットの内,予算の設定が容易である理由が,基準操業度における予算の見積もりさえすれば良い点にあることを理解しておいてください。

また,固定予算でも予算差異の正確性が損なわれないケースも必ず押さえてください。

なお,固定予算のメリット・デメリットは公式法変動予算や実査法変動予算と比較して押さえるようにしてください。

 

公式法変動予算について

公式法変動予算のメリット3つ,デメリット1つ必ず押さえてください。メリットの内,予算の設定が容易である理由は固定予算のメリットと同様,基準操業度における予算の見積もりのみで足りる点になります。

また,実査法よりも公式法を優先すべき状況について,正常操業圏の範囲やコストビヘイビアが安定しているか否かという観点から判断できるようになっておいてください。

なお,公式法変動予算のメリット・デメリットは固定予算や実査法変動予算と比較して押さえるようにしてください。

 

実査法変動予算について

実査法変動予算のメリット1つ,デメリット1つ必ず押さえてください。なお,予算の設定に手間がかかる理由は固定予算や公式法変動予算と異なり,様々な操業度における予算の見積もりが必要となる点にあります。

なお,実査法変動予算のメリット・デメリットは固定予算や公式法変動予算と比較して押さえるようにしてください。

 

基準操業度について

各種の操業度の種類名称を必ず押さえてください。別名も示していますので必ず覚えましょう。

なお,固定費率について,基準操業度が変化すると,固定費率も変化する点も理解して押さえておいてください。

各基準操業度を採用すべき状況と合わせて,それぞれの元で生じた操業度差異の意味,理論的な操業度差異の会計処理を理由付きで説明できるようになっておいてください。

実現可能操業度を採用する場合は,フル操業が通常であることが前提である点,正常操業度は好況不況の波が繰り返して打ち寄せてくることが前提である点,短期予定操業度は向こう一年間の操業度を予測している点,を思考の出発点にしてください。

 

操業度差異の分析について

操業度差異は,予想遊休能力差異と販売差異,生産差異に分析することがあります。これは,通常の操業度差異は単なる配賦漏れであるために,誰が責任を取って解消すべきか,どのように意思決定をして削減すべきか,が分からないものであることを問題提起として行われるものだと簡潔に押さえてください。深入り禁物の論点です。

 

最後に,製造間接費会計の理論については,予定配賦のメリット,予算差異と操業度差異の意味,各種予算の比較理論が重要です。これらを中心に復習しておいてください。

勉強は理解できずに暗記頼りになると,忘れやすいのもそうですが,勉強自体がつまらなく苦痛になってしまいます。しっかりと理解して進んでいきましょう。分からないことがあれば積極的質問してくださいね。

CPAオンライン校のご案内

公認会計士講座の教材に興味がある方へ

この記事を書いた、東京CPA会計学院では、ただいま公認会計士講座の講義・教材を販売しております。

お気軽にご覧くださいませ。

ctaonline

CPAオンライン校へ

資料を取寄せる(無料)  オンラインで教材購入