亀尾講師

「短答式試験 時間を効率的に使う財務会計論(計算)の解き方」亀尾講師ブログ(簿記)

こんにちは(^*^)/

短答式試験も近づいてきましたので、今回は昨年10月に掲載した「公認会計士 短答式試験 財務会計論(計算)の解き方」について、直近の出題傾向に合わせて更新したものを書いていきます。まだ解き方が固まっていない方や解き方に迷っている方は、参考にして頂ければと思います。

 

 

その1 時間配分について

 

まず、財務会計論には計算部分と理論部分がありますが、前者に80分、後者に40分使っていくというのがざっくりとした時間配分の目安かな、と考えています(理論問題は27年第Ⅰ回が12問、第Ⅱ回が13問出題されておりますので、1問あたり3分と考えて約40分という計算です)。

 

その上で、計算部分のうち、個別問題と総合問題の時間配分ですが、以下のように配分するとバランスがいいかなと思います。

① 個別問題に50分(27年第Ⅰ回が9問、第Ⅱ回が10問出題されていますので、1問当たり約5分)

② 総合問題に20分

③ 余った10分は、見直しや解き切れなかった問題に配分

 

当然ですが、試験のボリュームや難易度によって、時間配分を変える必要がありますので、上記の時間配分はあくまで目安として、状況に応じて柔軟に対応して頂ければと思います。

 

 

その2 解く手順について(個別問題編)

 

本試験では、簡単に得点出来る問題もあれば、難しく得点が不可能な問題もありますので、何も考えずに頭から解き始めるのは得策ではありません。解ける問題は可能な限り時間を使って正確に解き、解けそうにない問題は極力時間を使わない、というスタンスで臨むことがポイントになります。

 

そのため、最初にやりたいのが、問題の見極めです。最初にすべての問題に目を通して、各問題を以下の3つに区分します。

 

区分 内 容
・自分が得意な論点で構成されている問題(=自分にとって解き易い問題)

・問題文の分量が少ない問題(=時間がかからなそうな問題)

・ちょっととっつきにくいが、やれば解そうな問題

・問題文の分量が多い問題(=時間がかかりそうな問題)

・自分が苦手で正答できなそうな問題

・完全に初見の論点で構成されている問題

 

上記3つに区分出来たら、「A」の問題だけに絞って問題を解いていきます(1回転目)。この時、「A」の問題についてさらに区分し、自分が解き易いと感じている問題から解いていくと解き易いと思います。また、「パッと見はすぐ解けそうだったけど、やってみたら難しかった/時間がかかりそう」という問題が出てきたら躊躇なく飛ばすこともポイントになります。最初の1回転目では1~3問解ければいいのでは、と思います。

 

次に、「B」の問題と「A」に区分していたが、飛ばした問題について解いていきます(2回転目)。この時も1回転目と同様に、自分が解き易いと感じている問題から解くことがお勧めです。ここでは、「やれば解けるんだけど、かなり時間がかかるかも」という問題に固執せず、(解いている途中であっても)飛ばすことがポイントです。2回転目までで5~6問解けていればいいかな、と思います。解いている途中に飛ばすのは勇気がいると思いますが、解いている時の感覚とかは、後でその問題に戻った時に意外と覚えているものですので、勇気を出して飛ばす練習をすることをおススメします。

 

最後に、残り時間と相談して「B」に区分にしていたが、時間がかかるので飛ばした問題と「C」の問題を確認します(3回転目)。時間に余裕があれば「B」の問題を解きに行きますが、なければ先に総合問題に取り掛かります。また「C」の問題のうち、完全に初見の論点で構成されている問題については、問題文に従うことで解答を導けることもありますので、時間に余裕があれば、内容を確認してみてもいいと思います。最後の3回転目は、選択肢を3つくらいに絞ったりして勘で解答していく感じになる問題が多いかな、と思います。

 

以上のように問題を自分なりに区分して解くことで、解ける問題に時間を使い、解けない問題には極力時間を使わないようにすることが出来るかと思います。もちろん、上記区分や解く順番についてもあくまで目安ですので、自分がやりやすいようにアレンジしてもいいと思います。(解ける問題に時間を使い、解けない問題には極力時間を使わない、ということが出来ればいいので)

 

 

その3 解く手順について(総合問題編)

 

総合問題は個別問題に比べて解ける問題と解けそうにない問題とがはっきり区別できることが多いため、問題を見極めて、解ける問題に可能な限り時間を使い、解けそうにない問題は極力時間を使わない、というスタンスで臨むことがポイントになります。また、総合問題の場合には、解答で問われている箇所についてピンポイントで問題文を読んで解いていくこともポイントになります。

 

そのため、最初にやりたいのが、解答箇所の確認です。最初にすべての問題に目を通して、どこが問われているのかを確認します。その上で、先ほどの個別問題と同様に問題の見極め(A~Cに区分する作業)を行います。

 

解答箇所の確認及び問題の見極めが出来たら、個別問題と同じ手順で「A」の問題から解いていくのですが、問題で問われている内容だけ集計することが重要になります。例えば、問題で減価償却費が問われている場合には、減価償却費の金額さえ集計できればいいので、減価償却累計額の算定までする必要はありません。この点が意識できていないと、効率的に問題を解き進めることが出来なくなりますので、注意してください。

 

また、問題上で未処理となっている事項については、それに関連する問題を解く解かないに関わらずチェックすることも重要です。具体的には、未処理事項の修正によってどの勘定科目が変動するのか?をチェックし、自分が解答しようと考えている問題に影響がないかを確認するようにしてください。例えば、商品売買や特殊商品売買では、売上に関する未処理事項がよく出題されますが、これを修正すると売掛金が変動することになるため、最終的に貸倒引当金に影響を与えることになります。商品売買や特殊商品売買を解かない場合でも、当該未処理事項を完全に無視してしまうと、これとは関係ない貸倒引当金についてまで正答できなくなってしまうため危険です。そのため、未処理事項のチェックは必ず行うようにしてください。

 

以上の点に注意しながら問題を解いていき、2~3問程度解けているといいかなと思います。

 

 

以上が財務会計論(計算)の解き方になります。いろいろ説明しましたが、解き方自体は十人十色なので、上述した方法が絶対というわけではありません。そのため、最終的には自分がやりやすい(得点しやすい)ようにアレンジしていただければと思います。

 

それでは、短答式試験に向けて頑張ってください(^*^)/

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