苦手科目を克服するためにCPAに移籍、見事総合56位で合格!—小泉 正隆 さん

【公認会計士を目指した理由】
簿記のちょっとした知識が人の役に立ったことがきっかけです

小泉:よろしくお願いします。

福岡:まず小泉さんは、立教大学の理学部に進学されて、会計士試験に合格されたという、少々異色の経歴をお持ちです。まずこの立教大学の理学部に進学した経緯など、簡単に教えて頂けますか?

小泉:自分は中高サッカー部で、ほぼ毎日練習していました。部活を引退し、これから大学受験の勉強に本気で切り替えるというときに、学生生活をサッカーに捧げてあまり遊んでないなっていうことにふと気付いたんです。そこで半年間遊ぼうと思い、指定校推薦で立教に進学を決めました。

福岡:大学生活をしながらなにか打ち込んだものはありますか?

小泉:大学の授業終わりにカフェでアルバイトをしていました。

福岡:その頃は将来どんな職業に就きたいなどの目標はありましたか?

小泉:正直なところ、将来のことはそこまで考えていませんでした。大学1、2年生の時は本当に遊んでばかりです。今まで遊んでなかったから許されるだろう、といった感じで過ごしていました。

福岡:なるほど。3年生になって、そろそろ就職や将来のことが頭をよぎり始めたんですね?

小泉:みんなが就活そろそろだねと言っていて、もうすぐだなということは意識し始めました。

福岡:理科系の就職先も考えないわけではなかったのかな?

小泉:理学部数学科の人はほとんどが教員になるために進学してきます。自分は最初から教員になるつもりはなく、銀行員やSE(注:システムエンジニア)が主な就職先となりますが、SEはちょっと違うなと思っていて、本当にどうしようかなと悩んでいました。

福岡:そんなときに、どんな経緯で公認会計士の資格を知ったのですか?

小泉:公認会計士のことは、もう一つのバイトで知りました。中小企業の企画支援をする会社のアルバイトをかけ持っていて、当時簿記2級ぐらいの知識を持っていました。そこで決算書の財務分析を見るセミナーの会場の手伝いをした際に、ある会社の社長さんの質問に自分の簿記の知識が役に立ったんです。ちょっとしたことでしたが、すごく嬉しかったことを覚えています。それで、会計を学んでみようかなと思ったんです。

福岡:実社会で役立っているということを実感したんですね。

小泉:そうですね。それで会計士かなって思って。

福岡:一般就職も考えましたか?

小泉:まだそこまで考えていませんでした。3年生の前半ぐらいの時期で、インターンにそろそろ行こうかなという同級生が出てきたくらいの時期だったので。まだ就職は大丈夫でしょ、と思っていました。

【他校での学習開始と苦手科目の壁】
短答式試験合格も、論文式試験は監査論の偏差値30.75

福岡:最初に他の資格学校の門をくぐられたのは、3年生の何月ぐらいでしたか?

小泉:7月ぐらいでした。

福岡:勉強し始めてみて、どうでした?

小泉:そうですね、本気になったのは12月の短答後です。それまではバイトもまだ辞めずに、ずっと遊び半分、勉強半分で、12月の一回目の短答は不合格でした。

福岡:学習開始からすぐに短答試験を受けたんですね。勉強を始めて5ヵ月くらいしか経っていないよね。

小泉:そうですね。他校の1.5年コースで、勉強を始めたのも遅く、答練も提出していませんでした。問題集ではそこそこ正解していたので、受かるといいなくらいの気持ちで受験しましたが、やはり落ちましてこのままじゃダメだと思いました。ちょうどその時期に周りが就活を始めていたので、自分は会計士受験に逃げているだけじゃないのかなと気付き始め、12月の短答が終わった後から本気になりました。

福岡:それでは実際に短答試験に合格したのはいつですか?

小泉:半年後の4年生の5月です。

福岡:5月短答8月論文(注:5月に短答試験に合格し、3か月後の8月に論文試験に合格する)というパターンで短期合格を目指したんですね?

小泉:そうですね。意気込みはありましたが、論文試験の結果はダメでした。経営学は良くできたので科目免除(注:高得点者は翌年受験の際に科目が免除されること)を取ることが出来ましたが、財務諸表論と監査論で足を引っ張ってしまいました。

福岡:論文試験でどのぐらいの点数が取れたのですか?

小泉:確か不合格者の中で900番台ぐらいでした。監査論が偏差値30.75というのは覚えています。

福岡:小泉さんは短期間で論文試験まで進まれましたが、一日どのくらい勉強していましたか?

小泉:本気で朝から晩まで勉強していたのは12月短答後からですが、朝8時ぐらいに行って、夜9時半くらいに帰っていました。

【CPAへ移籍と理解重視の学習】
公式は暗記するものではない、なぜその式が必要なのかまで理解できました

福岡:予備校をCPAに変えようと思い立った理由は何ですか?

小泉:最初は予備校を変えずに勉強していこうと思っていましたが、同じ予備校のテキストでは年度の表紙が変わるくらいで内容は全然変わらないじゃないですか。もう一度、よく内容が理解できなかったテキストで監査論を勉強して合格するのは難しいのではないか、どうせなら学校ごと変えようと思いました。そこで、合格率が高いとウワサだったCPAに足を運んで、監査論のテキストを見させていただいたら、ボリュームも多かったんですが、「おお!こういうことだったんだ」とその場で感激する内容がたくさん書かれていて衝撃を受けました。

福岡:CPAの監査論のテキストの理解しやすさを知ったのですね。

小泉:はい。さらに、私が以前通っていた予備校は、財務諸表論の理論のテキストの論文用の問題集がありませんでした。確認テキストみたいなものしかなかったので、明確な回答が無いまま覚えざるを得なかったのがすごく不安でした。ですから、CPAには論対集(注:論文試験対策問題集)が用意されていたのもすごく魅力的でした。私が学びたかった教材がそろっていたので、予備校の転校を思い切ることにしました。

福岡:不安はなかったですか?今までやっていた教材もあるので、勇気のいる選択だったと思います。

小泉:そうですね、メモとかたくさんしたのに、また白紙のテキストから勉強をするのは不安でした。

福岡:不安は実際やってみたら解消されましたか?

小泉:企業法の趣旨などは文言が違いましたが、内容はほとんど一緒なので、これまで覚えた方でいこうと割り切りました。

福岡:あと不安だったことはありますか?

小泉:簿記の下書きです。解答を導く下書きがちょっと前の予備校と違うので最初戸惑って、なんでこうなるの?と感じました。でもCPAの授業を見て勉強していくうちに、今まで適当に出していた部分の理屈がわかったんです。それが自分の理解につながったんです。下書き自体は他校の時のままでしたが、CPAで受講して、なぜこういう下書きになるのかという理解が強化されて下書きに自信がついた、ということが結構ありました。

福岡:なるほど。CPAは理解重視の勉強を大事にしているのですが、一つ一つのパターンではなく、理解で解けるような勉強方法にシフトしていったわけですね。

小泉:そうです。意識していなかったですが、今言われてそうだなと思います。CPAで学習していると、自然にそういう理解して記憶しようとする学習スタイルになっていました。

福岡:今思うと、他校では暗記的な勉強スタイルでしたか?

小泉:そうですね、ほとんど暗記でしたね。

福岡:理解をするように意識してから変わったことなどありましたか?

小泉:理解すると、仕訳が自然と出てくるようになりました。他校時代は、理由がわからないままパターンで数字を書き出していました。だから、パターンにあてはまらないとお手上げでした。それが、CPAに入ってからは、連結はタイムテーブルを見て必要となる数字を引っ張り出せるようになりました。しっかりとした理解ができたから、自信を持ってできるようになったと実感できました。例えば、利益剰余金の計算って、答練では合わないことが多いですが、自習中に合うようになるとすごく自信になります。そうなると順位もハネるようになります(笑)。

 

【重要性により学習範囲を絞り込んだ】
苦手科目は必要な範囲のみを徹底して学習しました

福岡:他方で、CPAは重要性を重視した学習を推奨しているのですが、重要性は参考にしましたか?

小泉:はい、もちろんです。特に監査論はとても意識して学習しました。監査の論文C論点はほとんど1回も読んでないぐらいだと思います。テキストは真っ白なままで、マーカーもないぐらいです(笑)。

福岡:じゃあもう完全に重要論点であるA論点とB論点を中心に回したんですね?

小泉:そうです、特に各章最初の1、2ページあたりはすごく大事にしていました。それだけを回すときもありました。

福岡:重要性に基づいて、勉強に効率性を求めるのは非常に大切なんですね?

小泉:だと思います。

【答練をペースメーカーにして学習した】
答練は必ずライブで、答練までに復習を終わらせるようにしていました

福岡:ここまで聞くと、他校での学習とCPAに移ってからの学習は大きく異なったようですね。

小泉:そうですね。他校で学習していたときはライブで答練を受けていなかったので、とりあえず場数を踏まなきゃと思って必ずライブで受けるようになりました。特に管理会計論はすごく雰囲気に左右される科目だと自分では思っていたので、いつも15分、20分前に教室行って、席を取って、本番さながらの気持ちで受験していました。

福岡:管理会計論って雰囲気に左右されるんですか?

小泉:だと思います。管理会計論は苦手で、みんながさっさとページをめくっているのに、自分だけちょっと止まってるとヤバいってなって、パニックになることが多かったので(笑)。

福岡:なるほど。じゃあペースメーカーが答練だったんですね。

小泉: そうです。来週答練があるからとりあえずテキストを一周回すかって。だから答練がペースメーカーでした。ずっと上位20%ぐらいを目安にして、入れれば自分的には合格。入れなかったら何でだろうって反省しました。解説を読み込んで、できなかったところをしっかりやって、次は必ずできるようにしていました。

福岡:学習スケジュールで気を付けていたことは、「答練に遅れないようにする」ということでしたが、遅れたことはなかったんですか?

小泉:一回も遅れなかったですね。その頃にはもうほとんど講義がなかったですし、絶対に遅れないって決めていたので。

福岡:自分で復習して、ある程度完璧になってから受けたいのに間に合ってない、などということはありませんでしたか?

小泉:過年度(注:短答試験過年度合格者)だったのでその心配はなかったです。逆に、間に合わなかったらダメだろうという恐怖はありました。

福岡:割と安定した日々を過ごしていたように感じますね。

小泉:終わってみればそうだったのかもしれないですね。受験最中は全然思わなかったですけど。

福岡:先生によく質問はしましたか?

小泉:あまり行かなかったです。でも監査論は2、3回質問に行かせて頂きました。というのは、答練解説のDVDで疑問点なくわかったので、質問に行くまでもなかったです。今思うと、答練解説のDVDを見ることが自分的には一番成長したなって、特に財表と監査に関しては思っています。

福岡:なるほど。講義はどのように受講していましたか?

小泉:講義は全部webで受講していました。

福岡:webは校舎に行かなくても良いことが利点ですね。でも校舎へ行かないと、臨場感が無くて真剣に聞けないということはなかったですか?

小泉:自分の場合それは無かったですね。校舎で友達を作ると引っ張られてしまう感じがしたので。でも今は少し後悔しています。

福岡:友達はいた方が良かったですか?

小泉:自分の性格的にはいなくてよかったなと思いますけど、でも今、合格発表後に友達が出来た段階で思うのは、まず試験の話ができる友達はすごくいいなということですね。

福岡:一人で辛くなかったですか?

小泉:辛かったですけど、やっぱり僕はみんなが就活で就職先を決めていた分、負けていられないという気持ちが大きかったです。

【苦手科目の克服と総合上位合格】
監査論が得点源として大活躍!総合56位合格!

福岡:勉強しているなかで、スランプとか成績が上がらないとかはあったりしましたか?

小泉:初めての論文受験の時、模試の1回目はすごく良かったんですが、2回目にすごく成績が落ちてしまったことがありました。2回目の結果が出るのが8月一週目ぐらいなので、そこから本試験まではもう本当に地獄でしたね。

福岡:何の科目が悪かったんですか?

小泉:そのときも監査論がものすごく悪くて、監査論、財務諸表論が足を引っ張っていました。

福岡:苦手科目はCPAに来て克服できましたか?

小泉:もちろん。苦手だった2科目も得点源となり、おかげで順位も飛躍しました。その二つを中心に勉強していたこともあるんですが、やっぱり本試験のときにはしっかり結果が出せました。CPAに来てからは、スランプの経験をしませんでした。

福岡:学習の内容とか時間のバランスをセルフコントロールされていたと思います。その他にも、自分なりの工夫とかありましたか?

小泉:そうですね。短答は企業法を重視しました。企業法で点数を稼いでいました。管理会計論の難易度は年によって差が大きく、解なしが出たりするので。管理でこけても、企業法で9割くらい取っていれば、財務会計論、監査論である程度得点することができれば受かると考えていました。一つ得点源があると強いなと思って、とりあえず企業法を強化しました。基本8割、9割取るのは当たり前くらいまでもっていきました。

福岡:なるほど。じゃあ最終的には短答はあんまり苦手科目だとかいうのはなかったのですか?

小泉:管理はずっと苦手意識がありました。

福岡:論文試験の管理はどうでしたか?

小泉:思ったよりは出来ましたが、やっぱり悪かったですね。

福岡:でもご自身的には予定調和というか?

小泉:まぁ予定通りじゃないかなと(笑)。

福岡:小泉さんは論文本試験の成績良かったですよね?本番は何位だったんですか?

小泉:全体で56位でした。

福岡:すごいですね。二桁で受かる秘訣は何かあるんですか?

小泉:秘訣は、いかに財務会計論を味方に付けるかですかね。会計学の順位と総合の順位が比例してくるということが模試でわかっていたので、力を注いでいました。

福岡:結果的には管理が苦手と言いつつ、本番を見るとそんなに悪くはなかった?

小泉:そうです。大きく落としたなという印象だったんですが、蓋を開けてみたらそこまで足を引っ張っていなかったです。

 

【私のテキスト活用方法】
暗記と言っても理解した上で覚えるとスムーズに覚えられます

福岡:続いて教材の件に関してお聞きします。重要性を信じて、C論点はほぼ飛ばして勉強されたのですよね?

小泉:授業で聞いたところだけ、一応線を引いていますが、ほとんど切っていたと思います。

福岡:テキスト中心に勉強されたと思うのですが、何回ぐらい回したんですか?

小泉:8回くらいですね。

福岡:小泉さんの回し方って、どのように学習する方法なのですか?

小泉:最後は暗記になってくるところも出てきますが、最初はとりあえず読んで書いてある内容を確認して、その後どんな内容だったかというのを自分で心の中で唱えて、またちょっと確認してっていうのを繰り返していました。だんだん慣れてきたら、どんな内容だっけ?と自分の心の中で言ってから、またテキストを読んでみるという感じでした。

福岡:自分で思い出して再現できるようなところまで反復して定着させたのですね?

小泉:そうです。最終的には書けなければ点を得られないので、ほぼ暗唱できるくらい、一冊丸々自分の言葉にできるまでの意気込みでやっていたと思います。

福岡:なるほど。理解と定着を心がければ、単純暗記ではなく覚えられますか?

小泉:そうです。理解があればそこまで苦労しません。文章を全文覚えるわけでもないので、キーワードだけ頭に入っていれば、大丈夫だと思います。

福岡:テキストに素敵な工夫をしているページがありますね、これはどう貼ってあるんですか?

小泉:テキストだけだと覚えにくい論点等を自分で手を動かせば頭に入りやすいと思って、大事だなと思ったところはペタって貼っています。

福岡:なるほど。素晴らしいですね。最初は、回すといってもどのレベルまでやればいいのかわからないことが多いですからね。

小泉:そうですね、最初は自分もわからなかったです。

福岡:やっぱりページ毎の項目を見たときに、そのページに書いてあることが再現できるまで繰り返していくということが大切ですね。

小泉:そうですね。

福岡:全科目、そうやって8回転ぐらいしたんですか?

小泉:たぶん財務の理論はもっと回しているような気がします。得点源にしたかったので、1年間で20、30回弱は回していると思います。

福岡:論文試験前はどのように勉強されたんですか?

小泉:全科目に触れるようにしていました。17年合格目標のときは、経営学が無かった分、とりあえず全部回そうかなと心に決めていました。

福岡:計算もバランス良くですね?

小泉:そうです。計算は一日一時間くらいやっていました。

【会計士としての将来プラン】
キャリアイベントで会計士は監査だけが仕事ではないことを知りました

福岡:話は変わりますが、小泉さんが就職される監査法人を選ばれた理由って何ですか?

小泉:経営者の立場になって、頼りにされたいという願望があったので、大企業の一員になるよりは、早くからその経営者の近くで、自分ができることを探していきたいと思い就職を決めました。

福岡:夏に開催したCPA主催のキャリアイベントに来てくださったのかな?

小泉:そうですね。あのロールプレイングゲームが印象に残っています。

福岡:役立ちましたか?

小泉:はい。そこで会った監査法人出身のVC(注:ベンチャーキャピタル)の方の話が面白くてVCにも興味を持ちました。どうして監査法人を辞めたのかを聞いたら、財務の面だけで手助けをすることに限界を感じて、もっと深く関わっていきたいから監査法人を出た、という話を伺いました。そういう考えもあるんだなとすごく衝撃を受けましたね。

福岡:なるほど。だから自分もまずは財務面から手伝えるようになりたいと?

小泉:そうなりたいなって思っています。

福岡:やっぱりあのようなイベントは、これからもやっていった方がいいですか?

小泉:そうですね。就活する上でやはり先輩の話を聞くことはとても大事だと思いました。

福岡:なるほど。ありがとうございます。将来の夢は起業と。

小泉:出来たらいいなって思います。

福岡:今日は長時間にわたり、いろいろと教えてくださってありがとうございました。

合格者の声


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