登川講師

日商簿記検定第140回 1級(商業簿記・会計学)の所感 登川講師(簿記)

こんにちは、東京CPAで公認会計士講座の講師をしている登川(@noborikawa_cpa)です。

先日日商簿記検定第140回が実施されました。受験されたみなさまお疲れ様です。

今回は1級の「商業簿記・会計学」の所感について述べます。

1.商業簿記について

1-1.出題内容

個別論点の総合問題が出題されました。具体的には、

問1:決算整理前残高試算表の穴埋め
問2:決算整理仕訳
問3:決算整理後の金額(財務諸表計上額)

という形式で、総合的な知識・理解を問うオーソドックスな問題となっています。

また、出題された論点を列挙すると以下のようになります。

・会計上の変更
・有価証券
・減損会計
・リース会計
・資産除去債務
・ストック・オプション
・社債
・税効果会計

このように、新基準を中心に出題がされました。

1-2.商業簿記の所感

会計上の変更、減損会計、資産除去債務、ストック・オプションといった比較的新しめの論点からの出題が多かったです。また、その他の論点も有価証券や社債といった基本的な論点からの出題でした。

決算整理前残高試算表の金額も聞かれていますが、ひねられているわけでもないため、とりわけ解きづらいということもない問題です。

しっかり学習された方ならば、かなりの高得点も期待できる問題となっています。

2.会計学について

2-1.会計学の出題内容

第1問 新基準を中心とした理論
第2問 分配可能額
第3問 連結キャッシュ・フロー計算書の作成

2-2.会計学の所感

第1問 理論
理論は標準的な問題となっており、完答もできる問題です。

第2問 分配可能額
その他有価証券評価差額金の借方残高、のれん等調整額など細かい論点も出題されています。
分配可能額まで手が回っていない方にとっては得点が難しい問題となっていますが、設問が3つにわかれており、部分点を取ることが可能な問題となっています。よって、できれば3問のうち、2問ないし1問は正答したいところです。

第3問 連結キャッシュ・フロー計算書
連結キャッシュ・フロー計算書は苦手意識を持っている方も多いかもしれませんが、本問は連結貸借対照表と連結損益計算書が与えられているため、実質的に「個別キャッシュ・フロー計算書の作成」と同様の問題となっています。
そのため、その点に気づくことができれば特段難しい問題ではありませんでした。

3.商業簿記・会計学の全体的な所感と今後の対策

今回は重箱の隅をつつくような問題や奇をてらう問題は出題されませんでしたので、勉強の成果が反映されやすい問題でした。そのため、今回の結果が、現時点での簿記の実力を反映していると言えるでしょう。

逆を言えば、今回点数が取れなかった場合には、純粋な力不足ということが言えます。よって、そのような場合には改めて勉強に取り組み、簿記の力をあげるようにして下さい。今回の出題傾向が続くなら、努力が報われる試験と言うことができますので、是非とも次回に向けて頑張ってほしいと思います。

最後に、次回の第141回日商簿記検定1級に向けて一言アドバイスを送ります。

広い範囲正確におさえる!これが合格への近道だ!』

⇒To Be Continued…!?

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東京CPA会計学院
財務会計論講師
登川雄太(Twitter

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