有賀講師

「公認会計士講座 租税法 ~プロサッカー選手に係る税金解説!ガンバ遠藤選手の所得税はいくらか?~」有賀講師(租税法)

こんにちは,公認会計士講座 租税法担当の有賀(あるが)です。

この前,久しぶりにJリーグの試合を観てきました。味の素スタジアムで,FC東京対鹿島アントラーズの試合です。私は小学生の頃から鹿島アントラーズを応援していますので,ビジター席での観戦でした。

味の素スタジアムは初めてだったのですが,観戦する度に思うのは,サッカーはサッカー専用のスタジアムで観戦するのがいいなと。観客席から遠いんですよね。なので,やっぱ鹿島サッカースタジアムで観戦したいところです(遠いのでたまにしか行きませんが)。

結果は,土居聖真選手のゴールにより0-1で鹿島アントラーズが勝ちまして,連敗をストップすることができました。良かった良かった!(しかし,その後ホームでサンフレッチェ広島と引き分けるという...何なんすか!)

では,いつも通り租税法の話につなげていきましょう。

今回は,「プロサッカー選手に係る税金について」です。

プロサッカー選手は,サッカーをすることによって収入を得ているわけですが,どのような税金関係になっているのでしょうか。

プロサッカー選手がもらうお金はいろいろあるのですが,メインとなるのは「所属チームからの年俸」ですね。プロサッカー選手は個人なので,所得税という税金を払うことになります。では,「所属チームからの年俸」は,何所得になるのでしょうか?答えは,事業所得です。そう,彼らは個人事業主になります。なので,「個人事業の開業届出書」を提出する必要があります。

ということで,「所属チームからの年俸」は,事業所得の収入金額に含まれることとなるんですね。では,どんなものが必要経費になるかというと,スパイクの購入費だったり,交通費だったり,宿泊費だったり,傷害保険の保険料だったり,トレーナーの給与だったり,,,

事業所得の金額は,上記の収入金額から必要経費を控除して計算するわけですが,青色申告者であれば青色申告者の特別控除額の適用を受けることができますね。正規の簿記の原則に従って記帳して,貸借対照表及び損益計算書を作成していれば,65万円の控除が受けられます(単なる青色申告者は10万円)。

また,「所属チームからの年俸」は報酬ですので,源泉徴収の対象となります。一回当たりの支払金額が100万円以下であれば源泉徴収税率は10.21%,それを超過する部分の源泉徴収税率は20.42%です。

なお,所得税の超過累進税率ですが,最高税率は45%ですので,J1の年俸ランキング1位のヤットさん(ガンバ大阪,年俸1億8,000万円)とかは所得の半分くらいを税金として納税しているかもしれません(所得税の他にも住民税とかありますし)。ちなみに,年俸1億8,000万円の半分という意味ではないので,ご注意ください。所得の半分ですよ。

完全な余談ですが,J1の選手の年俸ランキングは,1位が遠藤保仁選手(ガンバ大阪,年俸1億8,000万円),2位が田中マルクス闘莉王選手(名古屋グランパス,年俸1億5,000万円),3位が中村俊輔選手(横浜F・マリノス,年俸1億3,000万円)という感じです。鹿島アントラーズの選手で一番高いのが小笠原満男選手(鹿島アントラーズ,年俸8,000万円)ですね。

(年俸の情報はhttp://www.soccer-money.net/players/in_players.phpから引用させて頂いております。)

上の方をみればいい金額が並んでいますが,下の方をみていくと厳しい世界だなと思わされます。

ということで,租税法の勉強を頑張って,さっさと会計士になっちゃってください。

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