
「公認会計士 財務会計論(計算)問題の飛ばし方について」亀尾講師(簿記)
こんにちは(^*^)/
今回は問題の飛ばし方について書いていきたいと思います。
問題を上手く飛ばせなくて,困っている方などは参考にして頂ければと思います。
2014年10月のブログでも書きましたが,本試験では,簡単に得点出来る問題もあれば,難しく得点が不可能な問題もありますので,何も考えずに頭から解き始めるのではなく,解ける問題を見極めて,その問題に重点的に時間を使っていくことが非常に重要です。
そのため,問題を解く際に最初にやりたいのが,問題の見極めになります。
2014年10月のブログ「公認会計士 短答式試験 財務会計論(計算)の解き方」では,最初にすべての問題に目を通して,各問題を以下の3つに区分して解き進めることを書きました。(3つに区分した後の具体的な解き方は2014年10月のブログを参照してください)
区分 | 内 容 |
---|---|
A | ・自分が得意な論点で構成されている問題(=自分にとって解き易い問題) ・問題文の分量が少ない問題(=時間がかからなそうな問題) |
B | ・ちょっととっつきにくいが、やれば解そうな問題 ・問題文の分量が多い問題(=時間がかかりそうな問題) |
C | ・自分が苦手で正答できなそうな問題 ・完全に初見の論点で構成されている問題 |
そして「A」「B」の問題から取捨選択して問題を解いていくのですが,実際に取捨選択して解いてみたのはいいけど,意外に難しかったことや悩んでしまったことで,その問題にずぶずぶと嵌ってしまい,それ以外の問題が解けなくなってしまった,という経験はありませんか?
解いてみたら難しい・悩んでしまう問題は,1回手を付けてしまっていることから,飛ばすことを躊躇してしまう傾向があるのですが,それでも躊躇なく飛ばしていくことをおススメします。理由は以下の2点です。
① 難しい/悩んでしまう時点で正解する可能性は低いこと
解いてみたら難しい問題は,難しいわけですから正解できる可能性は低いでしょうし,解いてみて悩んでしまう問題は,悩んで解答を出すわけですから正解する確率は5分5分だと思います。
であるならば,解いている途中であってもその問題を飛ばしてしまって,他の得点しやすい問題に手を付けたほうが得策だと考えられます。
② 飛ばして他の問題に取り掛かっている間も,脳は飛ばした問題を考えてくれる
難しくて1回飛ばした問題でも,ひととおり問題を解き終わって,また取り掛かってみたら意外とすらすら解けた,という経験はありませんか?(私はしょっちゅうあります。)
なんでこんなことが起こるかというと,問題を飛ばして他の問題を解いている間も,脳が勝手にその飛ばした問題を考えてくれるからなんです。
すると,もう1回その飛ばした問題に取り掛かる頃には,その問題の解法が脳の中で概ね構築できている状態になっている。
その結果,最初に見たときは難しく感じたものの,意外とすらすら解けてしまう,ということが起こります。
なので,1回飛ばしてしまうことで,その問題を忘れてしまうのでは?と思いがちですが,実際に飛ばしてみるとさっき説明した理由で,思考が進んでいることもありますので(必ず進むとは限りませんが完全に忘れてしまう可能性は低いと思います),飛ばしてもそこまでマイナスはないと思います。
(似たような話が有名な本(ちょっと古いですが)に書いてありますので興味のある方は読んでみてください。外山 滋比古 著「思考の整理学」)
以上,参考になる点がありましたら参考にして頂ければ幸いです。
それでは,短答式試験に向けて頑張ってください(^*^)/