登川講師

日商簿記検定2級の試験範囲に加わったクレジット売掛金を理解する! 登川講師(簿記)

日商簿記検定の試験出題範囲区分表が改定!受験生はどう対応する?

こちらの記事にもある通り、日商簿記検定の出題区分表が大きく改定されました。

改定後の区分表を見てみると、日商簿記検定2級に「クレジット売掛金」という項目が新たに追加されています。

今回はこの点について解説をしていきます。

1.クレジット売掛金とは?

クレジット売掛金はその名の通り、「クレジットカードの取引」から生じる項目です。

会計処理を理解するためには取引のイメージを明確につかむことが大事です。
よって、まずはクレジットカードの取引の流れから確認してみましょう。

 

 


クレジット売掛金1

クレジット売掛金2
クレジット売掛金3

このような流れで取引は流れていきます。

これをおさえたうえで、クレジットカードの取引を理解する上で重要なのは以下の2点です。

☆売上代金はクレジットカード会社から後日受け取る!

☆売上代金を回収する際に手数料の金額が差し引かれる!

2.クレジット売掛金の仕訳

上記の2点を意識すれば仕訳はもう分かったも同然です。

①商品の売上時
(借方)売掛金9,500円 (貸方)売上10,000円
( 〃 ) 支払手数料500円

クレジットカードで商品を売った場合には、クレジットカード会社に代金を請求できる権利が生じます。
しかし,手数料が差し引かれるため差額の9,500円を売掛金として計上します。
(顧客に対する売掛金ではないので注意しましょう)

②代金回収時
(借方)当座預金9,500円 (貸方)売掛金9,500円

回収時は普通の回収の仕訳でOKです。

3.(おまけ)クレジット売掛金の取引が試験範囲に加わった理由

日商簿記検定の試験範囲が変更された理由については、商工会議所のWEBサイトに以下のような一文があります。

「検定試験がより実際の企業活動や会計実務に即した実践的なものとなるよう」

この点、クレジットカードの取引は、社会的に非常に一般的な取引となっています。
そのため、実務に出ると頻繁に出くわす取引となることが予想されます。
よって、クレジット売掛金の取引が試験範囲に加わったのでしょう。

どうでしょうか?

クレジットカードの取引は通常の掛売上の取引と似ていますが、

上述した2点において、通常の掛売上とは異なっています。

その点を注意しながらおさえるようにしましょう!

【簿記の細道~クレジット小話】

ボブ「よくクレジットカードで買い物をするんですが、この場合仕訳はどうなるんだろう…って疑問だったんです!でもその疑問も解消しました!」

ノボ「そうだな。このように実務でもしっかり根付いているものは試験範囲に入れるべきだな。”クレジット”売掛金の試験範囲の追加で、日商簿記検定の”信用”も更に増すだろうな!」

⇒To Be Continued…!?

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東京CPA会計学院
財務会計論講師
登川雄太(Twitter

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