公認会計士の給与・給料は平均の数倍!?世の中の賃金相場から分析!
仕事をする上で、給料はとても大切な要素の一つであることは間違いありません。
公認会計士を目指している方も、給料が高いからというのは、ひとつの判断材料になっていると思います。
しかし、社会人の方は別にしても、学生の方は、世の中の賃金相場自体も良く分かっていないということも多いのではないでしょうか。
ですので、本日は、政府が毎年公表している賃金基本統計から公認会計士の待遇について、分析してみたいと思います。
まず、2012年のデータによると
大卒の初任給の平均 | 199,600円 |
---|---|
全民間給与所得者の平均年収 | 4,090,000円 |
1,000万円以上の給与所得者の割合 | 3.9% |
年収300万円未満の給与所得者の割合 | 40%以上 |
となっています。
また、年代別にみていくと、
20代の平均 | 3,430,000円 |
20代で年収700万円以上の割合 | 1% |
30代の平均 | 4,580,000円 |
30代で年収700万円以上の割合 | 9% |
30代で年収1,000万円以上の割合 | 1% |
40代の平均 | 6,080,000円 |
となっています。
こういう現実を見ると、
公認会計士の初任給月300,000円
初任給の年収5,500,000円~6,000,000円は恵まれているなと感じます。
また、学生時代に合格していれば、30歳の段階でシニアスタッフでも1,000万円以上はみなさんもらっていると思います。
その後マネージャー、シニアマネージャー、パートナー、シニアパートナーとなれば、もっと高収入になります。近年では昔よりは出世競争が出てきていますが、まだまだ世の中の給料相場に比較すれば好待遇が約束されています。
ちなみに、上場企業の初任給ランキングは、
1位 サイバーエージェント | 340,000円 |
2位 ドウシシャ | 302,000円 |
3位 ユナイテッド | 300,000円 |
4位 楽天 | 300,000円 |
5位 サイボウズ | 300,000円 |
10位 ミクシィ | 280,000円 |
やはり、人材の流動化が高いIT系の会社では初任給を高くして、優秀な人材を獲得しようとしていると考えられます。
また、出身大学別の平均年収は、
1位 東京大学 | 8,540,000円 |
2位 一橋大学 | 8,530,000円 |
3位 京都大学 | 8,350,000円 |
4位 慶應大学 | 8,340,000円 |
5位 早稲田大学 | 8,180,000円 |
となっています。平均年収なので、大体40歳台前半の給料と思われます。
やはり、学歴社会の終焉と言われていますが、学歴が年収に反映されているのも現実です。
最後に、上場企業の平均収入ランキングは、
企業名 | |
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1位 スクウェア・エニックス・ホールディングス | 17,096,974円 |
2位 GCAサビィアン | 15,559,000円 |
3位 フジ・メディア・ホールディングス | 15,103,000円 |
4位 日本テレビホールディングス | 14,258,576円 |
5位 三菱商事 | 14,128,511円 |
6位 朝日放送 | 13,970,000円 |
7位 東京放送ホールディングス | 13,779,000円 |
8位 野村ホールディングス | 13,671,242円 |
9位 三井物産 | 13,614,000円 |
10位 住友商事 | 13,524,407円 |
30位 日本M&Aセンター | 11,228,000円 |
50位 ランドビジネス | 10,075,000円 |
98位 任天堂 | 9,053,480円 |
となっています。平均年収1,000万円以上ある会社は、上場企業3,500社のうち、約50社程度になっています。
さらに、上記平均年収には、2つの留意点があります。
一つは、○○ホールディングスです。
ホールディングスとは、純粋持ち株会社を意味しており、役員待遇等の少人数しか社員になっていないことがほとんどです。そのため、平均年収が高く表示されることになります。
ちなみに、第62位のベネッセホールディングスは、平均年収9,640,000円となっていますが、
ベネッセホールディングスの社員はたったの25名で、子会社等を含めたベネッセグループ全体の社員は、18,000名程度います。
そのため、○○ホールディングスは、本社に勤務する出世を果たした少数の年数である点に留意が必要です。実際、年収トップ50社のうち、23社はホールディングスという名称がついていますし、社名にホールディングスとついていなくても、実質ホールディングスのような形態の会社もあります。
さらに、その他の高収入の企業の多くは、出世をできないと関連会社などに出向になってしまうことも多いですので、出世競争に勝ち残った人の平均年収という意味合いが強くなります。
そのため、上記数値と比較しても、40年以上社会人経験をすることを考えると、2年から3年程度、公認会計士の学習に費やすことも、将来のリターンは高いと言えると思います。
是非、公認会計士に合格して、若くして1,000万円以上の収入を得てほしいと思います!!