永田講師

「公認会計士論文模試までに経営学ですべき5つのこと」永田講師(経営学)

経営学も上級期2回目まで終わりました。上級期3回目で、経営学の講義は一通り終わりとなります(試験委員対策講義除く)。試験委員対策講義は5月頃に実施予定なので、それまでの過ごし方を書いておこうと思います。

今回は、3月実施の論文模試までにやってもらいたいことについて触れてみましょう。

まずは財務管理。これは、今まで解いた問題を何度も反復させて下さい。そして、自分が苦手とする論点が自ずと見えてきていると思います(例えば、デリバティブの無裁定価格理論が苦手だ、配当政策が苦手だ、など)ので、苦手論点の克服を早めにしておいて下さい。

正直、財務管理の問題はワンパターンです。解き方さえ掴めてしまえば、ほとんどの問題は対応することができます。よって、以下の2点ができることを目指してください。

① 基本的な問題であれば、解き方が頭の中で“すぐに”イメージできること。

“すぐに”という点が重要で、“基本的な問題ならば見た瞬間に解き方が頭の中で思い浮かぶ”という水準です。問題を見て、解き方を考えるのに少し時間がかかってしまうのであれば、反復作業が足りないので、テキストの設例や問題集の解き直しを繰り返しましょう。

② ミスしやすい箇所を自分なりにまとめておく。

今までの答練の解説にて、特に注意してほしい箇所や間違えやすい箇所(例えば、株価算定の際の分子を企業価値にしてはならない、WACC算定上の負債と資本は時価を用いる、など)をゴシック体で表記していますので、こういったミスを自分自身もしていないか確認してみてください。こういったケアレスミスが致命傷になりかねないので、自分なりにミスしやすい内容をノートに書き出したりするなどして、定期的にチェックすると良いと思います。

次に、経営管理。こちらは、頑張って文章を覚えようと意識するよりも、重要なキーワードの暗記を優先させて下さい。その際には、“漢字を間違えて覚えていないか”という点にも注意してほしいところです(答練の採点をしましたが、漢字の書き間違いがとても多かったです)。

ある程度キーワードの暗記ができている方は、問題集に掲載されている典型論点の暗記、問題集に掲載されていない(テキストのみ掲載)論点の暗記という順番で、進めてもらえればと思っています。

また、記述する際の注意点ですが、できるだけ説得力のある文章にしてもらいたいところです。説得力のある文章にするためには、以下の点を確認してみてください。

① 重要なキーワードやフレーズを文章に織り込む。

せっかく重要なキーワードやフレーズを覚えているのに、それを文章に織り込まないのは、非常にもったいない!どんどん織り込みましょう。

② 理由を文章に織り込む(できていない人が多い!!)。

どの理論科目もそうですが、理由(論拠)がしっかり書いてある答案は、採点者側からしても非常に読みやすいですし、「この人はちゃんと分かってるな」と感じます。点数が伸びない方は、この点に注意してみてください。

③ 解答の行数に応じて、文章を膨らませる(できていない人が多い!!)。

解答欄が3行あるのに1行しか書かないのは、もったいないです。「何か重要なキーワードやフレーズが欠けているのでは?」、「理由をもっと織り込んだ方が良いのかな?」といった感じで、何とか解答欄を埋められるように努力してみてください。

④ 白紙にはしない。ただし、解答とは全く関係のない内容は書かないこと。

例えば、デメリットが問われているが、「解答が思い浮かばないのでとりあえず定義だけでも書いておこう!」というのは、採点上どのように扱われるのでしょうか?これは、場合によっては加点対象になることがあります。

「LBOのデメリットを答えなさい」という問題があった場合、解答は「負債が増えるため財務リスクが増大する」となります。この解答が思い浮かばないので、「LBOは買収対象となる事業から生み出される将来キャッシュフローを担保に資金を借り入れて買収する方法である」と書いてみたとします。このとき、「資金を借り入れる」という箇所が、模範解答の「負債が増える」と内容が近しいので、加点対象になる可能性があります。

一方、デメリットが問われているのに、「せっかく覚えたんだからメリット(「資金なしで買収が可能」)も書いてみよう!」というのは、採点上どのように扱われるのでしょうか?このときは、はっきり言って、採点者はメリットの箇所を一切読みません。悲しいことですが、採点者はその箇所を完全に無視します。関係のない内容を書くと、本当に書かないといけないことが書けなくなってしまうので、その意味でも避けた方が良いでしょう。

第1回の論文模試の結果で、今年の8月の論文式試験の結果が決まります。

なので、大変ですが、今のこの辛い時期を一緒に頑張って乗り越えていきましょう!!

資料を取寄せる(無料)  オンラインで教材購入