
「公認会計士試験科目 企業法勉強法 ”比較の視点が大事” じゃがビーとじゃがポックル」菅沼講師ブログ(企業法)
お久しぶりです。
企業法の専任講師の菅沼です。
企業法を学習する際には,比較の視点が大事です!
株主総会と取締役会,株式と新株予約権,発起設立と募集設立,監査役と監査委員,等々。例を挙げるとキリがないですね!
ただ,企業法の知識をなかなかおさえられない,点数が取れないという方の話を聞くと,比較すべき「A」と「B」があったときに,「何か違うなー」ということは何となくわかっても,具体的にどう違うかまではわからないという状態になっている人が多いのかなと感じます。
つまり,比較の視点でおさえるという「感覚」が身についていないのだと思いますが,これを身につけないと,うまくおさえることができません。
なので!今回は,日常にあるような身近なもので感覚をつかんでみましょう!
日常でも何か違うんだろうけど,何が違うのかわからないっていうのは結構ありますよね。
じゃがビーとじゃがポックルってご存知でしょうか?
じゃがビーはコンビニとかで手軽に買えるので,よく見かけると思いますが,じゃがポックルは北海道限定商品でお土産として売られているものです。
この2つ,見た目もすごい似てますが,実はいろいろと違います。
両者は,カルビーさんが製造している,じゃがいもを主原料とするスナック菓子である点で基本的に共通しますが,原料や作り方が異なります。
1.原料について
じゃがポックルは北海道産のじゃがいものみを使用しておりますが,じゃがビーは北米産のじゃがいもを使用しているそうです。
また,塩についても,じゃがポックルは「オホーツクの焼き塩」だけを限定して使用している点で異なります。
2.作り方について
じゃがポックルもじゃがビーも,基本的な製造の流れは一緒ですが,じゃがポックルは小さな窯でフライをしており,揚げムラなどを細かくチェックし,フライ後も丁寧に選別するなど,手作りに近い生産をしているのに対し,じゃがビーは一部の工程を機械化し,大きな釜で大量に生産しているという点で異なります。
それでは,以上の情報に基づいて確認問題を解いてみましょう。まずは,短答式試験問題です。
問1 じゃがポックルは北海道産のじゃがいものみを使用しているが,じゃがビーはその他の地域の国内産じゃがいもを使用している。
解答 誤り
解説 じゃがビーが使用しているじゃがいもは北米産です!「何となく使っているじゃがいもが違ってたなー」という感覚では,自信をもって「誤り」と判断できないので,具体的にどう違うかまでおさえるようにしましょう!
問2 じゃがポックルとじゃがビーで,原料が異なるのはじゃがいものみである。
解答 誤り
解説 じゃがいもの他に,塩についても,じゃがポックルは「オホーツクの焼き塩」だけを限定して使用してます!「何となく原料が違ってたなー」ではなくて,比較する場合は,相違点の数までおさえる習慣をつけると知識の漏れがなくなることでしょう!
続いて,論文式試験問題です。
カルビー株式会社が製造するじゃがビーとじゃがポックルを,以下の各問について比較しなさい。
問1 原料について
問2 作り方について
模範解答は載せませんが(笑),異なるポイントや具体的にどう違うかがわかっていれば,記述することは簡単なはずです!
では,次回は,バーベキューと焼き肉の違いについて,書いていこうと思います(うそです)。お楽しみに!