公認会計士試験は独学でも合格できるのか?

公認会計士を取得したいと思っている方で、独学で目指すか、専門学校に通うかを悩んでいる方も多いと思います。

そのため、今回は、独学か専門学校に通うべきかについて説明してみたいと思います。まず、公認会計士試験に独学で合格している人はほとんどいないという現状があります。

それは、試験の難易度や科目の性質上、独学では習得が困難であることが言えます。では、実際に専門学校に通うメリットと、独学のメリットについて見ていくことにしましょう。

・専門学校に通うメリット

【メリット1 教材が充実している】

専門学校の教科書や問題集は,独学用ではないので一概に比較は難しいですが、講義も含め、市販されている専門書よりもわかりやすくできています。また,資格の難易度が上がれば上がるほど、問題演習をするための問題集も市販されているもので,様々な範囲を網羅しているものはほとんどなく,専門学校の問題集の完成度には及ばないのが現状です。また、試験範囲が膨大な試験になればなるほど、自分で教材を集め,重要性を判断していくことは不可能に近いので,専門学校に通い,与えられた教材を完璧に仕上げるという勉強方法が最も効率的になります。

【メリット2 スケジュールを立ててくれる】 

資格試験に短期合格するためには、スケジュールを立てることが大切になってきます。この点も,専門学校では,スケジュールがしっかりと決められているため,専門学校のスケジュール通りに学習を進めていくことで合格レベルの実力を養成することができるというメリットがあります。独学で,どの時期にどの程度の学習をすればいいのか,判断するのは困難なことが多いです。

合格までの学習ペースや、時期別にどのレベルまで習得していればいいかなどを把握するためには、専門学校は非常にメリットがあります。

【メリット3 合格するために不可欠な答案練習を受けることができる】

知識のインプットをした後に,実際にアウトプットしないと,本当に習得できているかの判断ができません。そのため,本番を想定したアウトプットの練習として,答案練習が不可欠になります。この答案練習は,専門学校に通わないとなかなか受けることができません。答案練習を受けることで、現状を分析し,今後の復習方法に反映させることができるため,効果的かつ効率的に復習できるようになるというメリットがあります。

【メリット4 講師に質問できる】

講師に質問することは短期合格に対して,大きな効果を発揮します。勉強内容・勉強方法・ペース・科目のバランス・出題傾向・試験上のテクニックなど,講師から教わることは多いと思います。どんなに優秀な人であっても,その資格の試験は、初めてのチャレンジであるので,経験者にアドバイスを求めた方が多くのメリットを享受できます。そのため、その道のプロである講師に、いつでも、色々質問できるということも専門学校に通うメリットと言えます。

【メリット5 勉強仲間ができる】

同じ目標を持った勉強仲間ができることも非常に大きなメリットになります。勉強中に勉強内容や勉強方法をお互いにアドバイスし合うことは効率的な勉強方法を発見するために、非常に大切であり、かつ、受験生活を共に歩む仲間の存在は,モチベーションの維持や勉強生活を楽しむために欠かせません。ちょっとした休憩時間の雑談や,たまに飲みに行く等の息抜きも,同じ目標を持った仲間だからこそ理解し合える部分が多くあります。

また,受験時代の仲間は,合格後も一生の仲間になります。若い時に苦楽を共にした仲間との繋がりは本当に大切なもので、そういう仲間と出会えるのも専門学校に通う一つのメリットではあります。

【メリット6 合格後に活躍しやすい】 

資格を取得する目標は、資格を取ることではなく、その資格を活用し、活躍することのはずです。そして,活躍するためには,習得した知識を実務の現場で使いこなす必要があります。よくわからないが暗記して試験に合格した場合には,仕事に活かすことはできないというデメリットがあります。

合格後に,高い価値を提供し,活躍するためにも正しい理解をして合格することが長い目で見たら非常に大切になります。

そういう意味でも,専門学校に通うメリットは大きいです。

独学で学習し,過去問を暗記して合格した場合,資格は取得したが,理解が不十分ということが多いためです。その場合,仕事で知識を活かすことが困難になることもあります。

一見、遠回りに感じるかもしれませんが、長期的に勉強を効率的に行うため、合格後に活躍するためには、基礎の理解がとても重要で、大きな効果を発揮するのです。

以上のように,専門学校に通うことで,短期合格しやすいだけでなく,合格後も活躍しやすくなるなど,様々なメリットがあります。

・独学のメリット

【メリット1 初期投資が安い】

独学の最大の魅力は初期投資が安いので、経済的な負担がなく勉強を行うことができます。特に、簿記検定・TOEIC・FPなどの有名な資格であれば、市販の教材も安価で販売されています。

【メリット2 気軽に始められる】
初期投資が安いことに関連し、気軽に始められるというのも大きなメリットです。また、書籍を購入して勉強した結果、勉強が続かなかったとしても金銭的なマイナスは小さくて済みます。

そのため、短期的な経済を考えると独学にもメリットがあります。

しかし、一つ注意しないといけないのが、機会費用という考え方です。機会費用とは,あるものを選択した結果失ったもののコストのことです。たとえば,公認会計士試験の勉強に1年多く費やした場合の機会費用は,少なくとも,500万円はあります。なぜなら,合格し働いて給料をもらうのか,もう1年学費を払って勉強をするのかでは,500万円の差が生じるからです。実際に500万円払うわけではないため,つい,500万円も損しているという感覚が弱くなりがちです。

しかし,実際は500万円の差があるため,年間30万円~35万円程度の学費を節約した結果,合格が1年伸びてしまっては,本末転倒とも言えます。ですので、目の前の学費を節約するのではなく、将来の年収を毎年数百万円多く稼ぐことの方が、何倍もメリットがあると思います。

・難関資格は専門学校に通うのが正解

よって、独学か専門学校に通うかについては、弁護士・公認会計士・司法書士のような難関資格については、専門学校に通う方が、トータルのメリットが大きいと言えます。

・その他の資格は、金銭的な負担との関係で独学も正解

対して、TOEIC・日商簿記検定・FPのような比較的難易度が高くない資格の場合には、金銭的には独学の方が、大きなメリットがあります。そのうえで、合格後にしっかりとその知識を使って活躍したい場合、より効率的に勉強したい、勉強を継続するモチベーションを維持して合格の可能性を高めたいという面では、比較的難易度が高くない資格の場合においても専門学校に通うメリットがあります。

なので、金銭的な負担を抑えたい場合には、独学が正解であり、知識をしっかりと習得したい、効率性や合格可能性を高めたい場合には、専門学校に通うことが正解と言えます。

上記のような内容を踏まえたうえで、一人ひとりの状況に合わせて、独学か専門学校に通うのか、正しい判断をしてもらえればと思います。

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