公認会計士をはじめとした資格試験で合格しない人の5つの特徴

今回は資格試験で合格しない人の特徴を解説します。

何か専門知識を養うために資格を取得しようと考えている方は多いと思います。難関と言われる国家資格だけでも弁護士・公認会計士・公務員・不動産鑑定士・司法書士など、様々な資格があります。

今回は、そのような難関資格を目指す方に向け、資格試験で合格しない人の5つの特徴を説明してみます。自分が該当しないように、注意していてもらえればと思います

・勉強時間が不足している

まず一番多い特徴が、勉強時間が不足しているという状況が挙げられます。

たとえば、1,000キロ先の目標地点まで、20日で歩いて到達するという目標があったとします。この場合に、単純に計算すれば1日50キロずつ進めば目標地点に期日までに到達できます。仮に、1日20キロしか進まなければ、期日に400キロまでしか進まないのは明らかです。

しかし、このような状況が勉強ではよく生じています。先の具体例ほど、必要な量が明確でないという要因はありますが、明らかに1日20キロしか進んでいないのに、到達する気満々の状態の方も見受けられます。そして、本番が近付くにつれ、合格レベルに達していないと焦るのですが、もう取り返しのつかないということになってしまいます。

そのため、実際にその試験に合格した先輩がどの程度の学習量をしていたのか、勉強中の各時期にどの程度の学習量が求められるのかは、しっかりと専門学校の先生や先輩に聞き、必要な勉強量を実践することがお勧めとなります。

理解が不足している

次に多い特徴が、勉強方法自体が間違っているという状況が挙げられます。先の具体例でいえば、進んでいる方向がずれてしまうことを意味しています。

勉強方法自体が間違ってしまう代表的な事例が理解の仕方を間違え、理解不足に陥ってしまうことです。この理解がなかなか曲者で、とても抽象的な言葉なので、自分なりに理解したつもりでも、理解ができていないということが生じやすいという特徴があります。

たとえば、量的緩和政策について知っていますかといえば、多くの人は知っていますと答えると思います。でも、量的緩和の具体的な中身は?どのような効果が期待されるのか?またどのようなリスクがあるのか?をそれぞれ3分ずつで説明してくださいと言われて説明できる人はなかなかいないと思います。

つまり、自分の言葉で他人に説明できる状態こそ、本当の意味で理解しているということであり、我々は多くのことを理解したつもりになって、実はしっかり理解できていないということが多いのです。

このような状況を放置していると、ちょっと応用的な問題が出題されただけで対応できない、何回覚えても、すぐ忘れてしまうという状況に陥ってしまいます。

EU・第2次世界大戦・論理的思考力etcすべてのことをなんとなくはわかっているが、しっかりと意味で理解できていないかもしれないという認識を強く持つことで、資格試験の重要な論点については自分の言葉でしっかりと他人に説明できるということを目指してほしいと思います。

質問をしない

次の特徴として、先生に質問しないという状況があります。

正しい勉強時間を確保する(量)・正しい勉強方法を実践する(質)の双方が大事なことを説明してきましたが、そのためには、先生に質問することがとても大事です。

どんなに優秀な方でも、その資格試験の勉強は初めての体験であるため、その資格試験のプロである先生にいろいろ質問し、正しい学習を実践することが大事です。

そのため、全く質問をせずに、自分なりの我流で勉強をしてしまうと、結果として間違った学習方法になる可能性が高まってしまいます。実際、質問量と成績は正比例する傾向がありますので、疑問点はしっかりと先生に質問することがお勧めです。

・答案練習を受けない

次に、答案練習を受けないという状況を挙げることもできます。資格試験の勉強をしていると、通常は、2週間に1回程度の割合等で、答案練習と呼ばれるテストが実施されることが多いです。答案練習は、短期的なモチベーションにつながるというメリットと、現状を正確に把握し、今後の改善点を知る絶好の機会です。

資格試験に合格しない人は、この答案練習を受けないことが多くなります。勉強が間に合っていない、復習を十分にしてから受けたい、現状を知るのが怖いなど、その理由は様々ですが、答案練習を避けてしまうと、結果として勉強量が少なくなったり、現状の問題点を認識しないまま、先送りするリスクが高まってしまいます。先の具体例でいえば、目的地に向かう際には定期的に地図を見て、自分が進んでいる方向が合っているのかを必ず確かめると思いますが、答案練習を受けないというのは、地図を見ないで進み続けるのと同じぐらいリスクがあります。

そのため、答案練習を必ず受けるということもとても大切になりますので、仮に復習が十分でなくても受けることをお勧めします。

・講義中の集中力が不足している

最後に、講義中の集中力が不足しているという状況を挙げることができます。教壇に立って教える立場からすると、それぞれの生徒さんがどれぐらい集中しているかは、手に取るようにわかってしまいます。本当に集中して講義中になるべく多くを吸収しようとしている方と、集中力を欠いて聞いていて、多くを聞きのがしている方では、講義後の理解力で大きな差が生じてしまいます。その結果、講義後の復習にどれだけの時間を費やすかが影響されてしまいます。

講義中の集中力が不足している場合、復習時間が余計にかかるのみならず、理解不足のまま本番の試験を迎えてしまうリスクもありますので、講義中の集中力はとても大切にしてほしいと思います。

資格試験に合格しない人の5つの特徴を説明してきました。やるからには、短期間で効率よく合格するために、是非意識してほしいと思います。そして、実践するために重要なのが、『合格したいという想いを強く持つこと』です。なんとなく合格したいな、できれば合格したいなという人と、何が何でも絶対に合格したいという強い気持ちを持っている人でも、合格の可能性は大きく変わってしまいます。

せっかく目指したのですから、必ず合格するという気持ちを強く持って、短期合格を勝ち取ってほしいと思います。頑張ってください!


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