
「公認会計士試験 経営学の勉強法、経営管理について」永田講師(経営学)
こんにちは、永田です。
寒い日が続きますが、勉強は順調でしょうか?
経営学では経営管理の講義も始まりましたので、キーワードや文章を覚えたりなど、さらに復習する内容が増えて大変だと思います。ただ、経営管理の内容自体は(中には難解なものもありますが)非常に理解しやすい論点が多く、財務管理と比較すると復習自体はやりやすいのではないでしょうか?
まるで企業の中を見ているようで、私が学生の頃も好きでした。完璧に丸暗記しなくて良いので楽だし、例えば「スタックインザミドル」とか、ネーミングがかっこ良すぎて一瞬で覚えられました(笑)。
講義の時に説明しましたが、経営管理は基準が存在しません。よって、テキストに掲載されている内容が全てではないですし、テキストに掲載されている内容とは全く異なる考え方を主張している学者もいます。なので、初見の問題だったとしても、「間違えではないこと、何かしら合理的なことを書ければ、部分点が貰える」と考えてください。
(ちなみにテキストは、一般的な経営学の基本書等に掲載されている内容を要約したものなので、基本的にはテキスト通りに覚えて記述してもらえればOKです)。
経営管理の内容は、経営を行っていく上での一つのフレームワークだと考えてください。
例えば、製品の売り方に関する「コストリーダーシップ戦略」、「差別化戦略」、「集中戦略」、製品を売る前にどのようにターゲットを絞って販売していくかを考える「STP」、新製品をどのように生み出していくかに関する「持続的イノベーション」や「破壊的イノベーション」など、知ってしまえば何てことない話ばかりなのですが、こういったことを知っていないと、どういった経営を行っていくべきかを暗中模索せざるを得なくなります。
「経営管理の内容に完全に準拠すれば必ず成功する」、というものではありませんが、何も無いより、何かしらの指針があった方が、経営を行っていく上での道しるべになるのです(どの考え方を重視するか、会社がどうありたいかなどは、経営者自身の判断によりますが)。
こういった位置付けになっていることを知っていると、より一層、経営管理は楽しいものになるでしょう!
ただし、経営管理ばかりに没頭せず、財務管理も定期的に復習することを忘れないでください。財務管理は時間が経つと忘れやすいので、手を抜くと非常に危険です!!