
「公認会計士短答式試験(14年12月)大変お疲れ様でした!」梅澤講師(管理会計論)
短答式試験大変お疲れ様でした!!
今回の管理会計論は単独で1時間で実施されることが決定し,初めての短答式試験でした。
問題数が何問になるかの予想が大変でしたが、やはり本命の16問でしたね!
ただし、1時間用の問題にはなっておらず、一問一問が非常に重かったり、かつ解答の無い問題があったりで、試験中に混乱された受験生は非常に多かったのではないでしょうか。計算問題の内、3問程度は解かないという選択も必要でした。
で、今回のブログでは、第Ⅰ回の短答式試験内容を踏まえて、次回5月の第Ⅱ回への対策について簡単ではありますが、予想したうえで今後の対策をお伝えしたいなと思います。
まず第Ⅰ回短答式試験の特徴は以下のようになります。全員正解を加味したとしても平均点は40点を下回る可能性があるくらい得点しにくい問題でした。
・問題数16問(内、純粋な理論問題5点×7問=35点)
・時間のかかる計算問題が多い
・ほとんどの受験生が得点できるような計算問題がほぼない。
第Ⅱ回の短答式試験はまず、問題数は基本的に引き継がれる可能性が高いと思います。これは、昨年の第Ⅰ回短答式試験において、これまで20問で出題されていた管理会計論が18問に減少したところ、第Ⅱ回でも18問と整合性を取ってきているためです。
また、理論と計算の配点比率もこれまで通りといって良いでしょうから、第Ⅱ回試験でも4割程度になると考えています。
また、第Ⅰ回の問題では、全員正解処理を含めても平均点が40点前後になるでしょうから、明らかに難易度が高すぎると言えます。これを、問題自体の難易度で対応するか、1問あたりにかかる時間を減らすことで対応するかというと、どちらかと言えば、今回は1問あたりにかかる時間が問題だったと考えられますので、後者で対応すると思っています。
そのため、仮にズバッと予想するならば、第Ⅱ回短答式試験は以下のようになる可能性が高いと思います。
・問題数16問(理論部分が40点分程度、おそらく理論5点×7問+α)
・制限時間内にある程度解き切れるような計算問題にする
・ほとんどの受験生が得点できるような計算問題がいくつか入る
当然外れる可能性はありますが、この点を踏まえて、全科目の中でバランスを取りながら、管理会計論の今後の学習計画を立ててほしいと思います。
今回が難しかったからといって、次回が難しいとは限りません。今回の第Ⅰ回試験の難易度を前提として、管理会計論は難しいからたくさん時間を割かなければいけないんだ、と考える方や、逆に、管理会計理論なんて難しすぎてやる意味がないよ、と考えてしまう方も出てきてしまうと思いますが、近年では管理会計論はむしろ得点しやすく作成される傾向にあったはずです。今回の難易度に引っ張られることなく、学習するようにしてほしいと思っています。