
「公認会計士 短答式試験 これからの時期の財務会計論(計算)の学習方針」亀尾講師(財務会計論)
短答式試験まであと1ヶ月程度となりましたので,残りの時期の学習方針についてお話しさせていただきます。
まず,今の時期に行ってほしいこと(個々人の状況によって異なる部分はありますが…)として以下の2つが挙げられます。
◆網羅的な知識の維持
◆問題を解く感覚(問題を見極める力・正確に集計等を行う力)の維持
ポイントは実力の維持を行う,というところにあります。今の時期に総合得点を上げに行くには,実力を伸ばすのに時間がかかる計算科目よりも,短期的な暗記で実力を伸ばせる理論科目に時間を割くことが得策であると考えられます。
そのため,理論科目に可能な限り時間を割いて暗記量を増やし,計算科目である財務会計論(計算)は実力の維持に努めるのが基本的な方針になります。
次に,上記2つを達成するためにやるべきことは以下のとおりです。
①テキストの回転
まず,テキストを回転することによって,知識の漏れがないかどうかを確認します。このとき,ただ流し読みをするのではなく,解く手順はどうか?間違えやすいポイントはないか?などを意識しながら頭を使ってテキストを回転することが重要です。
なお,問題集を回転することでも知識の維持をすることが出来ますが,同じ問題ばかり解いていると「問題のパターンを覚えてしまい,考えなくてもなんとなく問題が解けてしまう」という状況になりがちです。この場合,知識の維持をしているつもりにも関わらず,ほとんど頭に入っていないというような状況になってしまいます。そのため,問題集の回転よりも,上述したように頭を使ってテキストを回転することの方がおススメです。
②問題のまとめ解き,答案練習の解き直し
テキストの回転のみだと,問題を解く感覚が維持できません。そのため,問題集について時間を区切ってまとめて解いたり,答案練習の解き直しをしたりすることで,問題を解く感覚の維持をすることも必須です。
解き直しのペースは2~3日に1回くらいでいいと思います。また,制限時間を80~90分程度として,個別問題と総合問題を織り交ぜて本試験と同じ感覚で解くのもいいと思います。
以上が残りの時期の学習方針です。もちろん個々人の状況に応じてやるべきことは変わってくると思いますので,もし迷っていることがありましたら,各専任講師に相談しましょう!!
では,残り1ヶ月頑張ってください(^*^)/