亀尾講師

「公認会計士論文式試験(14年8月)の総評」亀尾講師(簿記)

論文式試験お疲れ様でした(^*^)/

今回は財務会計論(計算)の論文式試験の総評について書いていきます。

<会計学 第3問>

第3問の計算問題では,主に国内子会社と在外子会社の連結会計と持分法会計が出題されました。昨年度までは,個別財務諸表の作成と連結財務諸表の作成を同時に問う形式での出題が主流でしたが,今回は個別財務諸表の作成に関する要素は非常に少なく,ほとんどの内容が連結財務諸表の作成に関するものでした。

問われている内容のうち,資本連結関連の箇所は在外子会社も含め基本的なものばかりでしたが,成果連結関連の箇所は親子会社間の未達取引の推定など少し考える必要があるものも含まれていました。

全体としては,解きやすい問題であったと思われますので,16問中8~9問程度がボーダーラインになるかと思われます。

<会計学 第5問>

第5問の計算問題では,資産及び負債の増減と当期純利益の関連を問う問題と退職給付会計の2つが出題されました。

前者は,おそらくほとんどの方が初見のものであったかと思われます。題意を正確に汲み取ることが出来れば完答することもできますが,なかなか難しいと思われます。資産及び負債の増減で数か所と,資産及び負債の増減と当期純利益を一致させる計算式で部分点が拾えればもうけものだと思います。

後者は,一見すると見慣れない問われ方をしていますが,前者に比べると比較的題意を汲み取りやすかったのでは?と思います。そのため,5問中3問程度は得点したいと思います。

以上より,第5問では5割弱程度がボーダーラインになるかと思われます。

<総評>

計算問題は全体的に昨年度に比して易化していると思われます。しかし,理論問題のボリュームが例年よりやや多いように感じますので,計算問題に思ったように時間を割けなかった方が多かったのでは?と思います。

そのため,易化はしているものの,ボーダーラインは5割程度の点数に落ち着くのかな,という風に考えております。

以上が総評となります。

それでは皆さん、いい報告が聞けることを心より願っております!お疲れ様でした!!

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