登川講師

リース会計を理解する!~会社がリース取引をする3つのメリット~ 登川講師(簿記)

公認会計士講座 財務会計論(計算)簿記 担当 登川講師

テーマ:財務会計論(簿記)の論点解説
論点:リース会計
対象:公認会計士試験
重要性:★★★

先日リース会計の講義を行いました。

リース取引は実務ではかなりメジャーな取引であり,その対象は机やコピー機等の備品から,工場の機械,はたまたジャンボジェット機まで広範囲に及んでいます。しかしながら,実生活ではリース取引は馴染みがないため,学習する上ではなかなか理解が難しい論点の1つです。

そもそも,「なぜ会社はリース取引というものを選択するのか?」ということがイメージ出来なければ理解しようにもできません。

というわけで,今回は会社がリース取引をするメリットについてご紹介します。
(ある設備を導入する際は,会社は大きく「購入」と「リース」という2つの手段がありますので,それらを比較しながらおさえましょう)

【メリット1】設備導入時に多額の資金が不要

特に高額な設備を導入する場合を想定します。

・「購入」を選択すると…
当該資金を自社で用意もしくは銀行から借入れなければならない。

・「リース」を選択すると…
基本的に一定のリース料を毎月支払うのみになり,初期投資額を大きくおさえることができる。

よって,「リース」を選択すると資金的に余裕が生じます。さらにその結果,その分の余剰資金を他の投資に回すことが可能になり経営資金を有効に活用できます。(下記具体例参照)

*******************

手許の資金:100百万円
A投資案
・初期投資額:100百万円
・収益率:年30百万円
B投資案
・初期投資額:100百万円
・収益:年40百万円
・初期投資の設備はリースが可能

この場合,「購入」を選択した場合にはどちらか一方の投資案しか選択できないため,会社は高収益のB投資案を選択する結果,得られる収益は40百万円になる。
対して,B投資案の設備を「リース」した場合には,B投資案をリースでまかない,手許の資金をA投資案に回せるので,得られる収益は両方の合計の70百万円になる。

このように,リースすることで経営資金を有効に活用できていることがわかります。

【メリット2】事務管理の省力化

資産というものは,固定資産税の計算・納付の手続きや,保険料の支払い,故障した場合の修理対応など様々な事務管理が生じます。

・「購入」を選択すると…
上記の様々な事務管理を自社で行う必要が生じ,事務負担が増す。

・「リース」を選択すると…
そのリース物件の所有者はリース会社であるため,そのような事務管理はリース会社が行うことになる。

よって,「リース」を選択すると借手の事務管理の省力化が可能になります。

【メリット3】コストを容易に把握できる

会社は投資の収益性の判断のために,どのくらいのコストがかかるということを把握する必要があります。

・「購入」を選択すると…
上記の通り,様々なコストを自社で計算することになり,コスト計算が煩雑になる。

・「リース」を選択すると…
リースの場合には一括してリース会社にリース料を払うのみになり,コストの把握が容易

よって,「リース」を選択するとコスト把握が非常に容易になります。

上記のとおり「リース」には「購入」と比較して大きなメリットがあります。

だからこそ,様々な会社において,様々なものを対象として,リース取引はとても活発に行われています。

このようなリース取引のメリットを知ることが,リース取引の理解の手助けになるはずです。

是非ともリース会計を得意論点の1つにして下さい!

***

今回の記事は公益社団法人リース事業協会のウェブサイトを参考にしています。
その他のメリットも掲載されていますので,気になる方はどうぞご覧下さい。

【簿記の細道~リース小話】
ボブ「初期投資もおさえられて,事務管理も省略できるなんて,購入に比べるとリースはお得な取引ですね。」

ノボ「ただ,当然リース料には,金利部分や事務管理のコスト代金も入っていることに注意が必要だ。”リースはリーズナブル”とは一概には言えないぞ」

(補足)
今回はリース取引のメリットにのみ注目しましたが,当然デメリットもあります。その点はまた今度ご紹介します。

⇒To Be Continued…!?

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東京CPA会計学院 財務会計論講師
登川雄太
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