有賀講師

「公認会計士論文式試験(14年8月)講評」有賀講師(租税法)

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租税法担当の有賀(あるが)です。

先日,論文式試験がありましたので,今回は論文式試験に関して書いてみます。

租税法については,問題のボリュームが多く,かつ,難易度の高い問題となっており,受験生としては手応えを感じづらい試験だったのではないでしょうか。

それでは,理論(第1問)の方からもう少し見ていきます。

問題1は,通常の記述形式で4問出題されました。このうち,問1・問3・問4は基本通達が絡む問題となっていました。通達の内容を知らないと,何を書いて良いかわからない問題もありましたので,そのような問題に関しては,結論だけ書いておいて,あとはあまり時間をかけないというのもアリだったのではないでしょうか。

問題2は,○×形式で根拠条文を問う問題が5問出題されました。簡易課税制度や修正申告書・更正請求書における指定寄附金等の取扱いなど,細かいところからも出題されていました。これらについては,時間内で条文を探し出せるかという勝負になりますが,見つけられなかったところで大きな痛手にはならないかと思われます。

次に,計算(第2問)についても,簡単に見ていきます。

問題1の法人税法ですが,受取配当等の益金不算入額(控除負債利子額),リース取引,貸倒損失の(2)らへんは難しかったですね。基本的な問題さえしっかり取れていれば,それで問題ありません。ちなみに,控除負債利子額の計算は難しかったんですが,CPAの第1回論文式模擬試験で同じ論点を出題していたんですよね。それでも,試験時間内で気付けなかった方や,仮に気付けたとしても“6ヶ月以上”かどうかの判定に迷った方が多いかと思いますので,できなくて良い問題なんですが。

問題2の所得税法では,退職所得(退職所得控除額)の計算は難しいですが,その他は基本的な問題でした。

問題3の消費税法は,全体的に難しかったです。問1の(1)と(2),問3,問4,問5の返還等対価に係る税額と貸倒れに係る税額らへんで,得点しておきたいですね。

上述しましたが,ボリュームが多かったので,難しいところに時間をかけずに,比較的容易な問題を解きにいくという問題の選択が重要であったと思います。CPAでは,普段からボリュームの多い問題を解かせているので,時間配分で大きな失敗をしてしまったという方は少ないのではないかと思います(そう思いたいです)。それでも,普段通りの力を試験で出すというのは難しいですから,失敗してしまったという方もあまり気にしないでください。本試験では,ほとんどの受験生が何かしら失敗をするものです。

ということで,簡単ではありますが,今回はここらへんにしておきたいと思います。

論文式試験を受験された方々は,3日間お疲れ様でした。

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