
「公認会計士講座 監査論 理論問題を記述するに当たって注意すること」齊藤講師(監査)
こんにちは。
監査論の専任講師の齊藤です。
これから,月に1回ブログに投稿することになりましたので,
まず,自己紹介ということで,自分が大事にしている言葉から,簡単に書いていきます。
「明るく,楽しく,前向きに!」
・ 何をするにしても,明るい雰囲気で! 周りに心配をかけない!
・ 同じことをするなら,できる限り,自分が楽しくなるように!自分や周りの人が楽しめるように工夫しよう!
・ 失敗しても,常に前向きで!同じ失敗をしないように対応策を考えよう!
自分は,常に,このようなことを考えながら,行動しています。
だから,皆さんにも,
・ 暗い顔で勉強するのではなく,明るい顔で勉強してほしいと。
・ 嫌々勉強するのではなく,できる限り,楽しんでほしいと。
・ 答練で点数が悪くても,常に前向きに,対応策を真剣に考えてほしいと。
思いながら,色々と話を聞いたり,アドバイスをしています。
自分が大事にしている言葉についての紹介は,これくらいにして,本題にいきましょう。
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このブログを見ている方の中には,8月の論文式試験を
受験する方もいるかと思います。
しかし,時期も時期なので,今後の学習方法というよりは,
理論問題を記述するに当たって注意してほしいこと
(論文式試験の時間内で注意してほしいこと)について,
簡単に書いていきたいと思います。
まず,監査論に限らず,理論問題を記述するうえで,
最も大事なことは,「問題に答えること」。
そのため,問題文をしっかり読むようにしてください。
また,記述する際にヒントとなる情報が問題文に書かれていることもありますので,そのヒントを見逃さないように注意してください。特に,事例問題の場合は!
そして,「論理的に記述すること」も大事。
そのためには,
直接的な理由のみならず,「理由の理由まで記述すること」が必要になります。
論理が飛躍しないように,丁寧に記述するようにしましょう。
ここで,「理由の理由」は,
多くの場合,監査総論の論点,監査主体論の論点,各論点の前提となる考え方に辿り着きます。
そのため,「各論点の前提となる考え方」まで論拠が繋がっているかを考えてから記述するように心がけましょう。
より説得力が増す文章にするために。
なお,参考までに,
先日から始めたツイッターの投稿のなかで,
最もお気に入り登録されている内容である
「理由の理由として記述する可能性がある,各論点の前提となる考え方」
を例示しておきます。
監査論の総仕上げとして,
これらの論点/考え方と具体的な規定を論理的に繋げられるかという視点を持ちながら,テキストを最終確認してみるのもよいと思います。
【参考】監査総論や監査主体論の論点,各論点の前提となる考え方の具体例
【監査総論】
監査の目的(監査人の責任含む),監査の必要性,監査の機能,監査の限界など
【監査主体論】
専門能力,公正不偏の態度の保持,外観的独立性の保持,正当な注意(懐疑心含む),品質管理(監査の質を合理的な水準に確保すること)など
【監査実施論】
リスク・アプローチの根幹である,監査リスクを許容可能な低い水準に抑える,監査を効果的かつ効率的に実施するなど
【監査報告論】
利害関係者の理解の促進,監査人の責任の明確化
【内部統制監査】
内部統制監査の目的,一体監査,効果的かつ効率的な内部統制監査の実施など
【四半期レビュー】
年度との保証水準の相違(だから,簡略的な手続OK,二重否定の結論の表明),適時性の要請,年度監査の一環として実施など
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最後になりましたが,論文式試験において,皆さんが,
自分の実力を発揮できることを心よりお祈り致しております。
CPA会計学院 監査論講師
齊藤 慶三
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