登川講師

現金を理解する!~現金実査をしてみよう~ 登川講師(簿記)

本日はCPA講師による、公認会計士講座 財務会計論の論点解説をいたします。

テーマ:財務会計論(簿記)の論点解説
論点:現金
対象:日商簿記1級,公認会計士試験
重要性:★★★

東京CPA財務会計論講師の登川です。

今回は現金について解説します。

現金のメイン論点の1つに現金実査があります。

現金実査はそこまで難しくないですが,なんとなく苦手意識をもってしまっている方もいるかと思います。

そこで,今回は現金実査を取り上げます。

現金実査は実際の企業でも行われていますし,公認会計士が監査の一環としても行いますので,具体的にイメージしてみましょう。

<初めての現金実査>

 現金実査①

金庫です。

では,中を開けて実査をしてみましょう!
現金実査①
色々入っていました。

まずは左上から。

現金実査④紙幣

これは紙幣ですね。今回は1,000円札です。

続いて左下。

現金実査⑤郵便為替証書

これは 馴染みがないと思います。定額小為替証書と書いてありますが,いわゆる郵便為替証書の1つです。

これを郵便局にもっていくと換金してもらえます。

今回は100円と書いてありますので100円硬貨と換金されます。

続いて,右上。

現金実査⑥収入印紙

これは切手に似ていますが,よーくみると収入印紙と書いてあります。

収入印紙はお金を払った(税金を収めた)証明書みたいなものなので換金することはできません。領収書や契約書に貼ります。

最後に右下。

現金実査⑦メモ出金

領収書に出金したというメモがついています。これはお金は払ったのですが,未記帳の状態ということを表しています。(メモ出金)

以上が現金実査の結果です。

ここで,今回のケースを簿記の問題文にすると以下のとおりになります。

【設問】

以下の資料に基づいて,現金実査額を求めなさい。

決算日に金庫を実査したところ,以下のものが保管されていた。

①紙幣1,000円
②郵便為替証書100円
③収入印紙800円
④会議費の支出を示すメモ300円

いつもどおりの問題文ですが,上記のイメージがあることで,より具体的にイメージすることができると思います。

【解答】

1,000円(紙幣)+100円(郵便為替証書)=1,100円

となります。

注意ポイントとしては大きく2点

・収入印紙は換金できませんので現金の範囲には含まれません。

・出金したメモ書きについては,もうすでに支払い済みなので,現金実査額の算定において加味する必要はありません。

どうでしょうか?

以上のように具体的にイメージすることで現金実査も取っ付き易くなると思います。

現金実査の問題は直近の短答式試験(平成26年第Ⅱ回短答式試験)でも出題されました。

具体的なイメージとともに,現金実査マスターになりましょう!

【簿記の細道~現金小話】

ボブ「タンスにあるへそくりは現金実査の対象にならないからB/Sには計上されないってことですか?」

ノボ「バカモン!タンスにあっても現金だ!それを簿外資産にするなんて厳禁だ!」

⇒To Be Continued…!?

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東京CPA会計学院 財務会計論講師
登川雄太
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