
「公認会計士試験論文式試験(14年8月)に向けた対策」亀尾講師(財務会計論(計算))
はじめまして。財務会計論(計算)を担当している亀尾です。よろしくお願いします。
論文式試験まであと2週間を切り,ラストスパートの時期になりました。今回は財務会計論(計算)における論文式試験に向けた対策についてお話しさせていただきます。
まず,財務会計論(計算)の試験傾向についておさらいします。
<会計学 第3問>
第3問の計算問題では総合問題が出題されます。特に直近3年間は個別財務諸表の作成と連結財務諸表の作成を同時に問う形式で出題がされています。
第3問の総合問題の特徴として,①問題文の分量が多いこと②内容も幅広く出題されること,が挙げられます。
難易度は標準的なものから高いものまで出題される傾向があり,4割5分~5割程度が合格点となることが多いです。
<会計学 第5問>
第5問の計算問題では個別問題が出題されます。
第5問の計算問題の特徴として,①分量が少なく各問題がピンポイントで解答できること②内容も幅広く出題されること③計算過程を問う問題が出題されること,が挙げられます。
難易度は易しいものから標準的ものまで出題される傾向があり,5割~5割5分程度が合格点となることが多いです。
以上が直近の試験傾向です。次は上記を踏まえて今後対策についてお話していきます。残りの時期で意識して頂きたいのは主に以下の2点になります。
◆網羅的な知識の維持
◆総合問題を解く感覚(問題を見極める力・正確に集計等を行う力)の維持
◆網羅的な知識の維持
第3問も第5問も幅広い論点から出題される傾向があるため,網羅的な知識の維持が不可欠となります。そのため,出題範囲の要旨網掛け部分を中心にテキストを用いて知識の維持を行うようにしてください。このとき,ただ流し読みをするのではなく,解く手順はどうか?間違えやすいポイントはないか?などを意識しながら頭を使ってテキストを読み込むことが重要です。
◆総合問題を解く感覚(問題を見極める力・正確に集計等を行う力)の維持
第3問で出題される総合問題は,解く問題と解かない問題の見極めを行う力や正確に集計する力なども問われます。これはテキストを読み込んでいるだけだとなかなか維持できない力になるため,答案練習の解き直しによって実力を維持することをおすすめします。
解き直しのペースは2~3日に1回くらいでいいと思います。また,制限時間は40分程度として,すべて解くという発想で解くのではなく,拾えそうなところを限られた時間の中で正確に拾う練習をするという意識で解くことがおすすめです。
以上が財務会計論(計算)について残りの時期でやっていただきたい対策です。それでは皆さんラストスパート頑張ってください!!