公認会計士試験 勉強方法 ~成果は量と質の掛け算!バランスを考えよう!~

今回は、勉強方法の量と質のバランスについて、説明していきます。

勉強の成果は、量(勉強時間)と質(勉強方法)の掛け算で決まります。では、どうやって量と質が合格に必要な水準に達しているのかを判断すればいいのでしょうか。

たとえば、何の目印もない、砂漠で600㎞先の目的地に1カ月で歩いて到達しなければいけないとしましょう。この場合、単純に考えれば、1日20㎞の速度で、正しい方向に歩けば目標を達成できます。このようなケースでは、方位磁石を定期的にチェックし正しい方向を確認しながら、歩く速度に気をつけて毎日20㎞進めばいいのです。 この時の歩くスピードこそ量を意味しており、歩く方向が質を意味しています。

このように、量(スピード)と質(方向)が明確な場合には、悩む必要はないのですが、勉強のように、必要な量と質が明確にわからないので悩みが生じるのです

 ではそこに対して、みなさんはどのように勉強すればいいのでしょうか。

・必要な絶対量の勉強時間を確保する

まず、量ですが、忘却曲線を意識し、最低3回は反復することが一般論として言えます。これは、テキストの読み直し・問題集の解き直し・答練の解き直しを3回転することを意味します。人間の脳は、情報を受け取ると短期的記憶として一旦とらえ、そして、生きていくために本当に必要な情報のみ長期的記憶として認識し、忘れないようにするという仕組みになっています。逆を言うと、生きていくために本当に必要な情報以外は、忘れるようにできているのです。

それは、日々、様々な情報が入ってくるため、必要な情報以外忘れていかないと、脳の容量がいっぱいになってしまうためです。そのため、最低3回は反復し、脳に『これは長期的記憶に入れてくださいとお願いする』ことが必要となるのです。

酔っ払いで千鳥足になっている人が、自宅には帰れるのは、自宅への帰宅ルートが長期的記憶にインプットされているためです(笑)。彼らは、どんなに記憶を失おうとも不思議と自宅に帰還しています。

成果が上がらない人の原因の80%程度は、この絶対的量の不足に起因していると言えます。なぜなら、量をやっていて、結果が伴わなければ、質はどんどん改善されていきますが、量が足りない場合には、いつまでたっても質の改善が進まないという状況になってしまう可能性が高いのです。量が足りていない人は、1日5㎞や10㎞で進んでいるのに、1カ月で到着する気満々というような状況になる恐れがあります。明らかに到着できないにも関わらず、勉強では本当にこういう事態が多く起こっているのが現状です。

・正しい勉強方法を実践する

次に、質(やり方)とは何を意味するのでしょうか。これも理解の部分で説明していますが、再度補足すれば、以下の3つのステップに分けられます。

1.論点を正しく理解する

これは、自分の言葉で説明できるようになることを意味しています。難しい専門用語を使わずに、他人に説明できるかを想像してほしいと思います。このステップをおろそかにしている人が多いのが現状です。これは、講義後に、再度テキストをしっかり読み込み、理解できていないところを質問して納得することで解決できます。

2.知識を問題と有機的に結合させる

これは、問題を解く際の留意点までもしっかり理解することを意味しています。最終的に問題を解くことが目的である以上、単に知識をしているだけではなく、どのような問題が出題されるかを意識し、実際に問題を解く際に、どこに注意し、どのように解くのかを抑え込むことが必要になります。

つまり、実戦を想定して練習することを意味しており、これをおろそかにしている人は、答えを見ればわかるが、なかなか答練で点数が取れないということになってしまいます。

3.各作業を行う意味の本質を考える

なぜテキストを読み込むのか、なぜ問題集を反復するのか、一つ一つの作業を行う意味の本質をしっかりと考えて実施することが大切になります。

テキストは、正確な理解ができているかを確認するために読み、定期的に知識の漏れがないかどうか確認するために読み込むことが目的です。

また、問題集は、知識が問題と有機的に結合できているか確認するために解き、定期的に反復することでその力を強化させるために解き直すことになります。

このような本質を一切考えずに、闇雲に3回転しても効果はあまり得ることはできません。これは、ゴルフでいえば、何も考えずに、素振りを繰り返すのと同じで、しっかりと目的を考え、質の高い反復を繰り返さなければいけないのです。

そのため、テキストは何回転すればいいですか?個別問題集は何回転すればいいですかという質問は愚問とも言えます。一般論として最低3回転ということは伝えられますが、2回転でも上記のことを習得すればそれでいいですし、3回転でも上記のことを習得できなければ5回転することが必要になります。 本質を考え、何をすべきか、どういう目的を持って取り組むべきか、論点ごとにも変えなければいけません。

そして最後に、合格したいのであれば、答練を必ず受けることです。なぜなら、答練こそが唯一の中間チェックポイントであり、今のやり方や量で正しいのかをチェックできるからです。

『合格する方は、大部分が答練をすべて受ける』

答練を受けない方は、先ほどの砂漠の例でいえば、1日歩いたのに、方位磁針を確認せずに、まあ、方向はあっているかなと思い込み、進むのと同じぐらい愚かなことです。しかし、こと勉強になると方位磁石を一切確認せず、全く別の方向にひたすら向かっている人が多いのです。そして、本番が近づいて、あれ、到着する気配がないことに気づき、手遅れになってしまうのです。

だからこそ、まずは、答練を必ず受け、合格点を取ることを目指すことが重要です。合格点が取れなければ、今までのやり方や量を改善する必要性を実感できますし、必要な対策を講じることが可能になります。合格者の全員が、はじめからすべてうまくいっていたわけではなく、みな、答練を受け、壁にぶつかり、改善し、成長していっただけなのです。 皆さんが、正しい勉強方法と正しい量を実践できれば、合格の可能性は飛躍的に高まります。

だからこそ、正しい勉強方法と正しい量を実践することを大切にしてほしいと思います。

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