公認会計士のキャリア・やりがい ~多くの選択肢がある公認会計士!ファーストキャリアの選び方

今回は、公認会計士のファーストキャリアの選び方について、説明していきます。

公認会計士の業務範囲は非常に広く、監査・税務・ファイナンシャルアドバイザリー業務・株式公開支援業務などは、監査法人またはそのグループ企業で行うことができます。しかし、各種金融機関での専門的業務・戦略系のコンサルティング業務・事業会社でのCFO業務、財務会計業務などは、監査法人やそのグループ企業で行うことは難しくなります。このように、公認会計士の知識を活かした業務は様々であるため、みなさんが合格後に選択できるキャリアの選択肢は非常に多くなります。

そのため、公認会計士を目指した動機自体が、監査法人での業務ではなく、その他のキャリアだったという人も少なくありません。そのような人は、合格後に、いったん監査法人に就職するか、いきなり他のコンサルティング会社や金融機関・事業会社に就職するか悩む方もいます。

ここで、すべての人に共通して、唯一絶対の正解などないということを理解してほしいと思います。なぜなら、どの選択肢を選ぼうとも、その道で結果を出せば正解になりえますし、結果を出せなければ正解ではなかったとなってしまう可能性があるからです。そのような前提の上で、一般論としてファーストキャリアに選び方について、まずは、監査法人に入所することを強く薦めたいと思います。そして、公認会計士として一人前になった後で、他の道へ転職していくことがいいと感じています。

その理由はいくつかあります。

1つ目が、社会を知らない状態で将来のキャリアを決めるのは難しいことが挙げられます。

公認会計士の数ある業務の中で、将来的に、どの業務に自分が心からやりがいを感じるのか。どの業務でこそ、自分の強みが最大限発揮されるのかなど、社会人経験を経ていない段階で判断するのは非常に難しいと思います。だからこそ、監査法人で様々な業界を知り、様々なキャリアの実情を理解したうえで、セカンドキャリアを考える方が、正しい選択を行いやすいと言えます。

実際に、ファーストキャリアで監査法人以外を選択される方も合格者の5%程度います。しかしそういう方の半分程度は、その後監査法人に転職しなおしているという事実もあります。

2つ目が、市場での価値が高まるということが挙げられます。

社会に出れば、どのような価値を会社に提供できるかが、市場での皆さんの価値になります。そのために、どのような武器を手に入れているかが問われてしまいます。

そして、周りの人があまり手にしていない武器、つまり、多くの人が提供できない価値を提供できる人ほど、市場での価値は高く評価されることになります。

ようは、如何にレアで強力な武器を手に入れるかということが重要になります。将来、金融業界に進みたい、コンサルティング業界に進みたい、ベンチャー企業に進みたいと思っていても、公認会計士としての様々な武器を持ってから飛び込んだ方が、その業界でレアな存在になれる可能性は高まります。たとえば、財務や税務に関して、公認会計士レベルまで習得しているコンサルタントや金融マン・ベンチャー経営者は少ない。だからこそ、他の人が持っていない武器を手に入れてから転職したほうが、提供できる価値に差別化が行いやすくなり、結果して評価が高くなることにつながります。

3つ目は、そんなに焦る必要がないことが挙げられます。

社会人生活は、40年間、今後は50年間もあります。だからこそ、20代の数年間を焦りすぎる必要はないのです。確かに、社会人なりたての頃は、入社5年目と入社2年目の3年間のキャリアの差はとてつもなく大きく感じると思います。でも、入社20年目と入社17年目の3年間のキャリアの差はほとんど無いに等しくなります。

なので、キャリアの年数の差ではない別の経験をしておく意味は、将来的な差別化を生むためには、とても大きいと言えます。だからこそ、せっかく公認会計士試験を合格したからには、公認会計士として一人前の経験を積んでから、次のステップに進んだ方が、20年後を考えた時に、プラスは大きいと言えます。

4つ目は、監査法人でのキャリアも相当魅力的であることが挙げられます。

公認会計士の仕事は、基本的に支援業務です。さらに、クリエイティブさを強く求められるかと言えば、そうではない業務も多いです。そこに不満を持つ人もいますが、実際には、約半数の公認会計士が生涯監査法人に勤務し続けます。

その理由は、社会全体に対する業務の重要性・やりがい・安定性・収入面共に、通常の一般企業に比べ魅力的なためです。なので、まだ経験もしていないイメージだけで、また、ちょっと公認会計士の仕事に触れた程度では、監査法人の魅力も十分に理解できていない可能性が高いと言えます。

よって、まずは、監査法人で公認会計士としてのスキルを身に付け、監査の醍醐味を十二分に理解してから、判断してもいいのではないかと感じます。

ただし、監査法人に入所して、なんとなく監査を数年間やっていただけでは、大したスキルは身につかないので、それこそ、監査しかできない公認会計士になってしまう可能性もあります。そうなってしまうと、監査法人での経験が、他の事業会社に転職した場合には、ほとんどプラスにならない可能性が高くなるリスクもあります。だからこそ、監査を通じて、監査のスキルのみならず、様々なビジネススキルを習得する必要があります。さらに、様々なビジネスへの理解や、業界に対する理解を深める。企業の業務の流れを理解する、財務諸表からビジネスを立体的に読み取る力など、様々な能力を養ってもらいたいと思います。

それが、最終的に他の分野に進んでも自分を支えてくれる力になりますし、また、監査法人でパートナーを目指す場合にも、より質の高い公認会計士になり、マネジメントを担う力にもつながります。

そのため、まずは、最初の3年間は、監査法人内で、どんな仕事でも引き受け、その仕事に全力で取り組み、同期で一番成長するぐらいの気概で臨むことがお勧めです。

公認会計士の業務やキャリアを詳しく知りたい方は下記もご覧ください。

『公認会計士のキャリア選択(監査法人のパートナー)』

『公認会計士のキャリア選択(独立開業)』

『公認会計士のキャリア選択(大手企業の経理・財務・経営企画)』

『公認会計士のキャリア選択(コンサルティングファーム)』

『公認会計士のキャリア選択(金融機関)』

『公認会計士のキャリア選択(ベンチャー企業)』

『公認会計士の仕事内容(基本編)』

『公認会計士の仕事内容(監査業務編)』

『公認会計士の仕事内容(税務業務編)』

『公認会計士の仕事内容(アドバイザリー業務編)』

『公認会計士の仕事内容(その他の業務編)』


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