公認会計士のキャリア ~社会人最初の3年間が勝負!監査業務で多種多様なビジネスを知ろう!~

今回は、公認会計士試験合格後の最初の3年間の重要性について,説明していきます。

・監査法人で一人前の公認会計士に成長する

公認会計士試験に合格した場合には,通常,監査法人という公認会計士が務める事務所に勤務することになります。ここで公認会計士として,様々な業務の経験を積むことで,専門家としての基礎を学びます。

監査法人で,少なくとも3年程度の実務経験を積まないと,一人前の公認会計士にはなれないのです。これは,医者を考えてもらうとわかりやすいと思います。みなさんも医師国家試験に合格したての医師に診察や手術をしてほしくないはずです。医師国家試験に合格しても,現場で様々な経験を積まないことには,一人前の医者となれません。

この点は,公認会計士も同じ。公認会計士試験に合格しただけでは,まだ実務経験を一切積んでいないため,そこから実務経験を積むことで一人前の公認会計士になれるのです。

公認会計士の業務は,監査業務以外にも,税務業務・アドバイザリー業務・株式公開支援業務など様々なものがありますが,すべての土台となる知識を,監査業務を通じて学ぶことができます。

逆に、監査を理解しないで、他の業務の質の高いサービスが提供できないと主張する公認会計士の諸先輩も多くいます。

ここで,監査業務とは,公認会計士が,実際にクライアントに出向いて,企業が作成した財務諸表が適正に作成されているかどうかをチェックし,その結果に対する意見を表明する業務です。

このような,監査業務を適切に行うために,公認会計士は,財務諸表の作成のベースとなる会計情報を監査するのはもちろん,何かおかしなことはないかという視点で調べる必要があります。そのため,公認会計士は,会計情報以外にも,その会社の置かれている状況や取締役会の議事録・重要契約書類など,様々な重要事項を調べることになります。

この監査の過程で,監査の実践を学び,さらには,財務諸表の裏側に込められている事実の読み取り方やビジネスの仕組みおよび業界の構造など,様々な見識を身に付けることができるのです。

どの社会人でも学校を卒業し,新入社員となった時は同じような経験をするはずです。最初は右も左もわからない状況から,仕事を一つ一つ覚え,3年も立てば,だいぶ慣れてきて、一人前に成長しています。

確かに,公認会計士は,会計・監査のプロであるため,その独占業務である監査は奥深い業務ですが,3年ほど監査法人で監査業務を行うことにより,公認会計士としての土台を学ぶことができると思います。

・最初の3年間が勝負

そして,社会人の最初の3年間というのはとても大切です。それは最初の3年間の常識がその後の社会人生活の常識になってしまうことが多いからです。

良い意味でも悪い意味でも仕事のやり方の型が出来上がります。だからこそ,最初の3年間で良い型を習得するように意識してほしいと思います。

そのため,最初の3年間は,特に積極的に仕事を引き受け,様々な経験を積む意識をもつこと,また,与えられた業務に全力で取り組み,その仕事から得ることができる経験を全て吸収する気持ちで取り組んでほしいと思います。

幸い,公認会計士の仕事は,クライアントごとにチームを組んで動いているので,より成果を出している人ほど,より多くのチームに呼ばれ,かつ,より重要性の高い経験を積めるチームに呼ばれることが可能になります。よって,スタートダッシュで同期に差をつけていくためには,まず,最初の3年間でできる限り成長するように意識することが大切なのです。

多くの人が,3年間の監査経験で,10社から15社程度のクライアントを担当することになります。つまり,通常のビジネスマンは自分の会社の中しか知ることができないのに対し,公認会計士は,多くの会社の中身を見ることができるのです。 かつ,公認会計士の監査を通じて,クライアント先の役員や部長クラスの人ともやり取りも可能です。

このように、多くの企業を知れる、多くの経営者と仕事ができることは、公認会計士の大きな魅力の一つと言えます。

なので,公認会計士の監査は,最初の3年間でも,様々な業界についての見識,多くの企業のビジネスの仕組み,多くの先輩方の仕事の仕方を吸収することができる,非常に恵まれた環境ですので,監査業務の長所を活かし,一つでも多くのことを学び公認会計士としての強い土台を創り上げてほしいと思います。

目の前の仕事が大変に思えることもあると思います。しかし、40年・50年という長い社会人生活を考えた場合に、若い時の苦労は非常に大きな財産になります。40代・50台代で活躍しているビジネスマンのほとんどが、20代・30代で相当の苦労をしています。それはいいかえれば、若い時の苦労があったからこそ、大きく成長することができたことを意味しています。

みなさんが、40代・50代になったときに、20代のあの時の経験が本当に活きている、あの経験があったからこそ、今の自分があると思えるような20代を過ごしてほしいと思います。

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