公認会計士勉強方法 ~膨大な量だからこそ理解が大切!適切な理解と適切な反復が定着のコツ!~

 今回は、勉強方法の理解の重要性について、説明していきます。

すべての物事で、目標を達成するためには量と質が重要になります。これは勉強でも同じです。必要な勉強量を正しいやり方で実践すれば、合格を勝ち取ることができます。

そのうえで、勉強では理解と暗記のバランスが大事になります。最終的に暗記していなければ本番で点数を取ることはできません。しかし、理解をしていなければ、何度覚えてもすぐ忘れてしまい、反復に時間がかかってしまいます。そのため、適切な理解をしつつ、適切な反復を行い定着させることが必要になります。

たとえば、A4用紙1枚に、日本語の文章とフランス語の文章がびっしり書いてあるとします。それぞれ同じ内容が書いてあり、5分の持ち時間で文章を覚えなさいという課題が与えられたとすると当然日本語の文章の方が覚えやすいと思います。その理由は、もちろん、内容が理解できるためです。

また、次の日に、抜き打ちで、昨日覚えてもらった文章を白紙の紙に書いてくださいと言われたとしましょう。この場合、ほとんどの人は日本語の文章は多少なりとも書けると思いますが、フランス語の文章はほぼ何も書けないと思います。これは、理解したほうが記憶が持続することを示しています。

また、理解するからこそ、多少の応用問題が出題された場合にも対応する力が養われます。公認会計士の試験において、類似した問題が出題されることはあっても、過去問や答案練習と全く同じ問題が出題されることは少ないため、理解していないと対応できないことが多くなります。

よって、出題範囲が膨大であり、かつ、応用的な問題も多く出題される公認会計士試験において、できる限り正しい理解をした上で、暗記をすることが求められるのです。

では、正しい理解とは何なのでしょうか。

理論的には、物事の構造を理解し、紐解いて説明できること。

より具体的に言うと、他人に論点ごとに、具体例を用いながら、自分の言葉で噛み砕いて説明できること。

他人に分かりやすく説明するには、本当に理解していないとできないものです。自分では理解したつもりになっていても、本当は、しっかり理解できていないということは多々生じています。それを確かめるためには、人に説明できるかを自問することがお勧めです。

たとえば、EUと聞いて、知らないと答える人はいないと思います。しかし、EUとは何で、どのような制度が設定されており、そのメリット・デメリットは何かを自分の言葉で説明できる人は少ないのではないでしょうか。これこそ、わかったつもりになっているが、実はよく理解できていないという具体例になります。

では、「論点ごとに、具体例を用いながら、自分の言葉で噛み砕いて説明できること」とはどういう状態を意味しているのでしょうか。

まず、全体像から具体的論点へと理解をすることです。その上で、一つひとつの点を理解し、その関係性をつなげ合わせることを意味しています。そして、その理解を人に説明できる状態こそ、真の意味での理解と言えます。

つまり、点を一つひとつ理解した上で、全体像から具体的論点へつなげる作業を地道にやることであり、これをインプットのための理解と呼びます。その上で、どのように出題される可能性があるのかを知り、問題を解く際の留意点まで抑え込む、これをアウトプットのための理解と呼びます。インプットのための理解とアウトプットのための理解を習得して、初めて、合格に必要な理解になります。

人にわかりやすく説明するには、ここまで理解できていないといけないのです。ただ、自分がどれだけ理解しているのかを確かめることは非常に難しいので、理解したつもりになっているということが多々生じてしまいます。

そこで、自分が理解しているかを確かめる手段として、勉強仲間とお互いの理解した内容を説明し合うことは有用になります。また、答案練習等で初見の問題を解けるかどうかでもある程度チェックできます。

さらに、理解というものは、とても抽象的なものであるからこそ、一つひとつの論点を自分の言葉で説明できるかを意識し続けることが大切なのです。

そして、正しい理解は、公認会計士試験に効率的に合格するのみならず、合格後に活躍するためにも非常に重要になります。公認会計士は、クライアントからの質問に対して、自らが有する専門知識に基づいて、回答することが求められます。さらに、クライアントの間違った処理を指摘し、クライアントの納得を得たうえで、正しく指導することも求められます。このように、公認会計士試験に合格した後も、会計・監査・税務に関連する事項に対する深い理解のもと、人に説明することが必要になるのです。

つい、復習を怠り理解不足になりがちですが、正しい理解をすることは多くのメリットがありますので、是非、正しい理解に基づいて、効率的に学習し、かつ、合格後に活躍してほしいと思います。


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