公認会計士試験、合格者の実態を徹底解説~合格率は8~10%ほど!年齢・職業・独学・学校など解説~

今回は、公認会計士試験の合格者の実態について,説明していきます。

公認会計士試験は願書提出者が13,000人~15,000人で論文式試験合格者が1,200人~1,300人程度です。このように,合格率は8%~10%と低いため,難関資格と言われているのです。

公認会計士試験合格者の年齢構成

次に,合格者の年齢構成をみてみると,合格者の最低年齢は18歳,最高年齢は60歳程度です。そのうち,20歳から25歳未満の合格者が全体の40%程度,25歳から30歳未満の合格者が530人で全体の40%程度です。つまり,20代の合格者が全体の80%程度を占めています。

次に合格者の職業をみてみましょう。

公認会計士試験合格者の職業

大学生や大学院生などを意味する学生が,全体の30%程度。東京CPAなどの資格支援スクールを意味する専修学校・各種学校受講生が514人で全体の40%程度。無職が全体の20%程度となっています。

ここで,もう少し解説を加えると,学生の合格者も大部分が資格支援スクールに通っています。また,専修学校・各種学校受講生というのは,大学卒業後に資格支援スクールで勉強している人を意味していますので,基本的に,無職の状態を意味しています。その上で,無職の20%程度の人は,以前は資格支援スクールに通っていたが,合格した年には独学に切り替えていた人を意味していると考えられます。

以上から,合格者の30%程度は,大学や大学院に通いながらダブルスクールをして合格しており,合格者の60%程度は,大学や大学院を卒業後に就職しなかった、またはいったん就職したが退職して、勉強し,合格しているという実態が把握できます。

一時期,金融庁は,公認会計士に社会人が合格しやすいようにという方向に制度を変更し,社会人の合格者の増加を目指したことがあります。しかし,働きながら公認会計士試験に合格している人は,合格者の1割程度であるという現状を見る限り,その難易度から,社会人が仕事をしながら合格することは相当困難な資格であると言えます。

ですので,いったん就職した後に公認会計士を志す場合には,会社を退職して学習を行うのが一般的であるが,最初は仕事を辞めないで学習を開始することをお薦めします。

なぜなら,会社を退職しなければ,万が一勉強を断念しても大きなリスクにはなりませんが,退職してしまった場合には,万一勉強を断念した場合に,再就職が難しくなるからです。そのため,まずは仕事と両立しながら,3カ月から半年程度は学習し,手ごたえがつかめてきた段階で,退職して勉強に集中するほうが無難と言えます。

このように,合格者の属性を分析すると,勉強の開始年齢は,正確な統計はないですが,大学1年生・2年生の段階から始める人が半分程度いると思われます。そして,残りの半分が就職活動の前後や,いったん就職し,3年以内に会社を退職し勉強を開始していると予想されます。

公認会計士試験合格者の女性割合は20%弱

次に,公認会計士の女性の割合をみてみましょう。合格者のうち,女性の合格者は20%弱であり、女性合格者は,毎年増加している。

その背景には,これからの時代を考え,専門知識をつけることで,一生仕事をしていきたいと思う女性が増加していることが挙げられます。さらに,公認会計士は,その仕事の性質上,女性に非常に向いているという側面も後押ししています。

具体的には,

①一つひとつの業務を積み重ねていくこと

②男性と同様の評価を受けられること

③仕事の時間や場所を自分の裁量で決めやすいころ

④転勤等が少ないことなどが挙げられます。

近年は,多くの監査法人も女性が働きやすい環境を積極的に整える動きを見せているため,今後,益々女性の公認会計士が増加すると予想されます。

このように,公認会計士業界では,女性は男性と同等の評価を受けることができる環境が整えられています。しかし,わが国全体でみると,女性の社会進出は,徐々に改善されているとはいえ,先進国でとても低い状況にあります。

世界経済フォーラムが毎年発表しているレポートによると,日本の女性の社会進出度は,135か国中101位です。そして,内閣府が公表している,2013年度版「男女共同参画白書」によれば,日本企業の女性管理職の割合は,11.1%と,先進国の中では最低水準です。アメリカの43.0%,フランスの38.7%と比較すれば,いかに女性の社会進出が進んでいないかがわかると思います。

少子高齢化が進み,労働人口が減少する日本において,有能な女性の能力を活かしていくのは重要な課題であるにもかかわらず,なかなか改善していないのが現状です。

そのような中で,女性が男性と同等に評価され,出世できる公認会計士の業界は,女性にとっては,非常にやりがいを持ちやすいと言えるのではないでしょうか。

公認会計士試験合格者の平均は、25・6歳、学習期間3年

以上が合格者の実態ですが、公認会計士試験の平均合格年齢は、25歳~26歳で、合格までの平均学習期間は3年程度であることを考えると、学生時代に勉強を開始する人と、いったん就職をしたが、早期に退職して学習を開始する人が大部分であると言えます。また、これからの時代を考えた場合には、女性にも非常におすすめの資格と言えます。

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