公認会計士試験 ~公認会計士として登録するには?実務経験と実務補修を詳しく解説!~

今回は、公認会計士試験合格後の公認会計士の登録要件について、説明していきます。

・公認会計士として登録するためには、

公認会計士試験に合格した場合に、すぐに公認会計士としての登録をし、名刺に公認会計士と書けるわけではありません。実は、公認会計士として登録するためには、試験合格以外に、2年間の実務経験(業務補助)と3年間の実務補修を受ける必要があります。

実務経験とは、実務の現場で経験を積むことであり、具体的には、「公認会計士や監査法人を補助する業務補助と財務に関する監査・分析その他の実務に従事する実務従事があります。

専門的な話になるとわかりづらいので、簡単に言うと、監査法人で2年間勤務するか、事業会社で公認会計士の知識に基づく専門業務を2年間行うことが求められているのです。

この実務経験は、試験合格の前後は問わないため、試験合格前に積むことも可能ですが、一般的には、合格後に2年間勤務して満たすことが多いです。

医者でも、昨日医師国家試験に合格した方に手術をしてほしくないのと同じで、公認会計士も合格しても2年間の実務経験を経ないと、一人前の公認会計士としては認められないということになります。

次に、実務補習について説明します。実務補習とは、公認会計士試験合格後に行う座学の実務研修です。一人前の公認会計士となるために必要な技能を習得するために受ける座学の研修であり、基本的には、平日の夜と土日で実施され、講義のペースは、公認会計士の繁忙期を除き、平均すれば、週に1回から2回程度の頻度で行われます。

実務補修制度は、3年間の単位制を採用しており、必要単位を取得しないと修了できないことになっています。単位は、講義に出席する形式で与えられるもののほか、テスト、レポート、ディスカッションなどにより与えられます。そして、必要単位を取得した上で、最後に修了考査という卒業試験に合格することが必要です。修了考査に合格したことで、実務補習がすべて修了する。

こう聞くと、公認会計士試験に合格した後に、再度試験を受けることになるとびっくりするかもしれません。しかし、修了考査は合格率が70%程度ある試験であるため、過度な心配はいりません。

かつ、仕事をしながら毎年受けることが可能なため、万が一に合格しなかった場合であっても、翌年以降、何回も受けることが可能です。ただし、油断しすぎていると何年も合格できないという可能性もありますので、過度の油断は大敵です。

公認会計士登録することで、監査法人内の地位や給料が上がることが一般的ですので、なるべく早く

公認会計士登録できることが望ましいと言えます。

また、コンサルティング業界や事業会社など、他の分野に転職をする方も、公認会計士登録した後で転職するのが一般的ですので、3年から5年間程度監査法人で経験を積んだ後に、監査法人に生涯残るのか、転職するのかを選択する人が多くなります。


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