公認会計士試験を検討されている方必見!予備校・専門学校の選び方

今回は、公認会計士試験を検討されている方に必見の予備校・専門学校の選び方について,説明していきます。

公認会計士を目指す際に、予備校・専門学校に通うと決めたら,次はどの予備校・専門学校に通うかを決めなければいけません。現状では,公認会計士の取得を目指すことができる予備校は数えるほどしかありません。

代表的な予備校や専門学校としては,TAC・大原簿記学校・LEC・CPA会計学院などです。

個別の学校ごとの説明は,私見が入るため控えますが,学校選びの際のポイントを説明しますので,是非、みなさんの予備校選びの参考にしてもらいたいと思います。

①公認会計士試験の合格実績

 何よりも大切なのが合格実績です。本来,教育機関は,その学校の卒業生がどれだけ社会で活躍しているか否かで判断されるべきでなのですが、その尺度はなかなか測定が難しいため,次善の策として,合格実績を見ることになります。

合格実績を公表していないような予備校は,合格実績があまり高くないので,公表できないと考えるのが普通になります。もし,自分が興味を持った予備校が合格実績を公表していないようであれば,必ず,合格実績を聞くことをお勧めします。

また,合格実績には,合格者の絶対数と合格率という二つの視点があります。

合格者の絶対数は,その学校の規模を意味しており,合格率は,その学校の質を意味していると言えます。

全国規模で何十もの校舎を展開しているような学校は,生徒数も多いため,合格者数も多いですが,合格率は全国平均並みという傾向があります。

対して,適正規模で少人数制を採用している学校は,生徒数は多くないですが,合格率は高いという傾向があります。これは,大学受験等の予備校をイメージしてもらえるとわかりやすいと思います。

多くの生徒がいれば,一人ひとりに対するフォローが疎かになる可能性が高い反面,これだけの人が一緒に勉強しているという精神的な安心感を得やすいと言えます。

CPA会計学院は,公認会計士の学校のなかで、日本で最も歴史のある予備校であるが,生徒数は常に適正規模に押さえることで,一人ひとりの生徒のフォローを重視している予備校です。

その結果,毎年合格率が30%を超えるなど,公認会計士の予備校としては,高い合格実績を達成しているという自負があります。その反面,全国に校舎を有しているわけではないため,他の予備校に比較して,合格者の絶対数は少なくなっています。

どちらの予備校でも,しっかりとその学校の提供する教材をこなせば,合格はできます。

後は,自分が効率良く学習できる環境を備えている予備校を選ぶことが重要になります。

②講師の質~講義や質問対応の質、そもそも講師は公認会計士試験合格者か?

合格実績に次いで大切なのが講師の質です。講師の質は実際に通ってみないとわからないことが多いですが,講義のわかりやすさ、質問応対の内容や質は、合否に大きな影響を与えます。

そのため、その学校に通っている先輩に,できれば複数人に話を聞き,さらには、公認会計士講座の体験授業に参加してみるなどの方法で,確認することをお勧めします。

やはり,実際にその学校に通った経験のある人に聞くのが,一番良いですし、自分で実際に体験して判断することも大事になります。

また,講師の質でもう一つ大事にしてほしいのが,実際に公認会計士試験に合格しているかどうかという点です。

実は予備校の業界は,講師の半分程度は資格に合格していない人が教壇に立っているという現状もあります。

そんなわけないだろうと思われるかも知れないですが,事実です。

その辺も予備校によって,必ず合格者が教えるという方針を取いる予備校もありますが,合格していない人を積極的に講師として採用している予備校もありますので,注意が必要です。

合格者でなければ、合格のためのバランスやノウハウ等もなかなか教えることが難しいと思います。

なので,その辺も,資格学校のパンフレット等で確認することをお勧めします。資格合格者が教えている場合には,講師紹介の箇所に,必ず,○○年公認会計士試験合格、または、公認会計士と書いてあります。書いてないのであれば,合格していないことを意味します。

③フォロー体制

講師の質と並んで大切なのが,フォロー体制です。

フォロー体制には,休んだ講義のフォロー体制と質問に対する個別フォローがあります。

休んだ講義をDVDやWebで視聴できることは,大抵の予備校で可能なので,時間の都合が付きづらい方や,遠方で校舎に通えない方でも学習がしやすくなっているので安心してください。

その一方で,質問のフォロー体制については,学校ごとにかなりバラツキがあります。

いつでも質問が可能なのか、講師がたまに校舎に来た時だけ質問が可能なのか、どれぐらいの頻度で質問が可能なのかどうかは,事前に調べることをお勧めする。

④立地

立地も大切です。学生の方は大学から通いやすいか,社会人の方は職場から通いやすいかが重要になってきます。

ここで一つ生じやすい誤解が,複数の校舎を利用するつもりで通い始めてしまうことです。

実際,学習を開始すると気づくのですが,複数の校舎を利用することは,かなり非効率になります。

その理由は,校舎ごとに講師が異なっていることも多く,教科書等は校舎のロッカーに置いておくことが通常であり,他の校舎で勉強するという機会は意外に少ないからです。

そのため,主に通う校舎を決め,その校舎への利便性で判断することがお勧めです。

もちろん、他の校舎でも補講を受けたり、自習室を利用することは可能ですので、主に通う校舎を中心に考えたうえで、複数の校舎をたまに利用するという発想が無難です。

⑤教育方針

これは,通うまで非常にわかりづらいですが,学校によってもかなり教育方針が異なっています。

少ない内容をコンパクトに教える予備校や,網羅的にしっかりと教える予備校まで様々あります。

また,より理解を重視する予備校や,結論を暗記させる傾向にある予備校など様々です。この辺も,先輩や体験授業を受けることで確かめることをお勧めする。

以上の様な視点を大切にして,自分に合う予備校を選んでほしいと思います。

繰り返しになりますが,どの学校を選ぼうとも,しっかりとその学校のカリキュラムをこなせば合格はできます。一番大切なのは,本人のやる気と正しい勉強方法の実践です。

ただ,自分がより勉強しやすい環境を選ぶこと、より正しい勉強方法に導いてくれる学校を選ぶことは、合格の可能性を大きく高めてくれます。

そのため、予備校選びはとても重要なので、パンフレットや受講相談・体験授業・先輩の話等により,できる限り情報を集め,自分に合ったスクールを選択してほしいと思います。

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