公認会計士のキャリアプラン(コンサルティングファーム)~財務諸表が読める公認会計士は重宝される!~

今回は、合格後のキャリア選択として、コンサルティングファームの仕事について説明します。

財務諸表が読める公認会計士は重宝される

世間であこがれの職業の一つに、経営コンサルタントがあります。

様々な専門知識を活用し、クライアントが抱える問題を解決していく仕事。非常にやりがいもあり、結果を出せば、多額の報酬も約束される花形の職業とも言えます。

一口に、コンサルティングファームと言っても、「戦略系」、「財務専門」、「事業再生専門」、「会計やIT専門」と様々な分野があります。

この中で、財務諸表を徹底的に知り尽くしている公認会計士が強みを発揮するのが、アドバイザリー業務にかかわる部分、具体的には、会計、財務、事業再生の分野となります。

専門知識だけでは生き残れない

コンサルティングファームは、トップファームになればなるほど、競争が激しい傾向があります。多くのコンサルティングファームでは、アップオアアウトを採用しているので、原則として、昇進するか辞めるかという状況になることが多いです。つまり、昇進できない者は辞めないといけないという仕組みになっているのです。

トップファームの新入社員は、入社後、毎年30%がやめていき、3年後に生き残れる者は10%程度と言われることもあるほど競争が激しい世界とも言われています。

しかし、生き残った者には、若いうちから1000万円以上、多い人では数千万円稼ぐことも可能ですので、人気は高い業界なのです。

そんな厳しい世界なので、公認会計士といえども、簡単には生き残れません。ただ、公認会計士は、会計・財務・税務等の専門知識を有しているので、非常に有利であると言えます。

公認会計士がコンサルタントとして活躍するために不可欠な力が、財務諸表を読み取り、事業へのアウトプットをする力です。公認会計士の監査業務は、作成された財務諸表が適正かどうかを判断することなので、その会社の事業へのアウトプットは必要ありません。しかし、コンサルタントの場合には、作成された財務諸表から、事業の状況や課題を読み取り、経営アドバイスに落とし込んでいくことが必要なのです。そのためには、ビジネスに対する深い理解と財務諸表から会社の実態を読み取る力が欠かせません。

また、コンサルタントとして生き残るためには、戦略立案力・コミュニケーション力・交渉力・プレゼンテーション能力など、様々な能力も求められます。公認会計士としてのキャリアを積んだ後に、自分の適性を見極め、勝負の世界に飛び込んでみるのも魅力的な選択肢であることは間違いないです。

 ただ、相当に厳しい世界であり、休みなく働くというような覚悟は必要です。本物のビジネス力を養い、一流のビジネスマンになるための苦労はいとわないという人や、より厳しい環境に身を置き、自らを成長させたいという人には、是非チャレンジして見てください。

公認会計士の業務やキャリアを詳しく知りたい方は下記もご覧ください。

『公認会計士のキャリア選択(監査法人のパートナー)』

『公認会計士のキャリア選択(独立開業)』

『公認会計士のキャリア選択(大手企業の経理・財務・経営企画)』

『公認会計士のキャリア選択(コンサルティングファーム)』

『公認会計士のキャリア選択(金融機関)』

『公認会計士のキャリア選択(ベンチャー企業)』

『公認会計士のキャリア(ファーストキャリアの選び方)』

『公認会計士の仕事内容(基本編)』

『公認会計士の仕事内容(監査業務編)』

『公認会計士の仕事内容(税務業務編)』

『公認会計士の仕事内容(アドバイザリー業務編)』

『公認会計士の仕事内容(その他の業務編)』


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