【検証】公認会計士はやめとけは本当?4つの理由や実際を検証

【検証】公認会計士はやめとけは本当?4つの理由や実際を検証

「公認会計士はやめとけと言われるけれど本当?公認会計士を目指すべきか悩む」
「公認会計士はやめとけと言われる理由は?なぜやめておくべきなのか知りたい」

公認会計士と検索すると出てくる「やめとけ」というワード。本当にやめておいたほうがいいのか悩む人や不安に感じる人は多いのではないでしょうか。

公認会計士はやめとけと言われる主な理由には、次の4つがあります。

公認会計士はやめとけと言われる理由
 1. 試験の難易度が高い
 2. 激務で仕事に追われる場合がある
 3. 就職先によっては単調な仕事になる
 4. 人間関係が難しい場合がある

この理由だけ見ると不安になりますが、現状を検証してみるとこれらの理由は大きな問題ではないことが分かります。

やめとけと言われる理由検証結果
試験の難易度が高い難易度は税理士や司法書士などの他資格と変わらない
激務で仕事に追われる場合がある働き方を選択すればワーク・ライフ・バランスを保てる
就職先によっては単調な仕事になる自分に合う業務内容を選択できる
人間関係が難しい場合がある人間関係の問題は公認会計士に限ったことではない

実際に公認会計士として働いている人の75%以上がやりがいを感じている結果もあり、やめとけという言葉が独り歩きしているのが現状です。だからこそ、やめとけと言われる理由や現状、公認会計士に向いている人を正しく理解し、公認会計士を目指すべきか判断することが欠かせません。

参考:ダイバーシティ推進委員会「公認会計士のワーク・ライフ・バランスとキャリアに関するアンケート調査結果 2022年版」

そこでこの記事では、公認会計士はやめとけと言われる理由や公認会計士が向いている人などを分かりやすく解説していきます。とくに公認会計士はやめとけと言われる理由を1つずつ検証し、実態をまとめているので要チェックです。

【この記事を読むと分かること】

  • 公認会計士はやめとけと言われる理由4選
  • やめとけと言われる理由は本当?4つの理由の事実を検証
  • 公認会計士に向いている人は?
  • 公認会計士に向いていない人は?
  • それでも迷ってしまうあなたへ。「公認会計士になってよかった」という声も多い!3つの理由
  • プロのわたしたちが伝える「これだけはやめとけ」という公認会計士の遠回りな目指し方

この記事を最後まで読めば、公認会計士は本当にやめておくべきなのか判断できるようになります。周囲の声や噂が本当なのか見極めるためにも、ぜひ参考にしてみてください。

※合格者占有率算定方法について
※ CPA公認会計士試験合格者数606名は、2022年合格目標の初学者または再受験者対象のCPA本科コースを受講した方のうち、論文式試験に合格された方になります。
※ 全体合格者数は、公認会計士・監査審査会「令和四年公認会計士試験の合格発表の概要について」に記載の論文式試験合格者数をもとに記載しています。
※ CPA合格者占有率は、令和四年公認会計士試験合格者数に占めるCPA会計学院公認会計士講座本科生論文式試験合格者の割合で算出をしています。

目次

1.公認会計士はやめとけと言われる理由4選

冒頭でも触れたように、公認会計士はやめとけと言われる理由には次の4つがあります。

▼公認会計士はやめとけと言われる理由4選

  1. 試験の難易度が高い
  2. 激務で仕事に追われる場合がある
  3. 就職先によっては単調な仕事になる
  4. 人間関係が難しい場合がある

なぜやめとけと言われるのか不安や疑問を感じている場合は理由を理解することが大切なので、ぜひ参考にしてみてください。

1-1.試験の難易度が高い

1つ目は、試験の難易度が高いことです。公認会計士試験の平均合格率は11%です。

2022年より過去5年間の合格率は、7%台~11%台を上下しています。受講生の10人に1人が合格できるかどうかの割合なので、難易度が高いと言えます。

公認会計士試験の難易度の推移
2022年7.7%
2021年9.6%
2020年10.1%
2019年10.7%
2018年11.1%
出典:金融庁「令和4年公認会計士試験合格者調」

難易度の高さには、試験範囲の広さや専門性の高さなどの理由があります。

公認会計士試験の難易度が高い理由
試験対象となる科目が多い財務会計論・管理会計論・監査論・企業法・租税法・選択科目(経営学・経済学・民法・統計学)と対象科目が多い
試験内容の専門性が高い義務教育で習得する知識だけでは解けない会計や税務に特化した知識が必要となる
受験者のレベルが高いしっかりと勉強をして挑む受験者が多いため、偏差値で採点をする論文式試験の難易度が上がることがある
集中力が必要となる試験時間が長い、試験までの勉強期間が長いため集中力が必要となる

そして、試験範囲の広さや専門性の高さを克服し、公認会計士試験に合格するには約3,000時間の勉強が必要だと言われています。合格率や試験内容、試験勉強に必要な時間だけを見ると、「合格率は低いけれど一定期間の勉強が必要な資格」だと認識されがちです。そのため

  • 難易度が高く勉強が大変そう
  • 難易度が高くて合格できない気がする

という不安な気持ちから、公認会計士はやめとけと言われることがあります。公認会計士試験の難易度については下記の記事で詳しく解説しているので、参考にしてみてください。

【比較検証】公認会計士試験の難易度は高い!それでも受験すべき理由

【比較検証】公認会計士試験の難易度は高い!それでも受験すべき理由

公認会計士試験の難易度や難易度が高い理由、他の資格との難易度の比較などをまとめて解説。難易度が高くても公認会計士を目指すべき理由も必見です。

1-2.激務で仕事に追われる場合がある

2つ目は、激務で仕事に追われる場合があることです。公認会計士は活躍できるフィールドが広いためさまざまな働き方が選択できますが、ケースによっては業務量が多く激務になるケースがあります。

【公認会計士が激務となるケースの一例】

・監査法人のマネージャーやシニアなどの役職に就いている
・クライアントの会社規模が大きい、またはクライアント数が多い監査法人に従事している
・細かな品質基準がある、または短納期案件が多いコンサルティング業務している
・独立をして複数の案件を掛け持ちしている

例えば、監査法人の場合は、クライアントの会社規模や件数により激務になる場合があります。昨今は監査領域の拡大や新たな監査概念の導入などがあり、業務量自体が増えているという声も聞こえます。

また、監査法人は4月~5月が繫忙期となります。複数の案件を抱えていたり大型案件に携わっていたりすると、残業が増える可能性があります。監査業務はミスが許さないプレッシャーがあるため、心身ともに疲弊し激務だと感じることもあるようです。

周囲にこのような経験をした公認会計士がいると

  • 激務で心身ともに疲弊してしまった
  • 気が付いたら仕事に追われる毎日になってしまった

などの経験から、公認会計士はやめとけと話すことがあります。

1-3.就職先によっては単調な仕事になる

3つ目は、就職先によっては単調な仕事になることです。単調な仕事が得意な場合は問題ないのですが、単調な仕事が苦手だとつまらないと感じてしまうことがあります。公認会計士の仕事は基本的にはデスクワークが中心で、一例としては下記のような業務を繰り返し行います。

・財務諸表や決算書、資料の内容を確認する
・複数のデータの整理をする

とくに監査業務は、同じ作業をミスなく繰り返すことが多いです。クライアントによって数値は異なっても、扱っている書類や資料は似たようなこともあるので、単調に感じてしまいます。

また、公認会計士は基本的には、法律やルールをベースに適切な判断をすることが求められます。例えば、決算書をチェックするときは過去の資料や損益計算書などを見ながら整合性を確認します。このときに、クリエイティブな閃きや自分の意見は必要ありません。そのため、自分の意見や考えを持ち業務に反映したい人は、モチベーションを維持できないこともあります。

もちろん、公認会計士が携わるすべての業務が当てはまるわけではありませんが

  • 単調な仕事にやりがいを見つけられない
  • 同じ作業を繰り返すだけでスキルアップや実績につながっている実感がない

などと感じる人もいるので、公認会計士はやめとけという意見があります。

1-4.人間関係が難しい場合がある

4つ目は、人間関係が難しい場合があることです。公認会計士が人間関係にストレスを感じる主な場面には、社内と社外と2つがあります。

公認会計士がストレスを感じる場面
社外
(クライアントとの関係)
・粗探しをしているように捉えられることがある
・相性の悪いクライアントとのコミュニケーションに疲弊する
社内
(上司や部下との関係)
・監査業務はチームで行うためチームの雰囲気が悪いと仕事がしにくい
・職場によっては役職や資格の有無、勤続年数により上下関係が明確になっており気疲れする

社外との人間関係は、業務上必要な帳簿や書類の確認が粗探しをしているように捉えられることがあります。間違いを指摘したり整合性を確認したりすると怒られることがありストレスを感じます。

社内の人間関係は公認会計士以外でも起こり得ることですが、上下関係やチームワークで悩むケースが多いようです。監査業務の場合はチームで実施するため、チーム内の関係が悪く険悪な雰囲気だと必要以上に気を使い疲れてしまいます。

また、小規模な会計事務所の場合は所長と直接接することが多く、所長の機嫌を取りながら業務をするケースもあるようです。

人間関係ばかりは実際に勤めてみないと分からないことではありますが

  • 外部との人間関係に疲れてしまう
  • 社内の人間関係に心身ともに疲弊した

など苦い経験がある場合は、公認会計士はやめたほうがいいと考える傾向があります。

2.やめとけと言われる理由は本当?4つの理由の事実を検証

公認会計士はやめとけと言われる理由を解説しましたが、これらの理由は本当なのでしょうか?実は、公認会計士はやめとけと言われる理由は現状とは異なる、もしくは公認会計士に限った問題ではありません。

やめとけと言われる理由事実を検証
試験の難易度が高い難易度は税理士や司法書士などの他資格と変わらない
激務で仕事に追われる場合がある働き方を選択すればワーク・ライフ・バランスを保てる
就職先によっては単調な仕事になる自分に合う業務内容を選択できる
人間関係が難しい場合がある人間関係の問題は公認会計士に限ったことではない

やめとけと言われる理由の裏にある事実を1つずつ検証していくので、ぜひチェックしてみてください。

2-1.公認会計士の難易度は税理士や司法書士などの他資格と変わらない

公認会計士は確かに難易度が高い資格ではありますが、税理士や司法書士などの他資格と比較すると合格率に大差はありません。

資格名合格率平均勉強時間
公認会計士7.7%3,000時間
司法書士5.18%3,000時間
税理士18.8%2,500時間
※2022年試験の合格率

税理士の合格率は少々高いものの、20%を下回っているので難易度が高い範囲に含まれます。また、資格取得に必要な勉強時間も、司法書士や税理士と大差はありません。

つまり、公認会計士だけが特別に難易度が高いわけではないのです。一定のレベル以上の国家資格にチャレンジするなら、合格率や勉強時間などの条件は公認会計士と変わりません。

また、公認会計士試験は予備校に通うことで合格の可能性を高めることができます。予備校ごとに発表されている合格者数をもとにすると、公認会計士試験の合格者の大半が「予備校」に通っているといえます。難易度が高いと言われている公認会計士試験でも、予備校に通いプロの講師から教わることで、合格に近づくことができます。

  • 難易度が高くて難しそう
  • 難易度が高いから合格するか不安

という理由だけで公認会計士を諦めることはもったいないです。

  1. 公認会計士試験だけが難易度が高いわけではない
  2. 学び方を工夫することで合格率をアップできる

ということを理解すれば、公認会計士の難易度に臆することはありません。

2-2.働き方を選択すればワーク・ライフ・バランスを保てる

公認会計士は

  • 決算後を始め、年に数回繫忙期がある
  • 働き方によっては激務になる

というのは事実です。しかし、幅広いフィールドで活躍できるため、自分に合う働き方を選択すればワーク・ライフ・バランスが保てます。例えば、下記のような働き方を選択すると激務になることを防げます。

【ワーク・ライフ・バランスが取れた働き方の一例】

  • 定時帰宅または残業少なめの業務に転職する
  • 独立をして仕事量を調整する
  • パートタイム勤務や週4勤務など多様な働き方を取り入れている会社を選ぶ

公認会計士を募集する求人は多く、残業少なめや勤務時間が短めと記載された求人も見受けられます。激務を避けたいなら、このような求人を選択することも一つの方法です。

また、昨今は公認会計士の働き方の改革も進んでいます。ダイバーシティ推進委員会の「公認会計士のワーク・ライフ・バランスとキャリアに関するアンケート調査結果」によると、現職の公認会計士の約77%が定時で帰りやすい雰囲気があると回答しています。この結果から、仕事とプライベートが両立しやすい環境が整っている会社が増えていると言えるでしょう。

公認会計士のワーク・ライフ・バランスとキャリアに関するアンケート調査結果
定時で帰りやすい雰囲気がある77.4%
有給休暇を取得しやすい雰囲気がある82%
参考:ダイバーシティ推進委員会「公認会計士のワーク・ライフ・バランスとキャリアに関するアンケート調査結果 2022年版」

このように、公認会計士はどのような働き方をしても必ず激務になるわけではありません。幅広い働き方から自分に合う働き方を選択すれば、激務になることや心身ともに疲弊してしまうことを避けられます。

【公認会計士は女性が活躍しやすい風土がある】

「激務である公認会計士は女性に向かないのでは?」と思った人もいるかもしれませんが、公認会計士は女性が活躍しやすい風土があります。会計士の女性比率が高いため、育児休暇制度や女性をサポートする制度が整っている傾向があります。

とくに、監査法人では子育てや介護、家庭などの個人の時間を大切に考え、女性が生き生きと活躍できるようサポートする体制を整えています。

自分の時間やキャリアを大切にしながら活躍する女性公認会計士のロールモデルは、下記の記事で紹介しているので参考にしてみてください。

公認会計士は女性にとって働きやすい環境

2-3.自分に合う業務内容を選択できる

公認会計士は監査や会計の専門家として、財務に関する知識を活かし主に下記の4つの業務で活躍します。細かい数値の確認や資料、書類のチェックはどうしても欠かせない業務ではありますが、働き方によっては単調な業務を最小限に抑えることができます。

公認会計士の主な仕事
監査法定監査や任意監査を実施し決算書や財務諸表が正しいかチェックする
税務税務申告の代行や税務相談業務を行う
コンサルティング経営戦略や企業再生などの経営課題を解決する
企業内会計一般企業や公共団体などの会計業務を行う

例えば、税務相談業務を主として行えば、クライアントとの打ち合わせや問題解消に向けた提案など単調な業務を大幅に減らせます。また、コンサルティング業務は企業課題解決のために資料や書類をチェックする必要はあるものの、案件によって内容が大きく異なるため単調さを軽減できます。

公認会計士の業務自体が苦手な場合は他の業種を選択したほうがいいですが、公認会計士の業務内容にやりがいや適性を感じている場合は業務内容次第で単調な作業を減らすことは可能です。公認会計士の仕事内容は下記の記事でも触れているので、参考にしてみてください。

2023最新|公認会計士とは?仕事内容や活躍できる場所、働く魅力

2023最新|公認会計士とは?仕事内容や活躍できる場所、働く魅力

公認会計士の仕事内容や魅力を始め、公認会計士資格の取得方法まで公認会計士に関する基礎知識を全解説。公認会計士試験の難易度や公認会計士の年収などリアルな数値にも迫ります。

2-4.人間関係の問題は公認会計士に限ったことではない

職場の人間関係に関する悩みは、公認会計士に限ったことではありません。日本労働調査組合が実施した「職場の人間関係に関するアンケート」によると、約3割の人が職場の人間関係に問題を感じていることが分かりました。

職場の人間関係を理由に退職や転職を考えたことがある人は約58%にのぼり、職場の人間関係は社会全体の問題となっています。

【職場の人間関係に関する悩みの一例】

  • 気が合わない人が職場にいて気疲れしてしまう
  • 体調が悪く上司にお休みの連絡を入れたら冷たい対応をされた

参考:日本労働調査組合「【日労公式】職場の人間関係を良好と感じているのは全体で約3割。職場の人間関係に関するアンケート調査」

そのため「公認会計士は人間関係が難しい」と身構える必要はありません。人間関係の問題は各職場における問題であり、就職する側が対策することは難しいです。

万が一、職場の人間関係に悩んでしまった場合は、転職を検討することも可能です。転職先の少ない業種は転職することが難しいかもしれませんが、公認会計士は需要が高いです。「人間関係がストレスになっている」「人間関係で心身ともに疲弊している」という場合は転職をして、自分に合う環境を探すこともできます。

3.公認会計士に向いている人は?

公認会計士に向いている人の特徴として、次の4つがあります。

▼公認会計士に向いている人の特徴

  1. コツコツと努力ができる人
  2. 計算や資料作成など地道な作業が苦にならない人
  3. 論理的な考え方ができる人
  4. 趣味や家族との時間を大切にしたい人

チェックリストも用意しているので、自分が公認会計士に向いているかチェックしてみてください。

3-1.コツコツと努力ができる人

公認会計士は、コツコツと努力ができる人に向いています。その理由として

  1. 公認会計士試験には3,000時間程度の勉強が必要
  2. 一生学び続ける姿勢が必要

という2つがあります。

公認会計士試験には3,000時間程度の勉強が必要

「1.公認会計士はやめとけと言われる理由4選」でも触れましたが、公認会計士試験に合格するには最低でも3,000時間程度の勉強が必要です。これは2年程度継続して試験勉強に打ち込むことを意味しており、ここで努力ができないと公認会計士になれません。

2年間コツコツと継続して勉強することは意外と難しく、途中でモチベーションが低下し挫折するケースもあります。絶対に公認会計士になる強い意志と、努力を惜しまない姿勢がある人が公認会計士に向いていると言えるでしょう。

②一生学び続ける姿勢が必要

公認会計士は試験に合格すれば、勉強が不要になるわけではありません。公認会計士に携わる税務や法律、会計業務の分野は日々変化しています。場合によっては、法律の改正や新たなルールの追加なども起こり得ます。社会の状況に応じて柔軟に対応するためには常に知識をアップデートし、勉強を継続することが必要です。

このように、公認会計士はコツコツと努力を積み重ねられる人こそが長く活躍できる業種です。

  • 一人で黙々と勉強することが苦にならない
  • 公認会計士になる目標のためになら努力ができる

という人は、公認会計士に向いています。

チェックリスト
✓公認会計士になりたい強い意志がある
✓一人で黙々と勉強することが苦にならない
✓長期的な計画を立てて取り組める
✓新しい知識を学ぶことに抵抗がない

3-2.計算や資料作成など地道な作業が苦にならない人

業務内容にもよりますが、公認会計士は細かい数値の確認や資料、書類のチェックなど地道な作業が多いです。

とくに主要業務となる監査は書類や帳簿を確認し、整合性が取れているか不備はないか確認を行う業務です。場合によっては何年もかけて調査を行い、問題を見つけては改善し再度調査を行うことを繰り返します。

黙々とデスクワークを行い数値やデータと向き合う日々が続くため、「デスクワークが苦手」「地道にコツコツと作業をすることが苦手」という場合は、継続することが難しいでしょう。逆に、無事に監査を終えることや問題の抽出、課題解決にやりがいや楽しさを感じられる人は公認会計士に向いています。

  • コツコツと地道な作業をすることが得意
  • 計算や資料作成を繰り返すことに辛さを感じない
  • デスクワークが続いても無理なく取り組める

という場合には、ストレスを感じないで業務を行えるでしょう。

チェックリスト
✓1つのことに責任感を持ちコツコツと取り組める
✓数値やデータを扱うことに抵抗がない
✓デスクワークが続いても無理なく取り組める
✓同じ作業を繰り返しても飽きない

3-3.論理的な考え方ができる人

公認会計士には、論理的な考え方ができる人にも向いています。公認会計士の業務は基本的に監査基準や会計基準、法律など何かしらの基準に沿って公正に判断をします。

例えば、監査を行うときには計算書類や財務諸表、資料などを基に、該当する法律や基準と照らし合わせながら不備がないか、整合性が取れているか判断をします。

このときに直観や主観、感情などをベースに「いつも大丈夫だから問題ない」「直感的に大丈夫だと思う」などの判断をすると、大きなミスにつながります。個人的な意見は関係なく、あくまでも事実に基づいて筋道を立てて考えることが求められるのです。

  • 自分の感情をコントロールできる
  • 公正や判断や客観的な判断ができる
  • 事実や根拠に基づいて考えることが得意

という場合は、公認会計士が向いているでしょう。

チェックリスト
✓自分の意見や考えを押し付けることなく客観的なアドバイスができる
✓公正や判断や客観的な判断ができる
✓事実や根拠に基づいて考えることが得意
✓感情的になって判断することが少ない

3-4.趣味や家族との時間を大切にしたい人

「2.やめとけと言われる理由は本当?4つの理由の事実を検証」でも触れたように、公認会計士は活躍できるフィールドが広いです。そのため、仕事に没頭するばかりでなく、下記のように家族や趣味の時間を大切にしながら働きたい人にも向いています。

  • 家族と旅行に行く時間を大切にしたい
  • 結婚や出産などのライフイベントに応じて働き方を変えたい
  • 旅行やスポーツなど趣味に使う時間を減らしたくない

理想のライフスタイルに応じて勤務先や業務内容を選択できるのはもちろんですが、高い専門性を活かして独立することも可能です。独立をすれば業務量やスケジュールを自分で決められるため、仕事とプライベートのバランスが取りやすくなります。

実際に、下記のように自由度の高い働き方をしている事例もあります。

  • 税理士事務所とレンタルサービス事業の2つを軸にやりたいことを仕事にする
  • 主婦をしながら非常勤会計士として活躍する
  • プライベートを充実させるためにコンサルティング会社で時短勤務する

公認会計士として活躍することも大切ですが、自分の望むライフスタイルやマルチキャリアを実現したい人にも公認会計士はピッタリです。

チェックリスト
✓公認会計士として活躍したいが趣味や家庭も大切にしたい
✓将来独立やマルチキャリアを実現したいと思っている
✓ライフイベントの変化に対応できる仕事に就きたい

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4.公認会計士が向いていない人は?

公認会計士に向いている人の特徴が把握できたところで、気になるのは公認会計士に向いていない人です。公認会計士に向いていない人の特徴としては、次の4つがあります。

▼公認会計士に向いていない人の特徴

  • 長期にわたり勉強をすることが苦痛に感じる人
  • 公認会計士の収入面にのみ魅力を感じている人
  • 体を動かすアクティブな仕事をしたい人
  • 自分が表に立って華やかな活躍をしたい人

どのような姿勢や考えの人が公認会計士に向いていないのか、チェックしてみてください。

4-1.長期にわたり勉強をすることが苦痛に感じる人

「3-1.コツコツと努力ができる人」の逆になりますが、長期にわたりコツコツと勉強することが苦痛だと感じる人は公認会計士に向いていません。

公認会計士試験は範囲が広く、基本的には2年程度を目安に長期的に取り組まなければなりません。長い期間勉強をすることは多くの人が苦手だと思いますが

  • どうしても公認会計士になりたいから頑張ろう
  • 公認会計士になれるなら頑張って勉強しよう

と奮起し、公認会計士試験に挑みます。明確な意志や強い思いがないと「勉強したくない」「勉強することが苦痛」という気持ちが勝ります。つまり、公認会計士に挑むときに長期的な勉強が苦痛と感じているようなら、公認会計士になりたい気持ちが薄い可能性があるのです。

もし、公認会計士になりたいけれど勉強は苦痛だと思っているのなら、今一度なぜ公認会計士になりたいのか考えてみましょう。長期的な勉強を乗り越える価値や意味が見出せれば、前向きに頑張れる可能性があります。

4-2.公認会計士の収入面にのみ魅力を感じている人

公認会計士の収入面のみに魅力を感じている場合は、公認会計士になっても長期的に活躍できない可能性があります。

公認会計士は年収が高い分、求められる知識や技術の専門性も高いです。業務内容に魅力や適性を感じていない状況で乗り切れるような簡単な業務ではありません。

例えば、年収1,000万円を貰えたとしても、自分が苦手なことや辛いと感じることを継続できるでしょうか?確かに生活をしていくうえで報酬は重要なポイントではありますが、報酬のみを追い求めると実際の業務内容に不満やストレスを感じる結果となります。

公認会計士になりたい理由は収入面でも構いませんが

  • どのような業務に魅力を感じているのか
  • どのような業務が自分に向いているのか

を明確したうえで公認会計士を目指すことが大切です。

4-3.体を動かすアクティブな仕事をしたい人

公認会計士はデスクワークでコツコツと作業することが多いため、アクティブな仕事を求める人には向きません。一例として、下記のような業務を理想とする場合は難しいでしょう。

  • 営業職:外出をして多くのクライアントと交渉をする
  • 接客業:常に人とコミュニケーションを取る
  • レジャー業:体を動かすことが多い

一方で、公認会計士として独立をすれば、下記のようにアクティブなシーンを増やすことが可能です。

  • クライアントを訪問して打ち合わせや相談を行う
  • マルチキャリアを描く場合はアクティブな業務と組み合わせる

そのため、公認会計士になり少しでもアクティブな業務を行いたいという場合には、将来のビジョンを工夫してみることも一つの方法です。

4-4.自分が表に立って華やかな活躍をしたい人

公認会計士は、会社の成長を支える縁の下の力持ちです。裏方として税務や会計のサポートをすることが役割なので、自分が主役となり華やかに活躍したい人には向きません。

しかし、会社が健全な運営をする、成長を遂げるには適切な会計処理が欠かせません。公認会計士が携わった会計には華やかさはなくても信頼性や安全性があり、大きな価値があります。

また、コツコツと実績を積み重ねて独立をした場合には「精度の高い会計処理をしてもらえるから〇〇さんにお願いしたい」「〇〇さんの会計は信頼できる」など、自分の行ってきた業務を高く評価してもらえるかもしれません。

どうしても華やかな世界で活躍したい場合は別ですが、公認会計士でも実績やスキルを積めば評価を得ること自体は充分可能です。

5.それでも迷ってしまうあなたへ。「公認会計士になってよかった」という声が多い3つの理由

公認会計士はやめとけという声がある一方で、公認会計士になってよかったという声も多いです。実際に現役公認会計士の75%以上がやりがいを感じています。

※2020年のデータ
参考:ダイバーシティ推進委員会「公認会計士のワーク・ライフ・バランスとキャリアに関するアンケート調査結果 2022年版」

ここでは、公認会計士がなってよかったと感じている理由をご紹介します。

▼公認会計士になってよかったと感じている理由

  1. やる気や自信につながる
  2. 安定した高収入を得られる
  3. 独立しやすく自由なライフスタイルを送れる

公認会計士に合格をした人のリアルな声も併せて紹介しているので、公認会計士の魅力をチェックしてみてください。

5-1.よかった理由①やる気や自信につながる

1つ目は、やる気や自信につながることです。公認会計士は医師や弁護士と並ぶ、三大国家資格だと言われています。そのため、公認会計士と名乗れるだけで社会的地位が高く、周囲からの見られ方が変わります。

大学時代に「何も取り柄がないな」と悩んでいた人が公認会計士を取得できたことで「自分にもできることがあるんだ」とやる気につながったという声もあります。

また、社会人になり公認会計士を取得すると、任せてもらえる仕事の範囲が変わります。例えば、無資格の場合は税理士や会計士の補助業務が中心ですが、公認会計士になると案件を任せてもらえるようになります。誰かのサポートではなく主体的に業務に携われることで、やりがいや自信につながります。

他にも、自分が公認会計士になることで、活躍している公認会計士の先輩が目に留まるようになります。「いつか独立をして先輩のように活躍したい」「先輩と一緒に国内外の監査に携わりたい」など具体的な目標が生まれるようになり、もっと頑張ろうと前向きな気持ちになれます。

【合格者の声】

  • 公認会計士を目指したことで社会の様々な人間の役に立つんだという思いが芽生え始めました。
  • イベントに参加していた会計士の方々はこの道を生きていると証明できる国家資格を持ち、会計士であることに誇りと責任を持って仕事をしていることを楽しそうに話していました。

他の合格者の声は「公認会計士の合格者の声」から確認できます

5-2.よかった理由②安定した高収入を得られる

2つ目は、安定した高収入を得られることです。公認会計士の平均年収は、746.6万円です(2022年調査)。一般的な平均年収は443万円なので、公認会計士のほうが303.6万円も年収が高いことになります。

参考:厚生労働省「jobtag 公認会計士」国税庁「令和3年分民間給与実態統計調査」

 

働き方によっては年収1,000万円以上を目指すことも可能です。一例として、監査法人の場合は下記のような役職が設けられています(監査法人により多少異なります)。

役職勤続年数年収の目安業務概要
スタッフ入社直後500万円シニアの指示を受けながら仕事を行う
シニア入社3~4年700万円現場の責任者のポジション
マネージャー入社8年900万円~1,000万円チーム全体の管理者のポジション
パートナー入社15年1,500万円以上最終責任者(共同経営者)のポジション

スムーズにキャリアを積むことができれば、最短で入社8年目で年収1,000万円に到達できます。2年間という学習期間は必要なものの年収が高いので、2年のブランクは問題なく回収できます。

また、公認会計士は高度や知識やスキルを武器に独立ができるため、独立をしてより高い年収を目指すことも可能です。一生懸命業務に取り組み、高い報酬を受け取れることは嬉しいものです。一般的な年収よりも高い年収得られるところは、公認会計士になってよかったという声につながっています。

公認会計士の年収に関する詳しい情報は、下記の記事を参考にしてみてください。

公認会計士の年収は?1000万、2000万、3000万稼げる例

公認会計士の年収は?1000万、2000万、3000万稼げる例

厚生労働省の調査によると、2022年の公認会計士の平均年収は746.6万円。公認会計士の平均年収や、年収が高い理由などを徹底解説します。

【合格者の声】

  • 初任給でも一般企業よりも1.5倍近く貰えます。将来家のローンを組んだり老後資金を蓄えておくことを考えたりすると、安定した収入は非常に魅力的だと感じました。
  • 努力や結果が給料等の待遇に反映されやすく、収入面に魅力を感じました。

他の合格者の声は「公認会計士の合格者の声」から確認できます

5-3.よかった理由③独立しやすく自由なライフスタイルを送れる

3つ目は、独立しやすく自由なライフスタイルを送れるところです。公認会計士は専門的な知識と技術が武器になるため、独立しやすいです。実際に独立しやすい業種ランキングでも上位にランクインしており、下記のような方法で活躍できます。

  • 会計事務所や税理士事務所、コンサルティング会社を立ち上げる
  • フリーランスとして監査法人で非常勤勤務をする
  • フリーランスの会計士として活躍しながら他業種にも挑戦する

独立ができれば働き方やスケジュールを調整できるため、理想のライフスタイルを送れます。例えば、朝スポーツをしてから仕事をして、家族と夕食をとるなど憧れのライフスタイルを実現することが可能です。

もちろん独立をしなくても「2-2.働き方を選択すればワーク・ライフ・バランスを保てる」で述べたように、自分に合う働き方を選択できます。仕事を選択するだけでなく、仕事の仕方が選択できるところも公認会計士になってよかったという声が多いポイントです。

【合格者の声】

  • 挑戦することも保身することもできる、そんな幅の広さに惹かれて僕は公認会計士を目指しました。
  • 出産や子育てで忙しい時には定時前に帰ることができ、また休職したとしても復帰後にまた同じ地位で安定して働けることは、資格を持っているからこそできる特権なのではないかと思いました。

他の合格者の声は「公認会計士の合格者の声」から確認できます

https://twitter.com/Lean_wkk/status/1642900796667830276?ref_src=twsrc%5Etfw

ここまで読み「私でも公認会計士は目指せるの?」「公認会計士試験はやっぱり難しいの?」「公認会計士はやっぱり激務なの?」など少しでも疑問や不安が残っている場合は、ぜひCPA会計学院の無料説明会をご利用ください。

公認会計士のキャリアや仕事内容、予備校のカリキュラムなど幅広い情報をお届けします。個別相談も可能ですので、疑問や不安を払拭することもできます。下記のフォームより簡単にご予約いただけますので、チェックしてみてください。

6.プロのわたしたちが伝える「これだけはやめとけ」という公認会計士の遠回りな目指し方

ここからは、公認会計士試験の合格をサポートしているわたしたちが感じているやめておいたほうがいい公認会計士の目指し方をご紹介します。

▼「これだけはやめとけ」という公認会計士の遠回りな目指し方

  1. がむしゃらに暗記する
  2. すべての科目を100%学ぼうとする
  3. 勉強時間を確保しない
  4. 合格したいという気持ちが弱い
  5. 独学で勉強をする

公認会計士試験は時間をかければ合格できるものではなく、試験の性質を理解して効率よく学ぶことが欠かせません。どのような学び方を避けるべきか、ぜひ参考にしてみてください。

6-1.がむしゃらに暗記する

公認会計士を目指すときに、がむしゃらに暗記することは避けたいところです。公認会計士試験は下記のように出題範囲が広いため、すべてを暗記することができません。

短答式試験財務会計論・管理会計論・監査論・企業法の4科目
論文式試験会計学(管理会計論・財務会計論)・監査論・企業法・租税法・選択科目(経営学、経済学、民法、統計学のうち1科目)の5科目

CPA会計学院の公認会計士講座を例に挙げると、公認会計士講座は約200コマ(1コマ3時間)あります。合計600時間分の内容を、漏れなく暗記しようとすると非常に厳しいです。見方を変えると公認会計士試験は会計士に必要なビジネスルールが備わっているのか確認する試験であり、そもそも暗記力を問う試験ではないのです。

実際に試験内容を見てみると、似たような論点があり単純暗記ではなく論点の理解が求められます。近年は、似たような論点に引っかけてくる問題が多いです。試験内容自体も暗記だけではクリアできず、ビジネスルールの趣旨を理解することが重要です。

このように、暗記をすることに時間や労力を費やしても、思ったような成果につながりません。各教科の論点を理解して、試験や業務に活用できる根本的な知識を身につけることが大切です。

公認会計士試験の科目や内容は下記の記事で詳しく解説しているので、参考にしてみてください。

【2023年最新】公認会計士試験の詳しい内容や日程、難易度を解説

【2023年最新】公認会計士試験の詳しい内容や日程、難易度を解説

「公認会計士試験にはどのような問題が出題されるの?詳しい試験内容が知りたい」「公認会計士試験はどのような日程・スケジュールなの?今から勉強しても間に合うかな」 公認会計士試験を受けようか悩んでいる場合、どのような試験内容…

【CPA会計学院では「理解」を重視した学びを提供】

CPA会計学院では「理解」を重視する学習を大切にしています。論点の説明で終わらず「なぜそのように考えるのか」という根本的な部分を丁寧に解説しています。

理解力を養うことで暗記する部分を減らし、理解をベースに応用問題や記述問題を考えられるようになります。教材のサンプルは下記より確認できますので、ぜひチェックしてみてください。

6-2.すべての科目を100%学ぼうとする

先ほども触れたように、公認会計士試験の出題範囲は非常に広いです。すべての科目内容を100%学ぼうとすることもおすすめできません。

6-1.がむしゃらに暗記する」でも解説しましたが、全科目の全範囲を学ぶことに無理があります。時間や労力がかかることはもちろん、モチベーションを維持することも難しいでしょう。

また、公認会計士試験では出題回数が多い論点もあれば、10年に1度しか出ない論点もあります。相対試験なので、他の受験生が勉強していない論点は勉強する必要がありません。重要な論点を理解して、メリハリをつけた勉強をすることが必要です。

【CPA会計学院では論点ごとにA・B・Cのランク付けを実施】

CPA会計学院では論点ごとにA・B・Cのランク付けを行い、効率よく学べる工夫を取り入れています。このランクは過去の試験の出題頻度や分量、配点などを徹底的に分析し毎年更新しています。

「範囲が広くどこから勉強すればいいのか分からない」「試験範囲の優先順位の判断ができない」という不安を払拭し、試験勉強に必要な範囲を効率よく学べます。詳しくは「7-2.効率よく学べるランク付け」で説明していますので、参考にしてみてください。

6-3.勉強時間を確保しない

公認会計士試験のための勉強時間を確保できないと合格が遠くなります。

  • 空いた時間で少しずつ試験勉強をする
  • 勉強するときのしないときの差がある
  • 1週間に数時間しか勉強しない

など意識的に勉強をしない状態では、試験範囲の勉強をするだけでも時間がかかり受験が長期化します。短期間で合格を目指すには、毎週最低30時間の勉強が必要だと言われています。例えば、週休二日制の会社員だとすると、平日は2~3時間勉強して休日は10時間程度の勉強が必要です。

コツコツと勉強に取り組めないと公認会計士試験に必要な知識が習得できず、ダラダラと試験勉強を継続することになります。その結果、挫折やモチベーションの低下につながるため、公認会計士試験に合格したいという強い意志を持ち計画的に進めることが欠かせません。

公認会計士試験に必要な勉強時間については下記の記事で詳しく解説しているので、参考にしてみてください。

公認会計士試験の勉強時間は?実際合格まで何年かかる?

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多様性、高収入、就職力、安定性など公認会計士は人気の高い資格です。 ただし、最も取得することが難しい資格の一つでもあります。 そんな公認会計士試験に合格するために必要な勉強時間と年数について、ご紹介していきます。 ※合格…

【CPA会計学院ではライフスタイルに応じたカリキュラムを提案】

公認会計士試験の勉強は長期的に取り組む必要があるので、計画的に進めることが大切です。CPA会計学院では、ライフスタイルに合わせた学習計画を組むことができます。

学校や会社と両立したい方、短期間で合格を目指したい方など、現状や要望に応じて柔軟に対応することが可能です。随時カリキュラムや勉強の進め方について個別相談を受け付けていますので、調整をしながら無理なく取り組めます。

CPA会計学院のカリキュラムについては下記で紹介していますので、チェックしてみてください。

 「一発合格を可能にする」オーダーメイド・カリキュラム

6-4.合格したいという気持ちが弱い

公認会計士に合格したい気持ちが弱いと、挫折につながる可能性があります。公認会計士試験の勉強は長期戦となるため、誰しもどこかでモチベーションが下がることがあります。壁にぶつかっては乗り越えてを繰り返しながら勉強を継続することで、やっと合格できる試験です。合格したいという気持ちが弱いと、壁にぶつかった段階で挫折してしまうことが考えられます。

公認会計士試験を始める前に「なぜ公認会計士になりたいのか」を明確にして、何としても公認会計士として活躍をするという強い意志を持つことが大切です。

  • 公認会計士として法人監査に携わり活躍したい
  • 公認会計士としてキャリアを積み独立をしたい
  • 公認会計士として多くの経験課題を解決したい

など、自分なりの公認会計士を目指す理由をしっかりと持っておきましょう。

予備校に通うと下記のように同じ志のライバルや仲間を作り「絶対に公認会計士に合格する」という気持ちを共有することができます。

通学講座の場合自習室の利用や交流会、講義への参加で仲間ができる
通信講座の場合オンライン交流会やSNSでのつながりで仲間ができる

モチベーションが下がった場合でも励まし合うことができ、仲間と一緒に公認会計士に合格したい気持ちも芽生えるようになるでしょう。このように、何となく公認会計士を目指すのではなく、何としても合格したい強い意志とモチベーションを継続できる環境作りが大切です。

6-5.独学で勉強をする

公認会計士試験は、独学で学ぶことをおすすめしません。事実として独学で合格できる人は、ほとんどいません。過去に大学受験や他資格の試験を独学で乗り越えたとしても、下記のような特徴があるため過去の成功体験だけではカバーできません。

【公認会計士試験の特徴】

  1. 出題範囲が広く戦略的に学ぶ必要がある
  2. 大学などで会計士に関する学科を専攻していない限り初めて学ぶ内容ばかりで理解が難しい
  3. 専門性の高い内容なので独学での理解に限界がある

そのため、どうにかして独学で合格しようと試行錯誤しているほうが時間と労力がかかります。予備校ごとに発表されている合格者数をもとにすると、公認会計士試験の合格者の大半が「予備校」に通っているといえます。予備校に通うメリットは下記の記事で詳しく解説しているので、参考にしてみてください。

公認会計士試験合格を目指す上で知りたい!予備校に通う6つのメリット!

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公認会計士試験合格は独学でもいいのか、予備校に通った方がいいのか、これから学習を開始されようと思っている方はわからないことばかりだと思います。このページでは公認会計士試験の合格を目指すにあたって、予備校に通うメリットにつ…

7.CPA会計学院なら効率よく公認会計士試験合格を目指せる

「6.プロのわたしたちが伝える『これだけはやめとけ』という公認会計士の遠回りな目指し方」でも触れたように、公認会計士試験に合格するには学び方が非常に重要です。

CPA会計学院では独自のカリキュラムやノウハウをベースに、効率よく公認会計士合格を目指せます。実際に2022年の合格者占有率は41.6%と、確かな実績があります

※合格者占有率算定方法について
※ CPA公認会計士試験合格者数606名は、2022年合格目標の初学者または再受験者対象のCPA本科コースを受講した方のうち、論文式試験に合格された方になります。
※ 全体合格者数は、公認会計士・監査審査会「令和四年公認会計士試験の合格発表の概要について」に記載の論文式試験合格者数をもとに記載しています。
※ CPA合格者占有率は、令和四年公認会計士試験合格者数に占めるCPA会計学院公認会計士講座本科生論文式試験合格者の割合で算出をしています。
※合格者占有率算定方法について
※ CPA公認会計士試験合格者数606名は、2022年合格目標の初学者または再受験者対象のCPA本科コースを受講した方のうち、論文式試験に合格された方になります。
※ 全体合格者数は、公認会計士・監査審査会「令和四年公認会計士試験の合格発表の概要について」に記載の論文式試験合格者数をもとに記載しています。
※ CPA合格者占有率は、令和四年公認会計士試験合格者数に占めるCPA会計学院公認会計士講座本科生論文式試験合格者の割合で算出をしています。

ここでは、CPA会計学院ならではの3つの強みをご紹介します。

▼CPA会計学院ならではの強み

  1. 徹底した個別サポート
  2. 効率よく学べるランク付け
  3. キャリア設計に応じた就職支援

どのような学び方ができるのか具体的にイメージするためにも、ぜひチェックしてみてください。

7-1.効率よく合格を目指せる個別サポート

CPA会計学院では受講生が不安や悩みを払拭し効率よく合格を目指せるように、徹底した個別サポートを行っています。

①OBやOGによるチューター制度

CPA会計学院には、「合格者チューター」が常駐しています。合格者チューターは公認会計士試験に合格したOBやOGが担当しており、自らの経験をベースに的確なアドバイスを行います。

  • 「カリキュラムから遅れている」「点数が伸び悩んでいる」などモチベーションに関する相談
  • 大学やアルバイトとの両立やスケジュール管理に関する相談
  • 就職活動に関する相談

など、不安や悩みを気軽に相談できます。公認会計士試験の合格者からも「合格者チューターが心強かった」「合格者チューターがいたからモチベーションをキープできた」などの嬉しい声が届いています。

②経験豊富な講師への個別相談

試験勉強をしていて悩むことや分からないことは、経験豊富な講師にいつでも相談できます。相談方法は来校や電話、Zoom、メールなど複数用意しており、利用しやすい手段が選択できます。

不安や悩みを抱えたままでいると試験勉強が滞ってしまいがちですが、いつでも相談できる環境を整えることで立ち止まることなく勉強を進められます。

7-2.効率よく学べるランク付け

公認会計士試験は出題範囲が広く、すべてを網羅しようとすると時間と労力がかかります。CPA会計学院では論点ごとにA・B・Cのランク付けを行い、効率よく学べる工夫を取り入れています。このランクは過去の試験の出題頻度や分量、配点などを徹底的に分析して設定しています。

学習時間が十分に確保できない場合は AとBランク に集中した学習を、たっぷり時間と使い幅広い知識を持って本試験に挑みたい場合はCランクまで広げた網羅性の高い学習ができます。一人一人の習熟度や学習スタイルに応じてテキストの使い方を工夫できる点がポイントです。

また、CPA会計学院は「理解」に基づく学習に注力しています。テキストでも講義でも「なぜそうなるのか」という根本的な理解ができるように丁寧に解説をしていきます。理解ができていると無駄な暗記をしなくても解答を導き出せるようになり、限られた時間でも効率よく学べます。

【CPA会計学院ならではの効率よく学べるオンライン(通信)学習環境】

CPA会計学院は、全国各地どこからでも学べる充実したオンライン学習環境が整っています。

  1. すべての講師の講義をオンラインで受講できる
  2. 問題集やテキストはPDFでいつでもダウンロードできる
  3. 毎月オンラインイベントがあり同じ志を持つ仲間と交流できる
  4. 各地に自習室があり集中して取り組める環境を提供している

オンライン講義でも通学講座と同様の質の高い講義を受けられる点が大きな強みです。倍速視聴やスマートフォンでの視聴、繰り返し視聴にも対応しており、空いた時間を活用して効率よく学習できます。

そのため下記のような方におすすめです。

  • 地方に住んでいて通学が難しい
  • 通学時間を勉強にあてたい
  • スキマ時間で効率的に勉強したい
出典:YouTube CPAの通信講座案内」

オンライン講座については、下記で詳しく紹介していますので参考にしてみてください。

選べる受講スタイル

7-3.キャリア設計に応じた就職支援

公認会計士試験に合格しても、就職するときに「自分に合う働き方を選択できているかな」「キャリア設計はできているかな」などと不安を抱えることがあります。CPA会計学院では理想的な働き方や将来目指す姿を念頭に置いたキャリア設計、アドバイスを実施しています。

経験豊富なキャリアアドバイザーやキャリア支援専任の会計士、監査法人のリクルーターを務めた会計士などが在籍しており、将来のビジョンに応じたサポートが可能です。

また、下記のような就活イベントや対策講座も実施しており、公認会計士としてのキャリアを支援します。

  • 監査法人就活対策講座の実施
  • 就活イベントの開催
  • 自己分析セミナーや模擬面接の実施

公認会計士試験に合格した後に、より充実したキャリアや人生を歩む応援をしていきたいと考えています。

CPA会計学院では2022年に606名の合格者を輩出しました。7年連続で合格者数を更新しており、多くの卒業生が公認会計士として活躍しています。公認会計士は難易度が高いですが、合格すると一生ものの資格となります。

「私も公認会計士として活躍したいけれど不安」「予備校ではどのような学習をするの?」など不安や悩みを抱えている場合は、ぜひ無料説明会をご利用ください。

公認会計士に関する疑問や不安を解決することで、前向きに検討できるようになるかと思います。無料説明会は随時開催していますので、下記よりお気軽にお申し込みください。

8.まとめ

いかがでしたか?公認会計士はやめとけと言われる背景が理解でき、公認会計士に向いている場合は目指してみようかなと思えたでしょう。最後にこの記事の内容を簡単に振り返ってみましょう。

〇公認会計士はやめとけと言われる理由は次の4つ

  1. 試験の難易度が高い
  2. 激務で仕事に追われる場合がある
  3. 就職先によっては単調な仕事になる
  4. 人間関係が難しい場合がある

〇公認会計士はやめとけと言われる理由を検証すると現状とは異なる、もしくは公認会計士に限った問題ではない

やめとけと言われる理由事実を検証
試験の難易度が高い難易度は税理士や司法書士などの他資格と変わらない
激務で仕事に追われる場合がある働き方を選択すればワーク・ライフ・バランスを保てる
就職先によっては単調な仕事になる自分に合う業務内容を選択できる
人間関係が難しい場合がある人間関係の問題は公認会計士に限ったことではない

〇公認会計士に向いている人の特徴は下記の4つ

  1. コツコツと努力ができる人
  2. 計算や資料作成など地道な作業が苦にならない人
  3. 論理的な考え方ができる人
  4. 趣味や家族との時間を大切にしたい人

〇公認会計士になってよかったと感じる理由は次の3つ

  1. やる気や自信につながる
  2. 安定した高収入を得られる
  3. 独立しやすく自由なライフスタイルを送れる

〇公認会計士に「これだけはやめとけ」という公認会計士の遠回りな目指し方は次の5つ

  1. がむしゃらに暗記する
  2. すべての科目を100%学ぼうとする
  3. 勉強時間を確保しない
  4. 合格したいという気持ちが弱い
  5. 独学で勉強をする

〇CPA会計学院なら合格に向けて効率よく勉強できる

  1. 徹底した個別サポート
  2. 効率よく学べるランク付け
  3. キャリア設計に応じた就職支援

公認会計士は、なってよかったという声が多く一生ものの資格です。CPA会計学院では効率よく公認会計士試験に合格できるよう、受講生一人一人の現状や課題に寄り添い手厚くサポートさせていただきます。公認会計士の目指し方について疑問や不安がある場合は、お気軽にお問い合わせください。

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